お菓子を巡る暮らしの雑記帖

アラフィフ主婦が美味しいお菓子とともに過ごす毎日を思いつくまま綴るブログ。食、家事育児、国際結婚、ブログなど。。。

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クリスマスツリーは飾らない!部屋を飾りたい夫と物を起きたくない妻の寛容と諦め。

11月も中盤戦になり、そろそろ師走が見えてきましたが、この頃になると我が家では毎年クリスマスツリー論争が持ち上がります。
もちろん飾らない派は私、飾りたい派は外国人夫です(子供達はどうでもいいらしい)。

日本の家に飾り物は似合わない!

そもそも外国人である夫と私とでは「家づくり」に対する好みが全くちがいます。
普段からお互い思いついたように模様替えなどをするのですが、その度に部屋の雰囲気が変わり片方は気に入らない。。。するとまた片方が自分好みに変えるといういたちごっこを繰り返しているのです。

我が家の夫、とにかく物を飾るのが好きです。外国人お約束の写真立てはもちろんのこと、壁には絵や写真を飾り、少しでもスペースがあれば海外で調達してきた置物などを並べたがります。
これって、海外の広い家ならわかるのです。広々としたスペースに多少の物が置いてあっても、ゴチャゴチャした感じにはならず、逆にお部屋のアクセントになったりしますので。しかし日本の狭い住宅は違います。

物がゴチャゴチャと置いてある空間は落ち着かないものです。必要な物は普通に置きますが、役に立たない物や年に一度しか使わないような物は置いておくだけ邪魔です。
たとえ収納にしまってあっても、そんな余計なものが収納スペースを陣取っていると、本当にしまっておきたいものがしまえなくなるなんてこともあります。




クリスマスツリー

例えばそのいい例がクリスマスツリーです。
我が家の歴代ツリーは部屋に比例しない大きなものでした。
オーナメントも段ボール箱2つにギッシリ。そんな物が一年のうちほとんどしまい込まれ、収納を占拠しています。

シーズンになって出したら出したで、リビングにドーンっと登場し、掃除はしにくいわ、部屋は狭く見えるわ、オーナメントのキラキラしたラメなどが部屋に散らばったりと、本当に長いこと「どうにかならないのかしら⁉︎」と思っていたのです。
子供達が小さな頃はクリスマスツリーの下にプレゼントを並べ、喜ぶ顔が見られたのでそれなりに楽しかったのですが、ティーンエイジャーになった今ではあらかじめプレゼントのリクエストを受けて、一緒に買いにいくといった感じなので、我が家におけるクリスマスツリーの存在意義はほぼなくなったも同然でした。

そもそも日本の家にクリスマスツリーなど似合わないのです!
あれは天井の高い、ドーンっと広いリビングに置いてこそ素敵に見えるのです。

長いことそう思い続けていた私は一昨年のクリスマスが終わったタイミングで、とうとうクリスマスツリー及びオーナメントを全て処分しました。
夫はといえば、「ツリーのないクリスマスだと⁉︎」と、かなりご不満な様子でしたが、「だったら、毎日ラメの散らばった部屋の掃除してくれます?」
そう言ったところ、渋々とツリーのないクリスマスを受け入れたのでした。

その代わり、クリスマスディナーなどはしっかり気合いを入れて用意してあげることで、不満は引っ込んだのでした。やはり胃袋を攻められると弱いようです(笑)
しかし、敵も完全に諦めたわけではありません。毎年クリマスが近づいてくると、思い出したように「新しいツリー買うかなぁ」などと言い出すのです。

この論争は一体いつまで続くのでしょうか。。。
今年もなんとか新しいクリスマスツリーは阻止しました。
妥協案としてクリスマスツリーの代わりに、小さなスノードームやキラキラした物を少しだけ飾ってあげることにして。

