夏本番を前に1ヶ月ほど前から本格的にダイエットを始めました。
一体どんな体質なのか、食べないとすぐに風邪をひく、体調を崩すと絶不調に見舞われるので、とりわけ冬は毎年冬眠前の熊のように食べては贅肉を増やしています。
そして、上着が必要のなくなる季節になると慌ててダイエットするというのが毎年のパターンです。
今年はとりわけ肥えに肥えまくり、5キロ増しです。5キロ入りのお米を抱えればどれだけの贅肉を貼り付けていたの!?と、その先に続くダイエットの苦しさが想像できるというものです。
しかしここで痩せておかねば、夏を迎えられません。
ダイエットとは
日本では「diet ダイエット」というと痩せること、つまり減量という意味で捉えられますが、英語では食生活または食習慣といった意味合いになります。ちなみに 「on diet」とすると「痩せる」という意味になるようです。
我が夫は英語を母国語とする人間なので普段は英語を話しますが、肥えていく私を見ては「エクセサイズなさい」「ダイエットを見直しなさい」とことあるごとに言ってきます。
(そんこと言われなくてもわかってるわよ。チッ!)
彼いわく、簡単でも日々のエクセサイズを欠かさず、きちんとした食生活をすれば自然と痩せられるらしいのです。(嘘だ。。。)
(あんたのように回遊魚みたいに始終動き回ってれば太る暇なんてないわよね、チッ!)
では、食生活を見直せば痩せる?
ダイエットとはそんな生易しいものではありませんよ。とりわけ基礎代謝もないに等しいアラ50中年女にとっては、まさに血の滲むような努力をしてもなかなか結果には反映されません。
いつもお腹を空かせ、頭の中は脂と糖で出来たカロリー度外視の美味しいものたちが一日中占領している状態です。少し気を許し甘えを出すと、途端にリバウンド地獄へ真っ逆さまです。せっかく痩せた1キロが3キロになって返ってくるという、恐ろしいお礼参りにあうのが落ちです。
こんな苦しい戦いを毎年夏前に繰り広げている私ですが、過去にそれはたくさんのダイエットをしてきました。
ダイエット別成果
これまで試してみたダイエットとその効果は?
** 一日一食ダイエット
(お腹がすく、ランチ会参加によってペースが狂うので専業主婦には不向きと判断。結果が出る前に挫折したので効果は不明ですが、続けられれば痩せられそうです)
** 炭水化物抜きダイエット
(もともと米がなくても平気なので効果は抜群でした。2週間で4キロ、するりと痩せました。しかしバラエティー豊かな献立を考えるのが面倒です)
** 脂肪燃焼スープダイエット
(最初はいいのですが3日もすれば飽きて飲めなくなります。ってことでこれも挫折)
** 腹八分目ダイエット
(体型維持には役立ちますが減量とまでは行きませんでした。即効性はなし)
** 晩御飯抜きダイエット
(効果はありですが、夜お腹が空くので早めに就寝できる人向き)
** 甘酒、豆乳ダイエット
(これは朝ごはんに置き換えることで効果がありましたが、夜に飲むようになってからは効果が感じられなくなりました。減量効果よりも美肌効果の方が実感できた方法です。肌の状態がモチモチと劇的に良くなりました)
と、こんなところでしょうか。結果を振り返ってみると炭水化物を抜いて夜ご飯も食べなければ、内容に留意しなくてもそこそこ痩せることがわかります。
忍耐力がすべて
どんなダイエットも結果を求めるならばやはり忍耐力なくしては成し遂げることはできないということです。
空腹やもっと食べたい!という欲求に打ち勝つ忍耐力です。
以前知り合いだったアラ50の女優さんは、午後3時以降は水かお茶しか口にしないと言っていました。私がニューヨークチーズケーキを食べている横で、
「お付き合いできなくてごめんなさいね。3時を過ぎたら食べないことにしているから」
そう言って温かいストレートティーなどを飲んでいました。
そんな彼女と私の二の腕をこっそりと比べてみると、片や枯れ枝のようにホッソリ、私はといえばボンレスハム。。。
綺麗な人は影ながら努力しているのだなと思ったものです。
我が家の高校生になる娘も、美に関しては非常にストイックなのですが、彼女曰く私は「食べ過ぎ」だそうです。
「なんかさ、ちらっと見るといつもなんかモグモグ食べてるよね。ご飯もしっかり食べてるのに、その上ケーキやアイスまで食べるよね? ブログ書きながらポテチとかバリバリ食べてるよね?」
そう呆れたように言います。確かにその通りです。別にお腹が空いているというわけでもないのですが、心がなにか美味しいものを求めているのです。
「それはね、脳のシステムが壊れてるの。正常に動いていれば、そんな四六時中食べなくても飢餓感はないよ。まずそこを治さないとダイエットできないよ」
(脳がいかれてるとな!?なんて怖いことを言う娘なんだ。。。)
「いや、その間食は癖というかさ、、、」
