お菓子を巡る暮らしの雑記帖

アラフィフ主婦が美味しいお菓子とともに過ごす毎日を思いつくまま綴るブログ。食、家事育児、国際結婚、ブログなど。。。

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働きたい気持ちはあれど、中年専業主婦にとってはいいことなしの現実。子育てを終えた後では遅いのよ。

最近は老いも若きも男も女も、みーんなしっかり働いて下さい!といった社会になってまいりました。
専業主婦であることが罪悪であるかのようなご意見を目にすることもあります。
そんな中、変わらず働かずにいる我ら専業主婦。別にダラダラと怠けた生活をしたいわけではないのです。
本音を言えば、また若かりし頃のように働いてみたいわ!という気持ちもあります。

長年専業主婦として生活している私が言うのもなんですが、働くことは嫌いではありません。だってお金がもらえるのですもの。専業主婦なんてやっていても、一銭も入っては来ません。
若い頃から人に認められたいなどの承認欲求は皆無に近かったので、働くこと=お金を作ること。そう考えていました。お金を稼いで自分を甘やかすことこそが、働く目的となっていたのです。今は一概にそうとも言えないと、多少は考え方も変わりましたが。。。
働く意味や目的は必ずしもお金のためでなく、自分自身の人生を豊かにする一助になることも知りました。
しかしです。やはり私は自分が働くのなら「お金」にはこだわりたい。




我が家の面倒くさい外国人夫が、勤務地が近所なのをいいことに、1日に何度も帰宅してはチョロチョロしてるのが鬱陶しいというお話は前にしたと思います。
家にいても落ち着けないのなら、どうせ時間はあるのだから、外で働いた方がいいのかしら?
などと、昨年末たまたま声がかかったお友達のお仕事のお手伝いなどをしましたが、それとて短期の期間限定。今はまた元の専業主婦に戻りました。
この先、どうしようかと考えているうちに、もう3月も終わろうとしています。
働きたいという気持ちと、働いてどんなメリットがある?と、心がゆらゆらと揺れて、なかなか決心がつきません。
どんなに考えても答えが出ない理由というものがあるのです。。。

是が非か
主婦が働くというと必ずでてくる「103万の壁」問題。
それならば扶養控除内で働けばいいじゃないのという話ですが、それって激しく効率が悪いと思うのです。
これは「是が非か」という私の性格のせいかも知れませんが、年間103万は月ならしで8万程度です。
なんとも中途半端な額というか、これが自分にとってプラスになる額かどうかといったら疑問です。
外に働きに出るとなると、専業主婦のランチファッションでは無理です。靴も鞄も相応の物が必要になります。
勤め先に合わせた服装を揃え、さらにはランチ代やらなにやらかかってきます。
おまけに慣れない仕事で疲れて家事もおざなりになり、外食や中食に頼ることも多くなるでしょう。
そんなことしていたら、プラス8万円など、あっという間に吹き飛びます!
それらは家で専業主婦をしていたら発生しないお金なのです。
あれやこれやとお金がかかるのなら、パートで8万などと思わずに、最低でもこの3倍、4倍は働きたいところです。

しかし働く場所がない
では、そんなに働かせてくれ、しっかりお給料を支払ってくれるところがあるかといえば、これまた難しいお話です。
ずっとキャリアを積んできたというなら別ですが、こんな社会が来ようとは思わずに、専業主婦の道をひた走ってきた我らは、ゆうに20年ものブランクを有するのです。
そんな人間には、もはやしっかり稼いでしっかり税金をおさめられるような仕事は用意されていません。
例えばネットで求人をかけてみます。
「50代、ブランク10年以上」
これで出てくる求人はよくて時給千円(東京都内です)。職種も「お掃除」「介護」「コンビニ」のパートくらいのものです。
最近はこれらの仕事は外国人が多く採用されています。近所のコンビニ店主に聞いたところでは、日本人は働きたがらない職種だということです。それほど面倒で重労働であると想像がつきます。
そんな人手不足なところに、暇な専業主婦を投入しようということらしいですが、体力のある若者でさえ避けるような大変な仕事がアラフィフに出来るのか?と疑問に思います。まぁ、やっている方も沢山いるとは思いますが、20代、30代の若い人と比較した場合、我々中年の消耗度は相当なものだと想像できます。

賃金についても、月に30万稼ごうと思ったら、週休1日で毎日12時間は働く必要があります。
この歳になり、そんな働き方をすれば健康を害することは目に見えています。
もしも生活するためとか、借金があるとか、どうしてもお金が必要ならば、そんな悠長なことはいっていられませんが、働かなくて生活が出来る専業主婦は、いくら社会が「働け!」と言っても、健康を害した上に税金を重くしてまで中途半端に働く意味はないのです。
よく扶養控除問題で、専業主婦の年金まで負担するのは冗談じゃない!などと言われますが、これはお国の決めたこと。誰でも自分が得をする道を選択するものなので、悪者にされても困ります。
小さい子供がいる家庭が受ける恩恵も税金で賄われています。これ、子供がいない人からしたら、不公平感満載でしょう。
子供は国の宝などといいますが、全ての子供が将来国のために税金を納める存在になるとは限りません。逆に若くして生活保護を受給する側に回るかもしれないなです。
このように立場が違い、自分が損をしていると感じると、恩恵を受けている人間バッシングに走る風潮にありますが、誰でも差し出されたお宝をお断りするひとはいないというのが本音なのです。

