お菓子を巡る暮らしの雑記帖

アラフィフ主婦が美味しいお菓子とともに過ごす毎日を思いつくまま綴るブログ。食、家事育児、国際結婚、ブログなど。。。

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学校って本当に行かなくてはいけないの? そう子供に聞かれて答えに詰まる。。。

先日のことです。外出中の私の元に次女からLINEが入りました。
「帰ってきたら話したいことがある」
ただそれだけのメッセージでしたが、母親の感で、これは一悶着ありそうだわ。。。と、嫌な予感が。

帰宅すると、本来なら部活で遅いはずの次女が私を待ち構えていました。
ますます嫌な予感です。




「私、学校辞めようかと思ってんだけど、いいかな?」
若干15歳。まだ中学も卒業していないというのに、いきなりのドロップアウト宣言です。
「なにかあったの?」
「何にもないよ。だからつまんないんだよ」
「誰かにいじめられてるとか?」
「陰口ばかりで鬱陶しいけど、直接のいじめはないよ」
「じゃあ、なにか他に理由があるの?」
「いや、つまらないことに時間を費やすのがバカらしくなっただけ」
もう、勘弁してくれ〜といった感じです。こちらの方がバカらしくなり、流石に怒りを覚えましたが、本人は至って真面目に話しているので、グッと堪えてまた尋ねます。
「学校辞めてどうするつもり?」
「これからは自分の好きなことだけをしようと思うんだよね。私には将来の目標もあるし、それを実現するためには学校なんて行ってる時間がもったいないんだ」
だそうです。。。
「それはわかるけど、いくらなんでも早過ぎない?」
「そうだよ。せめて高校くらいは卒業した方がいいよ」
目下大学受験を控えた長女も援護しますが、聞き入れません。
もうありとあらゆるリスクを話して聞かせますが、根拠のない自信に満ち溢れ、自分の思いつきに酔っているようなのです。
「一応、先生達には話しておいたから」
ええーっ⁉︎ 勝手に中退宣言しちゃったの⁉︎
これには私も怒り心頭です。
「だれが学費を払ってると思ってるの!」
そこから始まり、
「どれだけ受験勉強に付き合って入学できたと思ってるんだー!」
「修学旅行行ってから辞めるとか、卑怯だぞ!」
などなど訳の分からないことまで言い出す私。完全にコントロールを失っています。
しかし、次女の方はどこ吹く風です。
「でもさ、いつも自分の人生は自分のものとか言ってるじゃん!」
「入学金とか遣ったお金諸々は稼いで返すから心配ないよ!」
などと、平然としているのです。
中高一貫校なので、このままいけば受験もなく晴れて高校生になれるというのに、なにを血迷ったことを言い出すかとガックリです。



「なんでみんな、そんな学校にこだわるの?本当に行く意味ある?価値はあるの?もっと自分のためになる時間の遣い方ってあるんじゃないの?」

そうな風に言われると、それもそうだなぁ。。。と、思ってしまう私。
しかし、ここで同意してしまっては、このまま学校を辞めてしまいそうなので、あくまでも大人の意見を口にすることに。
「ほら、学校って勉強だけじゃなくて、お友達と楽しく過ごしたり、部活やったりとか、色々あるし。。。」
そんな私の言葉を次女は笑い飛ばします。
「なに言っちゃってるの⁉︎ マミーだって学生時代、同じ学校の友達とは遊ばなかったんでしょ?部活だって帰宅部だったんでしょ?思い出なんて何にもないっていつも言ってるよね⁉︎」
。。。そうでした。
私自身、学生生活を楽しんでいたとは言い難いのでした。
遊ぶのはもっぱら学校外でできた友達。部活も入ったことがなく、授業が終われば脱兎のごとく学校から逃げ出していたタイプです。
別に学校が嫌だったわけではないのですが、学校の外にはそれ以上に楽しいことが沢山あったからです。

ああ、これが遺伝というものか。次女もかつての私と同じように感じている。。。
そう気づきました。
とはいえ、親としては「学校なんて必要なないわよ」とは言えません。
学歴は無いよりはあった方が得ですし、なにぶんまだ子供なので、大人になった時に自分の決断を後悔しないとも限りません。
かといって、学校は大切よ!と胸を張って言えないのもまた正直なところ。

「マジで学校って行かなきゃいけないの?」
真顔で聞かれると、イエスと即答できません。
もうこれは夫に委ねるしかないと判断しました。
夫は私と違って、まともにものを考え人生を送ってきた人です。
早速帰宅した夫に事情を話し、私は寝ました(笑)

翌日から娘は3日間学校を欠席しました。たまたま夫が有給休暇を取っていたので、2人で趣味に関する物を見て歩いたり、買い物したりしながら楽しんだそうです。

そして、その後また娘は毎日元気に学校へ通っています。
夫とどんな話をしながら過ごしたのかは詳しくしりませんが、
「とりあえず、今のところは日本で高校行くことすることにした。その先は後で考えるよ」
だそうです。。。

まったく難しい年頃と言いますか、奇天烈な性格と言いますか、参りました。
それにしても、学校ってやっぱり行かなければいけないものなのか、私には正直わかりません。
いま、学校で学んだことは?と聞かれても、これという答えは思い浮かびません。
やはりただ通うだけでは意味はなく、学校の中でもなにかを一生懸命にやった人だけが、その答えを持っているのかなと思った次第。

しかし親業というのも難しいものです。。。