専業主婦という生き物

〜フランキーの日常茶飯〜

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神保町『ボンディ』のビーフカレー中辛に再会。思い出は美し過ぎて。


所用があり、先日久し振りに神保町へ。ここはかれこれ30年近く前によく通った街です。
隅から隅までとは言い過ぎですが、地図がなくとも歩ける程度には知っているつもりでした。
しかし!時の流れとは恐ろしいもので、街は全く別の顔に変わっておりました。
おや?あっちか?こっちか?と迷いながらもなんとか用事をすませると、時間はランチタイム。
お腹もすいたし、なにか食べて帰ろうかねと、ふと昔懐かしの店でも行ってみようかと考えました。
大のお気に入りだった塩ペスカトーレの店は何十年も前に閉店。他にももうなくなってしまったランチスポットだらけです。
となると、チョイスはボンディやスマトラカレーか、さぼうるか?
よし!暑いしカレーだな!と、ボンディへ行ってみることにしたのでした。

懐かしのボンディ

このお店、かつては表通りの古書センターから入って中を抜けていったものですが、いつも(いいの?本当にいいんですか?)と、少なからず後ろめたい気持ちになりながら、狭い本棚の間を通り抜けていたものです。
今回は裏からも入れるのでそちらを通って店に行くことにしました。
初めて訪れる人であれば、えっ?どこだ?ここにあるの?といった感じの入口ですが、看板があるので間違いありません。
さて、狭い階段を上って2階へ上がると、すでに10人ほどの人が列を作っていました。
昔から混んでいる店でしたが、そこそこ席数もあるので回転は悪くありません。
10分くらいの待ち時間で中へ通されました。店内はほぼ記憶通りでテーブルなどの配置は昔と変わっていないようです。
並んでいる時にすでにオーダーはすませていたので、周りをキョロキョロ。昔とはかなり客層が変わっている感じです。
かつては何をやってるんだかわからないような一見格好つけた、しかし中途半端感漂わせた職業不詳な男女(フランキー含む)といった人達や、暇そうな爺さんなどカウンターでハフハフしながらカレーを頬張っているのが見受けられましたが、今は小綺麗なサラリーマンやおしゃれな若い女性、ランチを生き甲斐にしているような専業主婦の姿まであります。
いずれにしても、これだけ長い間人気店として存続しているのはすごいことです。
どんな客層だろうが、お金払って食べてくれ「美味しかった!」と言ってもらえれば、商売としては大成功でしょう。


いざ、実食


さて、そうこうするうちに熱々じゃがいもがやってきました。
(ああ、懐かしや。。。)
大きくも小さくもない微妙な大きさのじゃがいもです。これはこのあとやってくるカレーのポーションを計算し尽くした上でのサイズなのでしょうか⁉︎
若かりし頃は、カレーがサーブされる前にこのじゃがいもに塩胡椒を振り、バターを乗っけて大満足に完食したものですが、今は胃の耐久力が違います。
メインのカレーが食べきれなくなるといけないので、用心して一個だけ食べてカレーに席を譲ることに。
(ああ、歳をとるってつらいことだわ。。。)
なんて思っていたら、ご飯とカレーがやってきました。

今日はビーフカレーの中辛です。昔から一番オーダーする頻度の高かったメニューです。辛いものが大好物な私ですが、ボンディのカレーでは独特の甘さを楽しみたいので辛口にはしません。
ジワリ、、、30年ぶりの再会。懐かしの味、思い出の味、時に思い出し「また味わいたい」と何度思ったことでしょう⁉︎
(大袈裟だな。。。食べたければ電車に乗ればすぐじゃないか⁉︎)
スプーンを持つ前にジーッとカレーを見つめる。。。
(あれ?ご飯の上のチーズ減ってない⁉︎ )
(カレーの色、こんな色だったかしら?)
記憶の中にあるカレーと目の前のカレーを比較するという不可能に挑戦するも玉砕。
ならば舌の記憶はどうだ!長年感覚で生きてきた私。頭よりも体の方が覚えている可能性大!
そして一口。。。

(うんうん。この甘さだわ!)
と、思った次の瞬間。
(うん? こんなにスパイス効いてたかしら?中辛はもっと甘かったはずじゃない?)
とまぁ、こんな風に、うん?うん?とか思いながら食べたわけですが、美味しかったです。とても美味しかったです。

じゃがいもも1つしか食べられず、米も少しだけ残してしまいました。ごめんなさい。
男性には適度な量かと思いますが、胃弱なアラ50にはもはや300グラムはあろうかというご飯と濃厚カレーの組み合わせはキツイものです。
食べきれない情けなさに唇を噛み締めお会計に行くと、
「1480円になります」
(高くなってる?値段上がってるじゃないのよ!)
と、思ったのですが、30年も経っていれば当たり前のことです。1480円のお支払いを済ませ、店を出たのでした。

記憶というもの

記憶とはまったく曖昧なものです。
年月が経てば経つほどに、正確性を失って行くような気がします。
ボンディのカレーを食べていたのはピチピチの20歳くらいの頃です。
(死語だ。。。ピチピチとか今時言わないし。。。)
まだ若く未来への可能性も十分感じられ、おまけにバブル期で財布もパンパンという、私にとってはまさに神期でした。
そんな良き時代に頻繁に口にしていたカレーなので、今とは感じ方が違うのかもしれません。
あの時代は素晴らしかった!と思うことで自然と関連するすべての記憶が美化され過ぎてしまったのかもしれません。
もちろん、辛いこともあったはずですが、そんなことすら都合よく輝かしい思い出とばかりに脳内変換してしまうアラ50専業主婦です。
勝手にあのカレーはこうこうこうで素晴らしかったわ!
と、味のみならずチーズの量からカレーの色まで勝手に記憶を塗り替えていたのでしょう。
でもね、美味しかったわ。行ってよかったわ。そしていつかきっとまた行くわ。

専業主婦フランキーは記憶を過剰に美化する生き物なのでした。。。

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