家庭とのバランス
さて、仮にこれら困難に打ち勝ち、しっかり働ける希望の職を得られた場合も、それでめでたし、めでたしとはいきません。
専業主婦がこれまで担ってきた家事全般、PTAなど学校関係行事、地域の活動などは一体誰がやるの?という話になります。
夫婦で力を合わせて分担となるのが普通かと思いますが、私は自分の何十倍も稼いでくる夫に、家事を同じようにやれとは言えません。
お金を稼ぐって大変なことです。肉体的な事のみならず、メンタル面でもその苦労は収入に比例すると私は思っています。
その上に、家に帰ってまでも家事が溜まっていて、それを片付けなければいけないと思うと、もうウンザリするであろうことは想像に難くありません。挙句に家庭がギスギスとしてしまっては本末転倒です。
あれやこれやと考えていると、とりあえず旦那さんの収入で生活できる中年主婦は、お国のいいなりになって働いたところで、得るものは少ないといえます。

30代の選択が重要
しかし、これはアラフィフのお話です。
30代の若き専業主婦の方で、いずれは働きたいと考えているならば、さっさと仕事再開を考えた方がいいと思うのです。
子供が大きくなってから!なんて、40代、さらには50代になってから働きたい!となっても、もはや手遅れになるからです。
自分の希望する仕事につきたければ、のんびりとしていてはダメなのです。まだ自分のキャリアが「経験」として認められるうちに、仕事を得なければいけません。ブランクが長ければ長くなるほど、そんな経験は意味をなさなくなるのですから。
子供が小さいうちは一緒にいてあげたい。その気持ちはもっともです。私もそうやって子供を常に自分のそばに置いて育ててきたので、お気持ちはよくわかります。
しかし両方を得ることは残念ながらできません。仕事をしなければいけないのなら、子供との時間を削り、子供と一緒にいたければ、自分のキャリアを諦めることになります。

これからの社会は今以上に生活が厳しくなることが予想されます。
私たちの生活に直結する消費税もすぐに10%に上がり、扶養控除もじきに廃止になるでしょう。
家族単位で助け合って生活をするというよりは、個々で自分の面倒をみなさいという社会に、既になっているような気がします。
私も若い頃は、バブル景気に浮かれ切って、こんな社会になるとは想像もしていませんでした。だからこそ、仕事をすることもなく専業主婦をしてきましたが、こんな社会になることがわかっていたら、きっと仕事を辞めたりはしなかったはずです。
幸いいまのアラフィフはいい時代もあったので、この先も専業主婦のまま生きながらえるだけの余力はありますが、いま30代の人が20年後に我々のように暮らしていけるかといえば、それは疑問です。
ただ良い生活がしたい、それだけを基準に働く、働かないの選択をするのはちょっと違う気もしますが、結局のところ経済的な豊かさとは、人間らしい生活を送る上で重要なことです。
世の中、お金があれば解決できることも多いのが現実です。




今ある生活の形って、自分自身の選択によるものなのです。
専業主婦はずるいとか、色々と目にはしますが、専業主婦をしていられる選択をしたのも自分、働らく道を選んだのも、働かざるおえない状況をつくったのも自分です(まれに不運なケースもありますが)。
20年後、自分がどんな生活をしているかは、今の自分の選択によって左右されるものと思った方がいいのです。

まとめ
人様のことはともかくとして、とにかく自分の体力気力を考慮し、税金などの問題も踏まえ、さらには長年家庭の中にいた中年専業主婦がしっかりと仕事をして稼げるポテンシャルはあるか、需要はあるか?などと考えると、これはもう働くメリットはないのではないかしら?と思わざるを得ないのです。

つまり「働きたいわ!」と、思い立ったのが遅すぎたのですね。専業主婦として家事や育児をして過ごした日々は楽しく後悔はこれっぽっちもありませんが、これからどのように生きていこうか?そう考えると、お仕事も選択の一つになりえたのにな。。。と、少し残念な気持ちになります。
趣味を持ったら?などと言われることもありますが、やはり趣味と仕事は違います。

「ああ、やっぱり働きたい」

「でも、疲れるだけでメリットなさそうだし。。。」

こんなことをグタグタと語りながら美味しいランチを食している我々。。。こうして10年先も同じ会話をしながら、万年専業主婦として歳をとっていくのかもしれませんね(笑)