お菓子を巡る暮らしの雑記帖

アラフィフ主婦が美味しいお菓子とともに過ごす毎日を思いつくまま綴るブログ。食、家事育児、国際結婚、ブログなど。。。

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クリスマスツリーは飾らない!部屋を飾りたい夫と物を起きたくない妻の寛容と諦め。

11月も中盤戦になり、そろそろ師走が見えてきましたが、この頃になると我が家では毎年クリスマスツリー論争が持ち上がります。
もちろん飾らない派は私、飾りたい派は外国人夫です(子供達はどうでもいいらしい)。

日本の家に飾り物は似合わない!

そもそも外国人である夫と私とでは「家づくり」に対する好みが全くちがいます。
普段からお互い思いついたように模様替えなどをするのですが、その度に部屋の雰囲気が変わり片方は気に入らない。。。するとまた片方が自分好みに変えるといういたちごっこを繰り返しているのです。

我が家の夫、とにかく物を飾るのが好きです。外国人お約束の写真立てはもちろんのこと、壁には絵や写真を飾り、少しでもスペースがあれば海外で調達してきた置物などを並べたがります。
これって、海外の広い家ならわかるのです。広々としたスペースに多少の物が置いてあっても、ゴチャゴチャした感じにはならず、逆にお部屋のアクセントになったりしますので。しかし日本の狭い住宅は違います。

物がゴチャゴチャと置いてある空間は落ち着かないものです。必要な物は普通に置きますが、役に立たない物や年に一度しか使わないような物は置いておくだけ邪魔です。
たとえ収納にしまってあっても、そんな余計なものが収納スペースを陣取っていると、本当にしまっておきたいものがしまえなくなるなんてこともあります。




クリスマスツリー

例えばそのいい例がクリスマスツリーです。
我が家の歴代ツリーは部屋に比例しない大きなものでした。
オーナメントも段ボール箱2つにギッシリ。そんな物が一年のうちほとんどしまい込まれ、収納を占拠しています。

シーズンになって出したら出したで、リビングにドーンっと登場し、掃除はしにくいわ、部屋は狭く見えるわ、オーナメントのキラキラしたラメなどが部屋に散らばったりと、本当に長いこと「どうにかならないのかしら⁉︎」と思っていたのです。
子供達が小さな頃はクリスマスツリーの下にプレゼントを並べ、喜ぶ顔が見られたのでそれなりに楽しかったのですが、ティーンエイジャーになった今ではあらかじめプレゼントのリクエストを受けて、一緒に買いにいくといった感じなので、我が家におけるクリスマスツリーの存在意義はほぼなくなったも同然でした。

そもそも日本の家にクリスマスツリーなど似合わないのです!
あれは天井の高い、ドーンっと広いリビングに置いてこそ素敵に見えるのです。

長いことそう思い続けていた私は一昨年のクリスマスが終わったタイミングで、とうとうクリスマスツリー及びオーナメントを全て処分しました。
夫はといえば、「ツリーのないクリスマスだと⁉︎」と、かなりご不満な様子でしたが、「だったら、毎日ラメの散らばった部屋の掃除してくれます?」
そう言ったところ、渋々とツリーのないクリスマスを受け入れたのでした。

その代わり、クリスマスディナーなどはしっかり気合いを入れて用意してあげることで、不満は引っ込んだのでした。やはり胃袋を攻められると弱いようです(笑)
しかし、敵も完全に諦めたわけではありません。毎年クリマスが近づいてくると、思い出したように「新しいツリー買うかなぁ」などと言い出すのです。

この論争は一体いつまで続くのでしょうか。。。
今年もなんとか新しいクリスマスツリーは阻止しました。
妥協案としてクリスマスツリーの代わりに、小さなスノードームやキラキラした物を少しだけ飾ってあげることにして。