この置物だけは、なんとなく縁起が良さそうというか、金運上がりそうな気がするので好きです(笑)
しかし、部屋に飾る物としては、これくらいまでが精一杯です。

物がなければ掃除も簡単

物が飾られるのはリビングや寝室だけではありません。
かつて我が家のトイレや玄関はジャングルさながら、観葉植物が生い茂り、白い壁には写真や絵、タぺストリーなど、あらゆる飾り物がスペースを消滅させていました。これら、全て夫が持ち込み飾ったものです。
トイレに入っていても何となく落ち着かない。玄関も靴はしっかりと靴箱に収納できているのに、見える部分に飾り物が多すぎて、なんだか綺麗に片付いているように見えず、気になって気になって仕方ありませんでした。
そこで夫の留守に置物、壁に掛かったあらゆる物を撤去したのです。

「あんな真っ白で殺風景なトイレや玄関は気に入りません!」

帰宅した夫から案の定クレームです。

私が物を置かずにスッキリとさせたいのは、好みや見た目だけのためではありません(ミニマリストではないので)。私にとってはなによりもお掃除が面倒だという思いがあるのです。
私はものすごく面倒くさがり屋なので、とにかく家事はいかに効率よく早く結果を出すかを重視しているのです。
人が出入りする玄関やトイレットペーパーをガラガラとやるトイレは、とにかく、毎日しっかりと拭き掃除をしないと、すぐにうっすらと埃が溜まってきます。
物があると、まずはその物自体を拭かなければなりません。いくつもある人形の頭やら観葉植物の葉っぱに埃がたまらないように一枚ずつ払うのです。そしてそれらをどかして置いてある台も拭き掃除。。。
これは日々やっていると、本当にうんざりとしてきます。いくら暇な専業主婦とはいえ、「一体これはなんの修行なのよ⁉︎ 」などと思ってしまいます。
これが、もしも何も置かれていなければ、さっと一拭きで済んでしまうのです。

とはいえ、物を置くか置かないか夫と争ったところで、なかなか勝敗がつかないのが我が家です。こっちがしまえばあっちが出してくるのいたちごっこ。
夫のクレームに対し、

「物を飾っても構わないけど、そこはあなたのテリトリーということで、お掃除はしてくださいね」

そう申し付けたところ、基本的に家事全般を私に任せきりの夫は「面倒だなぁ」とでも思ったのでしょう。以来、物を飾ることはしなくなりました。
逆にスッキリ空間の良さを覚えたのか、子供達が玄関などに物を置きっぱなしにすると姑の如くお小言を言うほどの変わりようです(笑)

まぁ、あちらも譲ってくれたのだからと、私も一歩譲って小さなパキラや時折生花などは飾ってあげるようにしていますが。




寛容と諦め

よく「一人がやる事で周りの意識もかわる」
などと言いますが、我が家に限っては誰の意識も変わりません。だからこそ、クリスマスツリーにしても部屋の飾り物にしても、強行突破しなければいけないのですが、「外国人だから」というエクスキューズがお互いにあるせいか、大問題に発展することはないようです。

何かにつけて「これぞ我がやり方なり!」と、お互い頑なに我を貫こうとしている夫と私。
部屋の装飾に限らず、食べるものから部屋の明るさ、生活様式まで、お互いに自分がそうして育ってきたものを守ろうと必死なのです。
子供達はといえば、その時々で都合のいいように日本人であったり外国人になったりしていますが。。。

そんなてんでんばらばら、好みも全く違う我が家ですが、なんとか平和に暮らせているのは、ある程度の寛容と諦めがお互いにあるせいでしょう。それがなかったら、何十年も国際結婚などやっていられません。
いや。。。国際結婚のみならず、この寛容と諦めって、実はどんな夫婦にも必要なものかもしれません。
相手のやること全て気にいるわけでなし。それならお互い好きに振る舞いながら、なおかつそんな相手を許しながらやっていくことが夫婦円満な秘訣なのかもしれません。


