お菓子を巡る暮らしの雑記帖

アラフィフ主婦が美味しいお菓子とともに過ごす毎日を思いつくまま綴るブログ。食、家事育児、国際結婚、ブログなど。。。

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韓流ドラマにハマるおばちゃんは、きっと30年前のトレンディードラマに夢中だったんじゃないかと思った件。

少し古い話で、昨年のことです。
「ちょっと!これ笑えるから観てよ!」
娘がいつものように面白い動画を見つけたと、ゲラゲラ笑いながらやってきました。
疲れてる時に面倒だと思うのですが、子供とのコミュニケーションはおざなりにしてはいけません。



その動画、中年にとっては懐かしのバブル臭満載の『トレンディードラマあるある』のようなものでした。
もう、観ていて大爆笑ですが、当時はそれが当たり前、というかみんな夢中になっていたのですから、時代の変化というのは不思議なものです。

そもそもファッションからしてインパクト大!
太眉に真っ赤な口紅をさし、ヘアースタイルはロングソバージュかワンレングス。水泳選手のような肩のスーツかタイトなニットワーピースを纏う女子と、派手な色のこれまた肩幅ガッツリなブカブカスーツを着た男子が、かなりスカした感じで派手な恋愛を繰り広げるという(笑)

出会いは最悪で睨み合っていた男女。それが速攻で奇跡の再会を果たし、いよいよ色恋スタートです。

告白のシーンでは相手との距離感がすごい!まさに大声で愛を叫ばなければ届かないくらいの距離からの告白ですが、なんの疑問も持たずに女も答えます。この大袈裟感はまさにお約束でした。

そんな二人の間に邪魔者(恋敵の女性)が登場し、あざとくもエグイ手口でいとも簡単に二人を疑心暗鬼の世界へ落とし込み、まんまと仲を引き裂いてしまうのもお約束の展開。

結局は去った恋人を追いかけて雨の中、全力疾走する男に女のほうも簡単にコロリ。

エンディングは雨の中で女を抱き上げてクルクルと回転する人力メリーゴーランドでハッピーエンド!
と、こんな動画です。

お母さん世代はみんなこんなの夢中になって観ていたの〜⁉︎ と、子供達には大ウケなようです。

その当時、私はすでにイギリスへ渡っていたので、友人から届く風の便りでそんな流行を知るくらいで、私自身はこのようなファッションもトレンディードラマとも無縁でしたが、帰国後の暇な時にレンタルビデオなどを借りてきて観ましたよ!
本当に今思えば不思議なのですが、もう、すごく面白いんですよね。展開もドタバタと早くて、恋愛にしても獲ったり獲られたり、親友だろうが姉妹だろうが御構いなしの節操なきストーリー(笑)
この現実離れした展開こそが、ハマる理由なのでしょう。実生活ではなかなかお目にかかることのできない修羅場が幾度となく繰り返され、観るものを飽きさせません。

さて、話を件の動画に戻しますと、要はこれらトレンディードラマの展開が、まさに今世の中の中年主婦を虜にしている韓流ドラマと同じだということです。

財閥の御曹司とその辺の冴えない女がくっついたり、プリンセスと護衛の恋愛だったり、病気になったり、一族の確執の中、愛を育むロミオ&ジュリエット状態だったり。。。また、必ず二人を引き裂くべく奮闘する悪い女などもお約束のように登場し、さらに観る者をエキサイトさせていくのです。
もう現実では「あり得ないわ!」というストーリーが、これでもかこれでもかと繰り出され、気付いた時には夢中になっているという、マジックにかかってしまうのです。
これに加え、役を演じる方々も今をときめくスターで、とにかく女は美しく、男もハンサム。脇役すら素敵ときたら、楽しくないわけがありません。



かつての熱いトレンディードラマに洗礼を受けた世代は、もはや朝ドラのようなライトな感覚や、草食系日本のドラマに物足りなさを感じて、韓流ドラマに流れこんだのではないかしら⁉︎ と、ふと思ったのです。
若い頃はお金はなくても時間があるものですが、中年になるとお金も時間も自由に使えるようになります。そうなると、ハマり具合もパワーアップします。ただ週に一度のドラマを楽しみにするのでは飽き足らず、お金と時間をとにかくハマったものに注ぎ込むだけ注ぎ込み、存分に楽しむことができるのです。
知人の中年女性などは、韓流ドラマを10年以上も見続けた末、年に何度も旅行へ行き、自然と韓国語をマスターしてしまった人もいるほどです。他にも100万近いバッグに追っかけをしていた韓流スターのサインを油性のマッキーで書いてもらった!と嬉々としていたマダムもいます。

私は何かのオタクになるほどハマりやすいタイプではないので、夢中にこそなりませんが、面白いのはわかるのですよね。
かつてのトレンディードラマも今の韓流ドラマも、何だかんだ言って面白いのです。
かつてトレンディードラマに夢中になっていた中年が韓流という新しいものに飛びついたのも理解できます。

私も今度生まれ変わってきたときは、「チェ・ジウ」もしくは「キム・テヒ」のような可憐な女に生まれたいわ〜などと、気持ち悪い妄想をしながら、老後は連日韓流ドラマでもみて過ごすのもいいなぁ。。。などと思ったりもしています(笑)