お菓子を巡る暮らしの雑記帖

アラフィフ主婦が美味しいお菓子とともに過ごす毎日を思いつくまま綴るブログ。食、家事育児、国際結婚、ブログなど。。。

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嫉妬される理由なんてなくても嫉妬される理不尽さよ! 嫉妬は不幸の始まり。

世の中には嫉妬をする側の人間とされる側の人間がいるようですね。

嫉妬ほどくだらない感情はないと、どちら側にもならぬよう、そのようなドロドロとは無縁でいようと思っていますが、相手のあることなのでそうそう簡単にもいかないこともあるものです。
一度そんな渦に巻き込まれてしまうと、暴れてやりたいくらいに厄介で面倒臭い思いをすることになります。

例えば、女性であれば
●誰もが振り向くような美しさを持っている。
●家族は優しい旦那様に優秀な子供達。
●経済的にも豊かで、自分の思うままの人生を生きている。
●そしていつも楽しそうに笑っている。

こんな人は嫉妬を向けられる対象になることも多いものですが、世の中には何をトチ狂ってか、そんなものとは無縁な女にも嫉妬する人がいるものなのです。



誰のお話とはいいませんが、そんな訳の分からない嫉妬に、頭を「?」マークにしている女性がいます。
不細工ではないけれど絶世の美女でもなく、家庭は持っているけれど人が羨むほど出来のいい伴侶、子供でない。お金には困っていないけれど、有り余るほど持っているわけでもない。
多少の不満は人並みにあれど、これが身の丈に合った生活よと、日々楽しく笑って暮らしてるという、ごくごく平凡な女性です。

しかし、そんな平凡な人間でも嫉妬はされるのです。一体この女性のどこがそんなに羨ましいのやら?
その程度の人間なので、最初は嫉妬という文字が浮かびませんでした。
ただ、それまで普通にお話をしていた人達がこぞって冷徹な態度をとるようになり、やがては目線も合わせぬ無視状態に突入していったのでした。
その女性に思い当たることは何もありません。なにか人様の気に触る言動があったわけではなく、悪態をついたわけでもありません。
昨日まで普通に接していたのが、いきなりのチェンジで、何が何だかワケワカメ状態。
しかしこの女性の場合、去る者は追わずの精神で生きているので、こちらから歩み寄っていったり理由を尋ねるなどという面倒なことはしません。
そんな放置プレイの末にわかったのは、それが嫉妬によるものであったということで、思わずズッコケてしまったのです。
しかも50女を捕まえて、男絡みの嫉妬と言いますから笑いが止まりません。

その女性、外見は女でも中身は男のような性格です。その竹を割ったような性格のためか、昔から多くの男友達とまるで男同士のような付き合いを当たり前のようにしていました。
これが多くの女達を敵に回すことは学習済みですが、もはや女性も50を超えた立派な中年おばさんと化しています。まさかこの年齢になって、女達の嫉妬に見舞われるとは思ってもいなかったのです。。。

お話の顛末はこうです。
ある会社に臨時の短期パートとして働き始めたA子さん。
最初は何もかもが上手くいっていました。しかし2ヶ月を過ぎようかという頃です。会社にいる一部の女性社員が、こぞってA子さんを避け、無視するようになりました。
どこからともなく流れてきた噂によると、
「A子さん、男に媚び売ってるわよね」
「やっぱり〜。B君ともCさんとも親しげに話しちゃってさ!」
「なんであんなお洒落して会社来るのかしら?」
「アイライン、濃くない?」
と、ここまでは女が集まるとよくやるエンタメ的噂話です。
問題は職場で人気のDさんという男性です。この方、くだらないお喋りもせずに、ストイックに仕事に打ち込むバリバリの硬派(表現が古いぞ!)。能力も高く会社でも一目置かれた存在で、若い女子社員のみならず、定年間際のおばちゃんまでもが目をハートマークにしているお方なのです。
しかしA子さんは正直苦手でした。もともとユルユルと頑張らない生き方をしてきたAさんにとって、Dさんの生真面目さやストイックさがどうも理解できず、苦手意識を払拭する事ができずにいたからです。ついでにルックスも好みから完全に外れ!ガーターです。
そのせいで、A子さんはDさんには必要な時以外は近寄らず、話をする事もなく距離を置いていました。

ところが、どんなきっかけでそんな発想が生まれたのか、一部の女子社員達が、おかしな勘ぐりを始めたのです。
「DさんはA子さんにはやたら親切じゃない?」
「なんか、他の人に対してと態度が違うと思わない?」
「一緒に仕事してる事多いわよね。なにげにフォローしまくってるし」
などという事らしいのです。
同じ職場にいれば、時に肩を並べて一緒に仕事をすることはあります。しかしそれはA子さんに限った事ではなく、ブーブー言っている女子社員達も同じようにしているのです。しかもDさんは誰の仕事に対しても同じような気配りをしているとA子さんの目には見えていました。
にも関わらず、何故かA子さんにだけそんな疑いがかけられてしまったのです。
何もないのに勘ぐられ、Dさんが何かするたびにA子さんに敵意が押し寄せるという、あまりに理不尽な展開です。