『Lindt』リンツ。手頃な値段で美味しいチョコレート。冬はこれを食べて元気になるのだ。

冬って、なんとなくチョコレートの美味しい季節という気がします。そのせいかこの時期になると、新作が続々と登場します。
我が家は常にチョコレートが常備してあります。1日でも口にしないとピーチクパーチクうるさいのが4人いるからです(家族全員だわ)。

世の中、美味しいチョコレートはあちらこちらにありますが、問題はそのお値段です。一粒500円もするようなチョコレートでは、いくら美味しくても普段使いはできません。毎日食べる常備品としてなら、お値段もそこそこになおかつ美味しくて満足度の高いチョコレートが欲しいところです。



そこで、ここ数年お家用として我が家で常備しているチョコレートをお披露目。


『Lindor 』(リンドール)
リンドールは我が家の常備食です!
疲れた時など一口ポンと口に入れると、途端に元気になってしまうという魔法の玉なのです。


店舗も銀座や表参道、渋谷など色々なところにあるので、外出ついでに買い込んでおきます。
お値段も美味しい割にはそこそこリーズナブルなので、普段使いにもよし、贈り物にもよしの万能チョコです。
いつもは定番の丸いのを食していますが、他にも美味しいのがあります。

『HELLO 』

こちらはベースのチョコは同じですが、それぞれ中のお味が違います。

キャメルブラウニー

ストロベリー

などなど、それから美味しい新作も試して見ました。

周りは定番ミルクチョコ、中身がトロトロのホワイトチョコで、とっても美味でした。
クリスマス仕様の包装も可愛くて、早速お友達へのプレゼントにしました。

ショップにいくと分かりますが、本当にたくさんの種類のチョコレートがあります。
見ていると、あれもこれもとついつい買いすぎてしまうのですが、あっという間に食べてしまうので、いくらあっても大丈夫(笑)

『Lindt』のチョコレートは、よく人にもプレゼントするのですが、誰にあげても「美味しかった!」と喜ばれています。
特にクリスマスシーズンはパッケージの可愛らしいものも多いので、プレゼント熱が盛り上がります!
ギフト用にあらかじめパッケージされたものもありますし、自分の好きなものをチョイスしてプレゼント包装してもらうこともできます。

今年も冬の寒さをこのチョレート玉で乗り切ります!

『はてなブログ』で読者登録したくなるようなブログはどう見つければよいのでしょうか。。。

ここのところ私にしては忙しくしていて、疲労もたまっているのか、すぐにその辺に転がって寝てしまうのですが、今日は久々に丸一日のんびりと家にいられます。
こんな時こそゆっくりパソコンでも開き、ブログを書いたり人様のブログにお邪魔してゆっくりと読ませていただいたりとお勉強でもしてみようかという気になるのですが、「読むものがないわ!!!」




そうなんです。このブログ自身、読者も少ないブログですが、自分が読者登録しているブログも片手で足りるほど少ないのですよ。
読者登録させていただいているブログは通知が来るので、毎回アップされるたびに楽しく読ませていただいていますが、それが少ないとなるとそんな楽しみも少ないということです。もう少し読みたいブログを増やしたいわと、「こんなブログもあります」というリコメンドをざっと見て回ったりするのですが、どうもピンとこないというか読者登録までこぎつけるようなブログが見つけられません。
これって探し方が下手なのでしょうか?
自分の興味と他の多くの人が持っている関心事とが乖離しているせいでしょうか?
私が歳を取りすぎているせいでしょうか?
私が偏屈なせいでしょうか?

