お菓子を巡る暮らしの雑記帖

アラフィフ主婦が美味しいお菓子とともに過ごす毎日を思いつくまま綴るブログ。食、家事育児、国際結婚、ブログなど。。。

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専業主婦が『専業主婦』を客観視してみたところ、これはやっぱりお気楽に見えるなと思った件。

昨年は20年ぶりに専業主婦を脱し、少しだけお仕事なんてものをしてみたのですが、大層な社会勉強となりました。

いいこと、悪いこと色々ありましたが、新しい経験を重ねることができたのはまったくめでたいことと感じております。

そんな専業主婦ですが、忙しくお仕事をしている最中にも、専業主婦友達からは毎日のように写メ付きLINEが入ってきていました。
それは少し気を抜くと50件にも膨れ上がるほどの頻度で。。。

内容は他愛もないことです。

今日はどこどこでランチをして、こんなもの食べたわ!今度一緒に行きましょう!

今日は美容デーで、まつ毛のエクステとジェットセット行ってきましたー!

今日はこんな美味しいお菓子を見つけたから、今度お裾分けするわね!

新しいコートとバッグ買ったの!どう思う⁉︎

そんな実況が写真と共に送られてくるのです。

「まったく子供の大きくなった専業主婦は暇だわ!」

「こっちは労働してるっていうのに、まったくお気楽なものね!」

昼休みに手弁当なんぞを食べながら、普段自分が言われてきたその言葉が、そのまんま私の脳裏に浮かび上がり、「あら?」と思ったことも一度や二度ではありませんでした。

「おお!これが世の中のアンチ専業主婦への気持ちなのだわ!」

そう、初めて実感することができたというわけです。



前記したように、本当に専業主婦とは暇なものです。
小さなお子様がいる方々は別として、子供が大きくなり、1日の殆どの時間を学校で過ごすようになれば、専業主婦はその間自由になれます。

もちろん家事をしっかりやろうと思えば、それなりに時間や手間もかかりますが、その塩梅は自分次第です。
今日はお友達とランチでもしながらゆっくりしよう!
今日はじっくりとショッピングでもしようかしら?
みたい映画があるから、サクッと観てこよう!
などなど、自由気ままに過ごせるのです。

これが仕事をもつ兼業主婦ともなれば、そうはいきません。
朝から夕方まで会社に拘束され、時間的な余裕はほとんどありません。問題は時間だけではありません。闇雲に時間を消費しているのではなく、会社にいる間はガッツリと仕事をしているので、その分気力、体力共に消耗します。文字通り心も体も疲れきった状態となるのです。
休みの日でも普段の家事の遅れを取り戻すべく朝から動き回ると、もうあとはゆっくりと体を休めたい。。。と、そんな心境になり、食事やショッピング、映画どころではありません。

そんな時、ふと好きなことを自由にやっている専業主婦が羨ましくなってきたりもします。 自分が好きで仕事をしているにもかかわらずです。

専業主婦でいる時は、それが一番!と思っていましたが、仕事をしたらしたで、これまた悪くないかも?などと思ったこともありました。
一番の理由は家事を完璧にしなくても許されるという点です。
専業主婦というのは、家事育児が仕事のようなものです。家が綺麗であって当然。手の込んだ料理が毎日食卓に用意されて当然。服もシーツもタオルも完璧にお洗濯されていて当然。
自分のコンディションがどうであろうと、家庭がしっかりと整っていなければ、専業主婦を全うしていることにはなりません(と、私は思っていました)。
しかし、ここに仕事が加わることで、そんな呪縛からすっかり解き放たれることができるのです。
仕事で時間もないし、疲れてるしねと、自分への言い訳もできますし、家族も「大変だね」と理解を示し、お手伝いしてくれたりするのです。
我が家の外国人夫などは、「あなたがこんなに働ける人だとは思いませんでした!すごいです!」
そう言って、休みの日や早く帰った日などは、晩御飯の支度などをしてくれました。
子供達も私が帰ると「お疲れ様でした」と、温かいコーヒーなどを淹れてくれたり、お風呂の用意を整えていてくれたりと、まさに至れり尽くせりです。
この時、何故我が家の外国人夫が私が専業主婦でいることを望んでいたのかが分かる気がしました。
だって、帰ったら何にもしなくていいのですよ⁉︎
用意されている温かい食事を食べて、キレイなお風呂にゆっくりと浸かり、明日も早いからとさっさと寝てしまえるのですもの!
外で働いてまで、家に帰ってきてさらに家事分担などしたくはありません。
私が男であったら、やっぱり妻には専業主婦を求めるだろうなと思ったのが正直なところです。

しかしながら現実的に考えれば、基本夫の稼ぎで生計を立てている家庭では、妻が仕事をしていても、上げ膳据え膳には当然なりません。
私も夫が忙しい時は、当然帰宅してから山ほどの家事に追われていました。
そんな日々に疲れてくると、やっぱり私に二足の草鞋を履くことは不可能だわ!専業主婦が一番性に合ってるんだわ!という結論になり、周りの専業主婦友達が途端に羨ましくなったりするのです。

この歳になって、両方を経験できたのはラッキーでした。
本来なら一生専業主婦として生きていたはずが、思いがけずお仕事などする機会を得て、兼業主婦の大変さを身をもって経験することがてきたのですから。

分かったことは、世間一般で言われているように、やっぱり専業主婦ってお気楽な生き物なんだわ!ということ。
そして、大変な思いをして仕事と家事、育児に奔走している方からすると、時に羨ましい存在なのだということです。

喉元過ぎれば熱さ忘れるで、完全に専業主婦に戻り、またしばらくすると隣の芝生が青々と見えてくることがあるかもしれませんが、私にとってはやっぱり専業主婦としての生活が一番なようです。

ところで貰ったお給料ですが、そのまま手付かずで口座に入っています。
なにか頑張ったご褒美に買おうかな〜などと思っていましたが、特に欲しいものも浮かばずで、未だに遣えていません。
宵越しの金は持たない専業主婦なので、そのうち大放出してしまうでしょうがね。

『専業主婦という生き物』などというタイトルを掲げながらも、実のところそれを客観視出来ていなかったわけですが、この新たな経験により、さらに学びがあったことは、このブログを運営する上でも大きな収穫でした!