専業主婦という生き物

〜フランキーの日常茶飯〜

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ブランク専業主婦の再就職。うまく潜り込んだものの、自ら身を引くはプライドのため。

20年ものブランクを持ちつつ、「再就職するわよ!」と意気込んでいた我ら専業主婦。
いの一番にお仕事をゲットした、マダムから「ランチ付き合って〜」と連絡がありました。
「あなた、仕事はどうしたのよ?」
そう問うと、詳しい話は会ってからねとのお答え。
それならと、いつものメンツで彼女行きつけのイタリアンレストランに集合したわけですが、そこでまったくもって厳しい現実を耳にすることになったのです。



彼女は生粋のお嬢様です。由緒ある家庭に育ち、学歴も職歴も申し分なし、帰国子女で語学も堪能。おまけになかなかの美人です(年齢的にあまり意味はないかもですが)。
そんな彼女が再就職したのはある外資系の会社でした。よくぞそんなおいしい仕事にありつけたものね、と最初はみんな色めき立ったものですが、彼女の性格をよく知っている私はピンときました。
コネ利用、しかも男に間違いないわ。。。
思ったとおり、彼女は昔の取り巻きで、現在はその会社の管理職である男性に「お仕事したいのよね〜。私で何かお役に立てる事はないかしら?」と揺さぶりをかけたといいます。
かつては秘書課の華的存在だった経歴(?)を買われてか、彼女はまんまとその男性の部署に秘書の職を得たのです。
まったくもって上手くしたものだと、周りのお友達からは、口々に「エグいわ〜」とからかわれていましたが。
それにしても、何十年も経って男性がどんなに出世していても、かつての主従関係が変わらないのは興味深いところです。その男性にとってはアラフィフになった彼女でもいまだ高嶺の花。永遠のお姫様なのでしょうかね。。。

そんなこんなで、上手くいい条件で働けるようになった訳ですが、それは1カ月で終わりを迎えたといいます。
「そりぁ、そうよね〜。オバさんにモタモタやられてたら、仕事にならないものね」と、解雇されたと思いきや、自分から身を引いたというではありませんか。
「なんという勿体無いことをするのよ⁉︎」
みんなそう思ったものの、理由を聞いて、少なからず理解できるところがありました。

彼女が周りも羨む再就職先をあっさりと辞めたのは「プライドが保てなくなった」という理由でした。
周りの秘書達はみんな若くて綺麗な上に、有能だといいます。語学こそ彼女の方が上ですが、そんなコミュニケーション能力以外に勝るところが一つもなかったそうです。
若いスタッフ達は、とにかくキビキビと電話片手にそっぽを向きながらパソコンのキーを叩き、とにかく手早く正確に仕事をこなしています。一方の彼女は「やだ!これなに⁉︎」「きゃ〜」「ちょっと待って〜」といった具合に、まるでドリフのコントみたいだったと自己分析。
それでも周りに馴染もうと、若い子達にもわからないことは素直に教えをこう姿勢でいたらしいのですが、忙しくなると、そんな彼女にイライラしている周りの空気も感じられたといいます。

そのうちに。。。
「あの人、◯◯さんの昔の女みたいよ」
そんな図星の噂話なども耳に入ってくるようになったといいます。
図々しい専業主婦なので、人の噂ぐらいではビクともしませんが、昔の男の名前を下げることになったり、業務の足手まといになっては、自分自身が我慢ならないわ!
と、へんなプライドが出てきてしまったそうです。もちろん不甲斐ない自分も認めた上でです。
「居座ろうと思えばできたけど、誇り高き私には無理だったわ」
と、ドラマクイーンさながら語る彼女ですが、正直言って居座り続けるためにはプライドを捨てる必要があると感じたそうです。
それは、なんとなくわかる気もします。若い頃からお山の大将でいた人間が、いきなり下々の民となり、周りに合わせて努力していかなければいけないのは、この歳になってからではかなりハードなことと想像ができます。
結局、彼女は「私では無理なので」と退職し、また自分の居場所に戻ってきたのです。



かつて、どれだけ優秀だと褒め称えられていても、20年のブランクの前では歯が立たなかったわとポツリ。
それを挽回するだけのバイタリティーと向上心がない限りは、アラフィフの再就職は無理なのよ!
そんな熱弁を一通り聴き終わった他の専業主婦達、すっかり自信喪失、意気消沈です(笑)

人間は自分に相応しい場所にいない限り、プライドを保つのは難しいことなのかもしれません。
「プライドをかなぐり捨ててまで仕事をしたい?」
そんな彼女の問いに、皆んなが揃いも揃って「無理〜!」と答えました。
私とて同じこと。プライドを捨ててまでしがみつきたいと思うほどのものはありません。
もしもプライドなんていらない!と思うことがあるとしたら、明日食べるものがない、そん状況になった時でしょう。プライドでお腹いっぱいにはなりせん。子供達が飢えるのに比べたら、プライドなんて屁でもないのです。

今の時代、のうのうと専業主婦をしている女は、図太い神経を持っている人が多いもの(私の周りだけかもしれませんが)。いざその時がきたら、プライドってなんでしたっけ?などと、ひらりと手のひら返しをし、なりふり構わず猪突猛進していくことだけは間違いないでしょう。
しかし、それはどこでもいいわけではないようです。
好きか嫌いか、また条件だけでなく、そこが自分に相応しい場所かどうかを見極めることも重要なことなのだと、気付かされたお話でした。

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