お菓子を巡る暮らしの雑記帖

アラフィフ主婦が美味しいお菓子とともに過ごす毎日を思いつくまま綴るブログ。食、家事育児、国際結婚、ブログなど。。。

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若いうちに美味しいものを沢山食べておくべき理由。胃袋は加齢とともに変化する!

我が家は夫が外国人ということもあり、食事もお肉を頂くことが多いのですが、近頃ではどんな肉料理にするか悩むことが増えました。というのも、家族間で好みが分かれてくるようになったからです。
正確に言えば、好みというよりその料理を身体が受け付けるか否かという問題といった方がしっくりくるのかもしれません。




私は若い頃から脂こってりの肉料理は大好物。健康など二の次で好きなものを好きなだけ食べていました。
そのせいか、海外にいる時も日本食をとりわけ恋しく思うこともなく、また外国人夫と結婚した後も食の好みは割と共通していたものです。
しかし今は好みこそ変わらないものの、胃袋が受け付けなくなっているため、あっさりとした料理も好むようになりました。

外国人夫はといえば、元々頑強な上に若い頃から健康志向な人。こってりとしたお料理は好きですが、その分運動などで帳尻を合わせるせいか、毎年の健康診断でも問題がありませんでした。
しかし、最近はお腹周りにかつてなかった贅肉が薄っすらとつき始め、子供達から大袈裟にメタボ扱いされたせいもあり、危機感を募らせています。

胃袋が疲弊しきった妻と、太ることへの恐怖を抱えるアラフィフ夫婦といったところです。

一方、子供達はピカピカの十代。何を食べても胃もたれなど起こすはずもなく、多少太ったところで代謝が極めていいためすぐに元に戻すことができます。
当然の事ながら食への興味も旺盛で、健康よりも美味しさを求めてきます。

アラフィフ夫婦の身体の声を聞きながらメニューを決めると、当然子供達からは「なんだか食べた気しないなぁ」などという不満の声があがるため、家族全員が満足するメニューを考えるのが難しくなっているというわけなのです。

肉料理といっても様々で、鶏の胸肉を使うかもも肉を使用するかで摂取カロリーも違ってきます。たとえばステーキ肉にしても赤身のオージービーフか国産の霜降りかでは雲泥の差があります。
そして材料のみならず、揚げる、炒める、茹でるなど、調理法によっても変わってきます。

私はとっても面倒くさがり屋なので、肉料理で一番好きなのはステーキと焼肉です。
すき焼きやしゃぶしゃぶも好きですが、肉以外の野菜なども揃えなければいけないので、焼けばいいだけのメニューはとっても楽なのです。

先ほども申した通り、好みは若い頃から変わりません。しかし胃袋の方は確実に変わっています。
脂の多いものを受け付けなくなったため、焼肉で言えば「カルビ」ではなく「タン」や「ハラミ」。ステーキで言えばサーロインではなくヒレ。霜降り和牛などとんでもない!といった感じになってきています。

しかし、そう言っているのは胃袋だけで、心の声は「霜降り肉大好き!食べたい!」と叫びます。

先日、子供達とお買い物へいった際、ステーキ肉でも買おうかということになったのですが、赤身のお肉を手に取る私を横目に、子供達は脂たっぷりの霜降り肉を注視。
「最近、こういう美味しいステーキ食べてないよ」
そんな風に言われると、そういえばそうだなぁ。。。たまにはいいわよね!と、ついつい身体の声を無視して、たまにはいいか!と子供達の好みに従いました。

このようなお肉、私は滅多に買いません。ご存知の通り、和牛の霜降り肉は安くありませんので。。。
てんこ盛りに買うわけにも行かないので一人一枚です。
「これで足りるかしら?」と思いながらも、いざその夜の晩御飯に出してみたところ、私は半分も食べないうちにギブアップ。。。
ありえません。若い頃の私なら3枚くらいはペロリといけたでしょう。この程度の量すら食べられないとは、まったく私の胃袋も軟弱になったものだわ!と落胆しました。

とっても美味しいのですが、あまりに脂が強すぎて心も体も「もう無理だ!」と悲鳴をあげました。
残りを外国人夫にあげようとしたところ、彼も「もう充分だよ」と自分の皿に乗せられた以外は食べようとしません。
子供達も美味しいものは好きだけれど少食のため、自分の分まで残す始末です。
結局4枚買ったうち、1枚分のお肉が残ってしまったのでした。

霜降り肉に限らず、美味しいものって、胃腸に負担のかかるものが多い気がします。
お魚ならお刺身の大トロ、中トロ、イクラもキャビアも、フォアグラだってそうです。
贅沢な食べ物って胆汁がしっかり出てくれないと困るわ!と、そんな物ばかりです。

そしてどれも高価です。
若い時は安くてお腹いっぱいになるもの!となりがちですが、私はあえて「若い時こそ、食べ物にはお金をかけましょう!」と言いたい。
それは、金額を気にせずにお金が自由に使える年齢になったとき、果たして胃袋がそれら贅沢品に耐えうる力を持っているかどうかわからないからです。
食べたはいいですが後で胃もたれや胃痛、下痢などに悩まされては食べるのが怖くなってきます。
そんな不調は歳とともに確実に増えてくるのです。
しかし若さがあるうちはどんなものをどれだけ食べても胃袋は力を持っています。
どうせ食べるならビクビクと食べるより、豪快に楽しく食を楽しみたいもの。
そのためには胃袋が頑強な若いうちに、存分と食を楽しんでおくことです。

食にかかるお金はたかが知れています。同じ贅沢でも車を買うとか宝石を買うのに比べたらずっと安価に贅沢ができるのです。
それでも高すぎる!と思うなら、満腹になるほどの量でなくほんの少しだけでもいいではありませんか!




美味しいものを食べると幸せな気分になります。どうせ生きているのなら、なんの感動もなく食事をするよりは、「あ〜、幸せだわ〜」と思えるような時間を積み重ねていきたいものだといつも思ってきました。
しかし、歳をとるとそんな願いも叶えられなくなってくる日がきます。
まだまだ身体が元気なうちに、心から満足いく美味しい食体験を少しでも多く持てば、いざ食べられなくなった時に「もう散々食べたから悔いはないわ!」と思えるでしょう。

子供達にもいつも言っています。
「食への投資は怠ることなかれ!」
美味しくもない安価なものをたくさん食べるのではなく、本当に美味しいものを少しだけでもいいから食べなさいと。
食いしん坊ゆえの発想かも知れませんが、若者こそ食には贅沢になるべきなのです。