男絡みの女の嫉妬。。。これは非常に面倒で、A子さんが最も避けたいことの一つでした。
しかし、不運な貰い事故のように、A子さんの意思にかかわらず、女達の感情は嵐の如く荒れ、終いには二人のデート説まで飛び出す始末です。

こうなってはなす術はありません。何か言えば余計に事態が悪くなるのは目に見えています。
A子さんは無視されることをラッキーと思い、毎日淡々と仕事に勤しみ、ごくごく普通に過ごしていました。
時に他の女子社員達から乱暴な態度を取られるような事があった際には、Dさんと一緒に楽しそうにしているところを見せつけるという意地悪な報復を楽しみつつ。。。

ここで、何故にA子さんが女達の嫉妬の標的になったのかその真髄を推測すると、それは一言で「出る杭は打たれる」ということなのかもしれません。
皆んなが「忙しいから残業頑張ろう!」という時も「定時で帰ります」
「男性社員は大変だから、この仕事は私達でやりましょう!」とそんな空気の時も、「これは私の仕事ではないので致しません」
更には、「Dさん、仕事も凄いし本当に素敵よね⁉︎」と言っても、「私、ああいう人苦手なんで」
などと、事あるごとに皆んなと意見が外れるのです。
つまり「空気を読まない」人間なのです。
そのせいで誰に苦い顔をされようが、文句を言われようが、全く意に介さずに我が道を行こうとするA子さんは、調和を乱す身勝手な存在と映ったのでしょう。

また、もう一つ思い当たる理由があるとすると、それは男性への接し方です。
A子さんは男性に尽くすことは時にその男性をダメにすることと思っています。
嫌われようが愛の鞭を振るうことで、男性は成長することもあるという持論があり、どんな男性をも甘やかすことをしないようにしています。
職場の男性も然り、あれこれやってあげてばかりでは、いい気になって自分でやろうとしなくなります。
かと言って、あれやれ!これやれ!と命令するだけでは反発されるだけです。
やらせるためには男性に優越感を感じさせ、格好のいいところを周りの女性達にアピールできる舞台を用意してあげなければなりません。
どんなにプライドの高い強気の男性も、草食系のひ弱男子も、女性に頼られ自分の「男」の部分を披露できるのは嬉しくない訳がありません。
その辺りの心理を考えて、A子さんは男性に華を持たせつつ、あれこれしてもらっていたのです。
しかし周りの女子社員達は違いました。長年の悪しき習慣らしく、とにかく男性優位と考え、女は男性の補佐(小間使い)を何よりも優先し、ご機嫌取りをしなければいけないと考えているのです。
男性の方もそれが時代錯誤だとわかっていながら、自分たちが楽だからそれでよしと見て見ぬ振りで、女達をこき使うのです。
そんな環境に慣れきっていた男性達にとって、A子さんの態度はビックリ仰天でした。最初こそ反発していたものの、次第にA子さんの強さに恐れをなしたのか、立場が逆転していました。
男性とは本来女性に弱いものです。弱いものが強いものにかしずくのは自然の原理。精神面で男性達はA子さんの下についたというわけです。
「自分達には言いたい放題、やりたい放題の男達が、A子さんのご機嫌取りをしている⁉︎」
これが嫉妬につながったようです。

この嫉妬する女達。家庭でもろくな稼ぎもない旦那様に威張り散らされながらも、必死で生活費を稼ぎながら、家事も一人でこなしていると嘆いています。
自分はどれだけ大変か、不幸か、そんなことばかり言っているのです。
会社での様子を見ていれば、男をダメにしている原因は女の方にも多分にある。。と、A子さんは思うのですが、本人達に自覚はありません。

嫉妬をする人というのは、自分が幸せだと感じられない人です。
自分にないものを持っている。やりたくてもできないことをしている。ただそれだけで憎しみにの対象となるのです。
不幸である原因が自分にもあることに気づかずに、ただ嫉妬の対象がまるでラッキーな人のように見えるのか、憎悪の気持ちを膨らませていきます。
自分の中に始終黒い感情が渦巻いていたら、幸せになどなれるわけがありません。
何故なら、幸せかどうか判断できるのは、自分だけだからです。
側から見て、どんなに恵まれない生活をしていても、自分自身が幸せであると感じられれば、その人は幸せなのです。

だからこそ、嫉妬をするなどというのは、自ら幸せを遠ざける行為だと思わなければなりません。
誰の得にもならないのが嫉妬という感情なのです。

自分達で勝手に不幸になっている人間を構っているほど人生は長くない!
そう思いながら、A子さんは毎日会社で様々な社会勉強を楽しんでいるのです。