と、いろいろなことを考えるわけですが、本当に読み物を増やしたいのですよね。
以前、もうネット社会の嫌な部分などを考えて、人の物は読まなくてもいいわ!と思っていました。

www.hw-frankie.com


それを記事にしたりもしましたが、実際には自分が楽しく読めるものがネットの上にあるのも確かです。実際に自分が読者登録しているブログは楽しんで読んでいるのですから。
そんなわけで最近は「ああ、おもろいわ」とか「ああ、勉強になるわ」と、そんな読みものを求めているのです。
問題はそんな自分が楽しめるブログをどう見つけるかです。この辺、皆さんどのようにしているのでしょうか。

スマホで「はてなブログ」にアクセスすると「おすすめブログの新着」を見ることができるのですが、これってどうのように選ばれているのでしょうか?
ランダムにいろいろなブログが日替わりで紹介されるのではなく、見たことのあるブログが何度も表示されているようなのです。
なにぶん「はてなブログ」のシステムをしっかり理解しているわけではないので、さっぱりわかりません。。。
Googleなんかみたいに検索結果から、その人に興味のありそうな記事をご紹介してくれるなんてことは、「はてなブログ」にはないのでしょうかね。




美味しいものをたくさん食べているとか、破天荒な人生を楽しんでるとか、人生についてくどいくらいにうんちくを垂れているとか、そんな「大人の書いた」ブログ、どこかにないかしら。
あったらすぐに飛びついて、読者登録してがっつり最初までさかのぼって読んでしまうのに〜。

Shake Shack(シェイクシャック)でバーガー食べるなら、絶対「ダブル」がおすすめ!

バーガーがひどく苦手だった私ですが、外国人夫を始め、家族は皆んなバーガー好きのせいか、ちょこちょこ連れ出され、最近ではバーガーもなかなか美味しいモノだと思えるようになってきました。

さて、昨夜は晩御飯作るのも面倒だし〜、夫は外出だし〜、土曜日だし〜、子供達が期間限定シェイク飲みたがってるし〜ってことで、今月の1日にオープンした六本木の『Shake Shack』に立ち寄り、サクッとバーガーを食べてきました。




バーガー『Smoke Shack』

こちらはSmoke Shack(スモークシャック)のダブル(¥1,180)
ビーフパティにアップルウッドでスモークしたベーコン、チーズにチェリーペッパー、シャックソースのバーガーです。

ダブルとはパティが2枚入っているものですが、肉肉しいのはちょっと。。。という方にはシングル(¥880)もごさいます。
しかしです!私は絶対に「ダブルを食せ!」と強くおすすめしたいのです。
シェイクシャックのバーガーは過去に何度か食べましたが、いつもシングルでした。そのせいか、本音を言えばあまり好みではないと感じていたのです。ところが昨夜は初めてダブルにしてみたところ、印象が大きく変わりました!

私個人的な意見ですが、シェイクシャックのハンバーガーは、バンズがいまいちです。食べるのが遅い私などは、時間が経つとフニャフニャになってしまうような柔らかバンズで、お肉やソースを支える土台として頼りなさ過ぎると感じます。
しかし、ダブルを食したことで、発想の転換ができてしまったのですよ。
つまり、これは「ハンバーガー」を食べるのではなく、肉を楽しむべきものだと。

食べかけで申し訳ないのですが、見てください、この肉肉しさを。これだけ肉が大きいと、もはやバンズの存在感はありません。
私はこれまでシェイクシャックでは
ビーフパティ(シングル)、レタス、トマト、シャックソースの「シャックバーガー」ばかりでしたが、この度始めて「スモークシャック」のダブルを頂いてみました。
そのせいなのかも知れませんが、非常に満足度が高かったです。
ビーフパティも良かったですが、スモークベーコンもいい仕事をしてくれていました。そしてピリリと辛いチェリーペッパーのアクセント!
お子様向けではありませんが、肉好きのお方なら断然こちらをおすすめです。

期間限定『Holiday Shake』

子供達お目当ての期間限定『Holiday Shake』(12月末まで)
お味は「チョコレートペパーミント」「クリスマスクッキー」「ソルテッドメープル」の3種類。

子供達は「チョコレートペパーミント」をチョイスしてました。
ミント感は薄めですが、チョコレート風味は濃厚で、なかなかの美味しさ。
大きさはスモール(¥570)レギュラー(¥740)とありますが、結構大きいのでスモールで充分なようでした。

