専業主婦という生き物

〜フランキーの日常茶飯〜

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『世界の車窓から』に思う、いつかは列車で異国の地を巡る旅がしたい。

『世界の車窓から』というミニ紀行番組があります。
80年代から放送されている長寿番組で、たった5分間、車窓からのぞむ世界各国の美しい景色を見せながら、その国の文化や歴史、街の様子がナレーションされる。そんな番組です。
昔からこの番組が大好きなのですが、あのテーマソングを聴くと、すっかり黄昏れ、何故か物悲しくなってくるのです。
この感じ、どう説明したらいいのでしょうか。
例えば日曜の夕方に『サザエさん』のエンディングソングを聞いているときに感じる、寂寥や憂鬱といった感情に似ているような気もします。
過ぎてしまった時間に対する悲しみと、決まりきった明日がまた来るという諦めを認める。。。そんな複雑な思いが胸に湧き上がるといった感じです。
(決して更年期障害ではありません。昔からなので!)



20代、30代と海外で過ごすことが多かったものですが、思えば列車での旅をしたことがありません。
ヨーロッパ、アメリカ、南半球、アジア、どこでも列車の旅をするチャンスはあったのに、いつも飛行機と車で移動していました。

一番長く暮らしていたロンドンでは、仕事で毎週パリへ行っていたのですが、当時はユーロスターが開通前だったので、カンパニーカーに荷物を積み込み、フェリーに乗りドーバー海峡を渡り、フランスのカレイへ。そしてそのまま車でパリへドライブといったコースでした。
近隣のヨーロッパ諸国へも、パリへ行ったついでに車で国境を越えて行っていたので、列車に乗るチャンスはとうとうありませんでした。

アメリカでも、列車の旅がしたいなと考えたことはありましたが、ヴィム・ヴェンダースの『パリ・テキサス』、ジム・ジャームッシュの『ストレンジャー・ザン・パラダイス』などロードムービーにかぶれ切っていた当時の私は、なんとなく車で移動の方が格好いいんじゃない⁉︎ という思いを捨てきれず、そこでも列車に乗ることはありませんでした。

それはそれで楽しかったし良き思い出ではありますが、やはり若い頃に列車での長旅を経験しておかなかったのは悔やまれます。
(男性が沢木耕太郎の『深夜特急』なんかに憧れるのに似ているかも)

特にヨーロッパは国境を越えると、ガラリと街の様子が変わります。
車でもそんな空気に触れることはできますが、列車の窓から見る景色はきっと違う色がするのだろうなぁ、私はそれを知らないのよねぇ。。。そう思うと、なんだか取り返しのつかないような気持ちになってしまうのです。

『世界の車窓から』の音楽を聴くと悲しくなるのは、そんなノスタルジーのせいかもしれません。



若い頃はエキサイティングな旅に憧れていたのでしょう。
まるで自分がロードムービーの主人公になったように、お祭り騒ぎをしながらオンボロの車で街から街へ。。。なんてイメージです。
とかなんとか、思い出を美化しておりますが、実際はそんな格好いいものではありませんでした。
ドイツのアウトバーンでアクセルをベタ踏みしてやるわ!とか、砂漠の中のダイナーでホットドッグなんかを買っちゃって、そのままベガスへGO、一攫千金!とか、そんな夢を実現させることに夢中になっていたのですから。

今はあの頃より、少しは大人になりました。
景色の美しい街を快適な列車の中から眺め、偶然隣り合わせた人とそんな感動を分かち合いながら、とびきり美味しいサンドイッチなんかを食べる。そして街から街へと巡り歩く。
そんな旅がしたいと思うのです。

あと数年すれば、子供を置いて長い旅にも出られるようになるでしょう。
一人旅がしたいけれど、夫に言えば「俺も行くぜ!」と必ずついてきてしまうのは目に見えています。
夫が一緒であれば資金面はもちろん、荷物持ちにも通訳にもなってくれるので便利は便利ですが、一人の旅もまた格別。

金を出す者、口も手も出す権利ありです。
自由に一人で行動したれば、そろそろ重い腰を上げ、また自分で稼いで好きなことに遣うという人生に戻るが一番かなと。。。
そう感じています。

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