この置物だけは、なんとなく縁起が良さそうというか、金運上がりそうな気がするので好きです(笑)
しかし、部屋に飾る物としては、これくらいまでが精一杯です。

物がなければ掃除も簡単

物が飾られるのはリビングや寝室だけではありません。
かつて我が家のトイレや玄関はジャングルさながら、観葉植物が生い茂り、白い壁には写真や絵、タぺストリーなど、あらゆる飾り物がスペースを消滅させていました。これら、全て夫が持ち込み飾ったものです。
トイレに入っていても何となく落ち着かない。玄関も靴はしっかりと靴箱に収納できているのに、見える部分に飾り物が多すぎて、なんだか綺麗に片付いているように見えず、気になって気になって仕方ありませんでした。
そこで夫の留守に置物、壁に掛かったあらゆる物を撤去したのです。

「あんな真っ白で殺風景なトイレや玄関は気に入りません!」

帰宅した夫から案の定クレームです。

私が物を置かずにスッキリとさせたいのは、好みや見た目だけのためではありません(ミニマリストではないので)。私にとってはなによりもお掃除が面倒だという思いがあるのです。
私はものすごく面倒くさがり屋なので、とにかく家事はいかに効率よく早く結果を出すかを重視しているのです。
人が出入りする玄関やトイレットペーパーをガラガラとやるトイレは、とにかく、毎日しっかりと拭き掃除をしないと、すぐにうっすらと埃が溜まってきます。
物があると、まずはその物自体を拭かなければなりません。いくつもある人形の頭やら観葉植物の葉っぱに埃がたまらないように一枚ずつ払うのです。そしてそれらをどかして置いてある台も拭き掃除。。。
これは日々やっていると、本当にうんざりとしてきます。いくら暇な専業主婦とはいえ、「一体これはなんの修行なのよ⁉︎ 」などと思ってしまいます。
これが、もしも何も置かれていなければ、さっと一拭きで済んでしまうのです。

とはいえ、物を置くか置かないか夫と争ったところで、なかなか勝敗がつかないのが我が家です。こっちがしまえばあっちが出してくるのいたちごっこ。
夫のクレームに対し、

「物を飾っても構わないけど、そこはあなたのテリトリーということで、お掃除はしてくださいね」

そう申し付けたところ、基本的に家事全般を私に任せきりの夫は「面倒だなぁ」とでも思ったのでしょう。以来、物を飾ることはしなくなりました。
逆にスッキリ空間の良さを覚えたのか、子供達が玄関などに物を置きっぱなしにすると姑の如くお小言を言うほどの変わりようです(笑)

まぁ、あちらも譲ってくれたのだからと、私も一歩譲って小さなパキラや時折生花などは飾ってあげるようにしていますが。




寛容と諦め

よく「一人がやる事で周りの意識もかわる」
などと言いますが、我が家に限っては誰の意識も変わりません。だからこそ、クリスマスツリーにしても部屋の飾り物にしても、強行突破しなければいけないのですが、「外国人だから」というエクスキューズがお互いにあるせいか、大問題に発展することはないようです。

何かにつけて「これぞ我がやり方なり!」と、お互い頑なに我を貫こうとしている夫と私。
部屋の装飾に限らず、食べるものから部屋の明るさ、生活様式まで、お互いに自分がそうして育ってきたものを守ろうと必死なのです。
子供達はといえば、その時々で都合のいいように日本人であったり外国人になったりしていますが。。。

そんなてんでんばらばら、好みも全く違う我が家ですが、なんとか平和に暮らせているのは、ある程度の寛容と諦めがお互いにあるせいでしょう。それがなかったら、何十年も国際結婚などやっていられません。
いや。。。国際結婚のみならず、この寛容と諦めって、実はどんな夫婦にも必要なものかもしれません。
相手のやること全て気にいるわけでなし。それならお互い好きに振る舞いながら、なおかつそんな相手を許しながらやっていくことが夫婦円満な秘訣なのかもしれません。