お菓子を巡る暮らしの雑記帖

アラフィフ主婦が美味しいお菓子とともに過ごす毎日を思いつくまま綴るブログ。食、家事育児、国際結婚、ブログなど。。。

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国際結婚家庭の「ひな祭り」。ハーフ娘だって雛人形は飾るし寿司だって桜餅だって食べるのよ!

今週のお題「ひな祭り」

今日は楽しいひな祭りです。我が家は国際結婚ですが2人の娘がいるので、毎年ひな祭りはささやかながらお祝いをしています。

外国人顔をした娘たちと公家顔のお雛様はなんとなくミスマッチだなぁ。。。と苦笑いしながらも、母はれっきとした日本人なので、女の子のお節句は見逃せない行事なのです。

私の周りには国際結婚したお友達が多いのですが、そんな方々に「ひな祭り」のような日本独自の文化行事をどうしているか聞いてみると、真っ二つに分かれています。
我が家のようにしっかりとお祝いする派、一方で全くしない派。
これはその家庭で子供にどのようなアイデンティティを持って欲しいか、親の願いに関わっているようです。

例えば、我が家では日本人でも外国人でも、お好きな方におなりくださいといったスタンスですが、半分は日本人であることには代わりはないので、日本人として当たり前のことは知っておいて損はないと思っています。
特に我が家の子供達は女の子なので、将来は誰かの元へ嫁ぎ母となる可能性があります。
もしも素敵な日本人男性と家庭を持つことになったら、日本に古くから伝わる行事を知らないと困ります。
「あら、あなたは何にも知らないのね!日本人じゃないみたいだわ」
などと、お姑さんにいじめられでもしたら可哀想だわ!と、悪い妄想が膨らんできたりするのです。
どんな家庭の男性と結婚することになっても、妻として母として人並みに行事をマネージできるくらいの知識は持っておいて欲しいと思い、子供達が幼い頃から行事関係には心を砕いてきたのです。
日本人として育てているつもりも、そんなアイデンティティを持ってほしいなどという深い考えもないのですが、日本人家庭で大切にされている文化はきちんとお祝いできるようになって損はないという考えです。

かたや、まったくお祝いしないという国際結婚家庭もあります。
お友達の家庭では、「我が家の子は日本人として育てない!」と、ひな祭りはもちろんのこと七五三もお正月も特別なことはしないという人もいます。
その代わりにクリスマスやイースター、ハロウィンといった欧米文化は盛大に取り行っています。
こんなお友達は娘達も欧米人など外国人と結婚して欲しいという願いが強いようです。
自身が日本よりも外国の文化が好きで、伴侶も外国人を選んだというのですからそれも頷けます。

割合としては我が家のように、日本の行事も外国の行事もとりあえず両方やっておこうかしらねという家庭が多いようですが。
日本人でもそうですが、その家庭によって子育てはそれぞれです。どちらがいいとか悪いとかではなく、親がどんな子供に育ってほしいか、その願いが反映されているのでしょう。




さて、我が家の「ひな祭り」ですが、通常はひな祭りの1週間くらい前にお雛様を飾ります。
子供達はといえば、もう幼い頃から見慣れたものなので、「ああ、ひな祭りだね〜」などといいながら、お雛様をチラリと横目で見るくらい。幼い頃のように、「わ〜っ!!」といったはしゃいだ様子はもはやありません(笑)
しかし、ひな祭りディナーだけは楽しみにしてくれているようです。

だいたい毎年こんな感じで、ちらし寿司にハマグリのお吸い物です。
子供達も1人は大学生、もう1人は高校生になりますが、まだ子供舌なのかちらし寿司は喜びますが、お吸い物には見向きもしません。
母としてはかなり気合いを入れ奮発してハマグリを用意しているのにガッカリです。「豚に真珠だわ!」そう思うと一層の事アサリで代用しようかしら?などと毎年思うのですが、やっぱりひな祭りはハマグリです!

なんだか「食べる」というよりも、今時の女の子にありがちな「インスタ映え」を目当てに自分のインスタなどにアップしたいだけか?と思わないでもありません。
さっさと食べたい母をよそに、撮影会をしています。
ちなみの上の写真にある真ん中の大きなちらし寿司は私と外国人夫で食べます。
外国人とはいえ、刺身など魚介類も大好きな夫なので特大サイズです(笑)

桜餅も毎日楽しみです。
もちろん手作りなんぞはしませんが。
我が家では虎屋さんで桜餅と鶯餅を買ってきます。

桜餅ですが、私は東京生まれの東京育ちなので断然「長命寺」派です。
関西では皮が餅米で出来た「道明寺」を食すらしいですが、我が家ではお目見えしたことはありません。
私がまだ実家にいた頃は、亡き父が長命寺で桜餅を買って来てくれたもので、娘達が小さなころは離れて暮らしているにも関わらず届けてくれたものです。
そんな父も今はもういないので、もっぱら私が虎屋さんへ買いに行っています。

虎屋さんの鶯餅も大好きで、いつも桜餅と一緒に買ってしまいます。ひな祭りの主役は桜餅の方ですが、実は私こちらの方が好きなのです。

「ひな祭り」のお祝いといっても特別なものではなく、ただ雛人形を飾って雛寿司なんぞを作って食べたり、桜餅摘んだりとそんなものです。
それなら普通の日本人家庭と変わらないじゃないのよ!とお思いでしょうが、ハーフだからこそ、半人前扱いされてはならぬぞ!との強い思いがあるのです。
2つの文化を持って生まれたのだから、それをハンデと思わずにダブルで楽しめる!そんな思いで生きていって欲しいという親の願いですね。