私は甘いものを食べながらグリーシーなバーガーなどたべられないので、レモネードを注文したところ。これまた期間限定でブラッドオレンジをチョイスできるとのことで。変えてもらいました。

『Crinkle - Cut Fries』

フレンチフライですね。
こちらのサイズはRegular(¥420)ですが Small(¥280)もあります。
ザギザギ、カリカリしております。

塩気があまりないので、私は『コブラ』という映画のブリジット・ニールセンなみに(古いぞ!)ケチャップをダクダクつけて食べます。

こちらは「Cheese Fries 」です。
Small(¥400)Regular(¥600)

正直言って私は苦手。。。アメリカで出会うインスタントなマカロニチーズを彷彿とさせるお味なのですよ。しかし、子供達は「そこがいいんだよ」と、いつもこちらをチョイスです。

贅沢なバーガーだ!

今回、3人で食事をしたのですが(内、一人はドリンクのみ)、お勘定は5000円弱でした。
バーガー1個に千円以上。。。ドリンクとフレンチフライをつけると客単価は2000円弱というところでしょうか。バーガーというとジャンクフードなイメージがあるせいか、「ちょっと高いわね。。。」と思ってしまいましたが、考えようによっては晩御飯を外食で済ませようと思ったら2000円ではすみません。同じ肉を喰らうのでも焼肉などへ行ったら一人5000円ではすみませんからね。
バーガーにフレンチフライでもうお腹はいっぱい。かなりの満足感がありますし、ダブルにすればお肉をたくさん食べた感も強いので、これは適当なお値段なのかしらとも思いました。とはいえ庶民の私にとっては、十分に贅沢なバーガーですがね。
余談ですが、周りを見るとバーガーよりもホットドッグを食べている人がたくさんいて、「そんなに美味しいのか!?」と興味を惹かれてしまいました。次回はそちらもオーダーしてみようかしら。



混雑情報

土曜の夜とあって、イルミネーション輝くけやき坂辺りはかなりの人出だったので、行列とかできてるかなぁと思っていたら、そんなことはありませんでした。
外苑前のいちょう並木店はオープン当初凄いことになっていましたが、いまや店舗も増えたせいか、新しい感がなくなったせいか、ほんの5分ほど待っただけでオーダー、そしてお席を確保できました。
新しいもの、話題になったものにはすぐに飛びつく日本人ですが、飽きるのも早いご様子。
土曜日の夜ということで、満席状態でしたが、平日などは空席もあり(娘情報)もう少し静かにお食事が出来そうです。
肉好き、バーガー好きの我が家にとっては、度々出没する六本木界隈にこちらのお店が出店してくれて嬉しい限り。
また美味しい肉肉バーガーを食しに行きたいと思っております。


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自分に自信がある人は幸福感が高い。思い込みで彩るある婆さんの人生。

最近知り合った70歳近い婆さんの話です。
この婆さん、最初に会った時はあまり印象がよくありませんでした。化粧っ気のないシミだらけの色黒肌にも関わらず、ニコリともせずに仏頂面。
きっと誰からも愛されずに生きてきたへそ曲がりな婆さんに違いない ‼︎ などと思っていたのですが、いざ話してみると、なかなか茶目っ気があり面白い人物。ちょっと子供っぽいところもありますが、人生の先輩として、こんな生き方もあるのだなとお勉強させて頂きました。




