お菓子を巡る暮らしの雑記帖

アラフィフ主婦が美味しいお菓子とともに過ごす毎日を思いつくまま綴るブログ。食、家事育児、国際結婚、ブログなど。。。

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アリとキリギリス。どちらの生き方が幸せなのだろう。

今日で8月も終わり。
長かった夏休みも終わり、またいつもの生活に戻りますが、相も変わらずランチに集ってはあれやこれやと語り合う中年主婦達。

本日のお題は「アリとキリギリス」




いつもは呑気な専業主婦ランチですが、今日はたまたまお仕事がお休みだという働く主婦も参戦し、ちょっと新鮮なトークとなりました。

最近、働きたい熱に侵されている専業主婦にとって、ワーキング主婦のお話は非常に貴重なもの。
普段は俺様気質の皆さんも、プライドをしっかり引っ込めて、真摯に話しに耳を傾けていました。

さて、ワーキング主婦の彼女曰く、私達のような専業主婦は「キリギリス」だと言います。
それは決して痩せているという意味ではありません。見た目から言えば羽化してから5日目くらいのミンミンゼミのような我らです。
彼女の言うキリギリスとはその生き方を言ったものです。
(イソップ寓話ではもともと『アリとセミ』だったらしいので、どちらでも同じようなものですが。。。笑)

冗談はともかく、「一寸先は闇よ!」と先のことよりも、いま目の前にある欲しいもの、望むことを優先した生活をし、先のことは考えていないに等しいキリギリス。
まったくもって耳の痛いお言葉です。

「これは、ひとえにバブルという狂った時代の後遺症なのかもしれないわ!」

そう絶叫するマダムに、そんな中年女ばかりではないわよ!と一蹴。

類は友を呼ぶで、同類ばかりで集っていると、よその生活というものが見えなくなります。
その結果「これでいいのだ!」とバカボンさながら、自分の生活に疑問を持つことすらしません。
しかし、このワーキング主婦によると、少しよそに目を向ければ、同年代の人でもまったく違う生活をしている人がいるのだそうです。

それは、いま欲しいものややりたいことを我慢してでも、計画的に堅実に暮らしているアリさん達のことです。
彼女も結婚してからも仕事を続け、老後の生活を想定し、それに向かってコツコツと努力をしてきたそうです。
それは経済的な問題のみならず、理想的な老後の生活をしっかりとイメージして、何十年もかけて準備をしているといいます。

何歳で住宅ローンを完済し、何歳でリタイアし、年金は幾らいくらもらい、こんな習い事をし、これくらいの生活水準で暮らし、何歳で老人ホーム入居。と、20代後半で結婚して以来、かなり具体的に老後の生活を計画してきたといいます。

「あなた達がランチだ!エステだ!って遊んでる時に、コツコツ準備をしてきたのよ!」

だからこそ、いま何が起ころうが揺るぎない生活をする自信があるといいます。

話を聞けば聞くほど、自分達の能天気さに気付き、びっくり仰天のキリギリス。。。

揺るぎない生活って、凄い。。。
まさに最近の私達、専業主婦は社会や生活の変化に、心がグラグラと揺れまくっているのですから。
経済的なことはともかくとして、生活の変化がこの歳になって訪れようなどとは想像もしませんでした。

ましてや遠い老後の生活など、未だ具体的にイメージできません。
元気だったら1人で海外をブラブラ旅行して回っているだろうな。。。
健康に不安があればブログでも書いたり読んだりしながら引きこもるか。。。
と、そんな漠然とした理想があるくらいです。

もしもどこかで躓いても、それはそれで「人生はジェットコースターに乗ってるようなものよ!」
といった感じで、なんとかなるわで深くは考えません。

どこに住むのか、お金はいくらあればいいのか、誰と一緒に過ごしているのか、まったくわかりません。
わかっているのは、これまで通りその時々でやりたいように生きていくんだろうな。。。ということです。

年寄りになれば、贅沢三昧な生活など興味がなくなりそうですし、屋根のあるところで眠れ、質素でも食べるものがあれば満足でしょう。

これまでせっせと払ってきた年金を頂き、持っているお金を放出し、それでも足りなければ売れるものを売り、もっとお金が欲しければ作ればいい。
健康でさえあれば、どうにでもなると思っています。

ただ、この健康というのが厄介で、こればかりは自分の計画した通りにはならないものです。
アリもキリギリスも、それは同じです。
もちろん日々の心がけも大きく影響しますが、時には不運な病に冒されるなんてこともあります。


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かつて、死を意識するような大病をしたとき、まず思ったこと。
「まぁ、好きにやってきたし、我が人生に悔いなしかな。。。」
ということでした。

もちろん子供達のこと、日本永住を決めている外国人夫のことなど、心配のタネはありましたが、自分のやりたいと思ったことは、すべてやってきたなぁ。。。と、そう思ったら、
これも運命だわ。
最後に北欧でオーロラでも見られれば、もういいや。。。

と、我ながら心安らかに現実を受け入れられたものです。

その時の心境を思い出すと、刹那的に生きてきたことに後悔はありません。
しかし、まだまだ人生は続くと考えると、最終的にはアリさんのような生き方の方がさらなる幸福を手に入れることができるのかも?と、思わないでもありません。

幸せに生きるということは、もちろん色々な形があり、人それぞれ。
アリさんからすらば、自分の選択がベストだと思っています。
また、キリギリスも自分の選択に後悔はありません。

アリかキリギリスか、どちらが理想的な生き方なのか、この歳になってもまだ答えが出ません。

もしかしたら、その答えは死ぬその時までわからないのかもしれませんが。