婆さんの人生

さて、そんな婆さんについて一番驚かされたのが、自分の人生に対する幸福感の高さです。
女として見ると、その容姿は決して美しいとはいえません。顔がまん丸に膨らんでいるオカメ顔で、造作も目も鼻もちっこいのに、唇だけが分厚いへの字ときています。体系も小太りのずんぐりむっくり。周りの男性達も怖くてお近づきにはなりたくないと退くほどです。
実生活はといえば、行かず後家の引きこもりアラフォー娘が一人いますが、夫とは相手の浮気や生活費をもらえないことで早くに離婚。以来、女手一つ働きまくって子供を育て、その傍ら親の介護で十数年を費やしたといいます。
それだけ心と体を酷使しているのですから、当然のことながら病気にもなり、複数回大掛かりな手術や入院生活も経験したそうです。
そして70歳近くなった現在も、行かず後家ニートな娘を養うために、パートなどを転々として働きまくっているそうです。

一見すると、なんという不幸な人生なのかしら。。。と思わずにはいられませんが、本人の思いは違います。

「とっても幸せ。また生まれ変わっても、この自分で同じ人生を送りたい!」

そう自信たっぷりに仰います。
欲深き私など、次に生まれ変わってきた時には、男に産まれてバリバリ稼いで、モデルみたいな若くて美しい女をはべらせてやるわ!とか、もし女だったら超玉の輿に乗って、毎日高級鉄板焼き屋や老舗の鰻屋に通ってやるわ!
な〜んて下世話なことを夢想したりします。
しかし婆さんは違います。夫に裏切られようが、娘の面倒を見続けようが、腰に湿布を貼りながらも毎日体を行使して働く人生を選ぶというのです。

そんな婆さんですが、本人の認識は他者と大きな隔たりがあります。

婆さんが幸せな理由とは

ラッキーな人生
「私って、昔から運だけはよかった」
最初にこの言葉を聞いた時、「マジか ⁉︎」と思った私。
婆さんのこれまでの人生を聞く限り、総体的にみれば決してラッキーではありません。
にも関わらず、婆さんがこれほど自分の人生に満足しているのは何故なのか、正直言って解せません。
70歳近くにもなれば達観するのか?とも思いましたが、同じ年代の知り合いなどは、自分の不遇を嘆き悲しみ、毎日愚痴三昧の生活を送っている人もいます。
人間とは不思議なもので、気の持ちようで見える景色も違ってくるものです。
人生も然り、どんなに不運でも自分がラッキーだと思っていれば、決してラッキーでなくともそんな風に思えてくるのかも知れません。

人の話を聞かない
この婆さん、人のお話にはまったく耳を傾けません。
他人の事にはまるで興味がないからです。
誰かが「今夜の晩御飯は豆乳鍋にするわ!」といえば、ほとんどの人は「あら、寒いからいいわよね」「美味しいのよね〜」など、一言コメントをするものです。しかし婆さんは「私いい肉買ったからしゃぶしゃぶよ」と、他人の言ったことは軽くスルーして、自分の話題にしてしまいます。
別の時は「あのチョコレート、美味しいのよね」と誰かが言えば、「韓国旅行に行きたいのよね」と、まるで違うお話にしてしまいます。
このように、婆さんにとって人が何を言おうがお構いなし。
さらには、他の人が自分の子供の自慢話などをすると、さらに上を行こうと、行かず後家ニート娘がいかに優しい子かを延々と語ります。
これらから見て取れるのは、婆さんの自己評価の高さです。自分のやること、考えていること、もう全てが人よりも優っていると思っていて、それを惜しげもなくアピールするのです。
とにかくそれが忙しく、人の話を聞くどころではないというのが本当のところなのかも知れません。

常に自分が主役
とはいえ、この婆さんにとって人生の主役は自分なのは確かなことです。言ってしまえば誰でもそうなのですが、婆さんの場合は脇役の存在しない人生です。
誰が何をしようが知ったこっちゃない、婆さんだけの人生なのです。
たとえ夫が浮気しようが、娘が嫁に行かず自分に寄生し続けようが、度々の大病に何度病院のお世話になろうが、身体中に湿布を貼り、体調不良に悩まされながら仕事三昧の人生でも、それでも幸せであると思えるのは、他人との比較がないせいなのかもしれません。
比較する相手がいなければ、自分の位置が最高の場所か、最低の場所かわからないものです。
一人芝居だからこそ、競争相手もいなければ、自分が勝ち組なのか負け組なのか、現実と向き合うこともありません。
婆さんは自分を常に主役におく一人芝居の人生を送ることで、他人との比較という愚かな行為を知らずに生きているのです。

やりたい事はなんでもやったと思い込んだ人生

「人生色々あったけど、自分の好きに生きてきた人生だからね。何一つ後悔はないね!」

これが婆さんの口癖です。
それはそれは破天荒に生きてきたのか?と期待させる言葉ですが、話を聞いている限り、特に珍しい経験をしたとか、稀有な体験をした感じはありません。それはごくごく普通の女の一生、というかどちらかといえば苦労の多い女の人生としか感じられません。その苦労も、ありきたりなダメ夫との離婚や身を粉にして働いてきたというくらいのもので、ビックリするようなお話は一向に出てきません。
それでも婆さんにとっては、全て自分で選んで勝ち取ってきた人生だ!という満足感が感じられるのです。
人の人生とはそれぞれ違うものですが、またその感じ方もしかり。
大きなことをやろうが、ありきたりな日々を過ごそうが、自分で選びとってきたという自信が、平凡な人生さえも特別にしてしまうのかもしれません。
客観的に見れば、婆さんの人生は他人からの難題を突きつけられるような人生です。その果てに決断を迫られ、自分で選択してきたというだけで、自分が好きで選んだわ人生というわけではありません。しかし、それを「好きに生きてきた人生」と脳内変換するこの婆さん、その幸福感とは、まさにこの言葉に集約されているのです。

幸福感の鍵は「強さ」

何もかもか満たされているように見えても、実際に自分は幸福ではないと思っている人も少なくありません。
一方でこの婆のように、決して恵まれた人生でなくても幸せいっぱいと感じている人もいるのです。
この婆さんの幸福感がこれほどまで高い理由とは。

●自分に自信があり、自己評価が高い。
●自分は幸運の星の元にいると思い込んでいる。
●他人と自分を比較しない。

なるほど、これは幸福感が高いわけだ!と思わず唸ってしまいましたよ。
これってつまり、「強い」という意味なのです。
自分だけを見つめる強さ、自分がひとかどの人物だと思える強さ、自分には良いことしか起こらないと思える強さ、そして他人と自分の人生を比較せずに、我が道だけを見つめて歩ける強さ。
婆さん、恐るべしです。。。

私はこの婆さんのようにはなれません。これまでの人生で、社会の底辺から天辺に近いところまで、あらゆる場所に身を置いてきたせいで、どうしてもその比較をしてしまうのです。
美味しいものを知らなければ、それが食べられないという苦しみはありません。
この婆さんの強さとは、美味しいものを知らないということすら知らないということです。つまり小さな世界の中で主役を生きる人生で満足しているという、欲がないところなのです。
人はあれもこれもと色々なことを知りたがり、経験したがり、手にしたがりますが、自分の手の平に落ちてきたものだけを受け取る人生こそが、婆さんにとって「生きる」ということなのです。




この婆さんを見ていると、人の幸せって一体なんなのさ!
そう思わずにはいられません。
私は欲張りなので、もっともっと色々なものを見て、知って、経験してみたいと、この年齢になっても好奇心が落ち着く事はありませんが、婆さんが「私は幸せだ!」とニコニコしているのを見ると、これもまた人生なのだと思うのです。
笑って生きるも一生、泣いて生きのも同じ一生です。それなら何があっても笑って自分の道を生きていこう!
そんな婆さんに気概に満ちた生き方が、婆さんを幸せにしているのです。
なかなか学ぶべきところはあります。