「癖とか都合のいい言葉に置き換えてるだけでもう脳がおかしいんだよ」
と、私の言い訳に辛辣な言葉を容赦なく投げつけてきます。
「結局ね、太っている人というのは自分に甘いの。忍耐力がないの。食べなきゃ痩せるんだから我慢すればいいだけ!それが嫌なら運動しまくって食べればいい!」
だそうです。。。
運動せずに痩せる
私、運動は決して苦手ではありません。学生時代なんかはわりとスポーツは得意でした。ただ、好きではないのです。走るのも球技も、どんな運動も昔から好きではありませんでした。嫌いなことをしても当然続きません。
その昔、まだ30代の頃スポーツジムに通っていた時期がありました。子供を幼稚園へ送ったその足で、近所のスポーツジムで汗を流していたわけですが、これには理由があります。
同じようにジムに通っていたお友達とおしゃべりするためだったのです。2時間ほど適当にマシーンに乗って歩いたり、時にはゆるりと泳いだりしたあと、マツエクかマッサージなんかへ行き、施術中の一眠り。
そしてメインイベントのランチです。これで子供のお迎えまでああでもないこうでもないと、カロリー摂取しながらなんの利益にもならないおしゃべりをしていたものです。
毎日のように2時間も運動していたのに、全く痩せることはありませんでした。フレンチだイタリアンだとカロリーたっぷりのランチをしても太ることはありませんでしたので、その点ではジム通いも効果があったということでしょう。
しかしそんな日々も子供の卒園と共に終わり、以後はジムで運動する気もさっぱりなくなり退会してしまいました。
「そんなに痩せたいなら、またジム通いでもすれば?」
夫からはよくそう言われますが、もう運動はしたくありません。嫌いなことしません。30代ですでに運動からは引退したのですから今更という感じです。
私は運動せずに痩せたいのです!
となると残された道は一つ。食事制限しかありません。娘のいうとおり、食べなければ痩せるはずです。
(でも、あんまり食べないって体に悪いんじゃないかしら?)
以前、病気のために激やせした私は、食べられずに痩せてしまった時のことを思い出し、少し不安になったりします。
(ちょっとふっくらしてた方が健康にはいいのでないかしら。。。)
そんなことまで思い始めましたが、ここでも娘の厳しい一言が。
「それだけ脂肪がついてるんだから、3ヶ月くらいは自分の脂肪を栄養にして生きていけるわよ!」
(本当なの!?) と早速ググる私。
「ついた脂肪を餌に生きていけるなんてどこにも書いてないわよ!」と、猛抗議です。
「それは極論! とにかく運動が嫌ならきちんとカロリーと量、内容を考えて食べる!」
だそうです。。。
専業主婦とダイエット
考えてみたら、専業主婦ほどダイエットが難しい人種もないのではないかと思います。
普段の生活で体を動かすと言っても、家事育児での運動などたかが知れています。床に這いつくばって雑巾がけをしても、ベルサイユ宮殿のように広い家に住んでいるわけではありません。窓拭きだって天井の低い日本の家は背伸びすることなく届いてしまいます。
ではお買い物へ行こう!となっても5分も歩けばスーパーに到着してしまいます。逆に遠ければ車を使ってさらに運動不足となります。
食生活だって、忙しさから昼ごはんを食べ損ねた!なんてことはありません。好きなもの、食べたいものを時間をかけて作り食べる時間もたっぷりあります。小さい子供がいたらそうはいかないわよ!という声が聞こえてきそうですが、外食ならともかく家での食事なら比較的のんびりと食べられていた記憶があります。
それにひきかえ外で働いている人ならば、たとえデスクワークでも通勤での移動、帰宅してからの猛ダッシュの家事労働など、確実に専業主婦よりも体を動かす機会があるでしょう。
会社でも仕事が溜まりに溜まっていれば、ゆっくり食事するどころではありません。私も働いていた頃は会社そばの立ち食いそば、オーダーした一分後に出てくるカツ丼屋などで掻き込むようにランチを済ませ仕事に戻ることも少なくありませんでした。
そんな日々を思い出すと、なんだかんだ言っても専業主婦とは自由なものだな〜と思います。
自由な分、よほど自分に厳しい決め事でも作らない限り、体も動かさない、でも食べるものは食べる。そんな生活にたやすく陥ってしまうのです。
専業主婦友達とのランチ会でもよく目にする光景ですが、意外と完食しない人が多いのです。例えばメインの前にサーブされるパンには手をつけない、また付け合わせのマッシュポテトやフライドポテトのような太るものは残す、たとえコース料理でもデザートは断るか、私のように大食いに譲るかしてお茶だけを飲むといった感じです。
つまり、それくらい気を遣わないと、あっという間に太ってしまうということなのです。
このように日頃から食べるものと量を常にコントロールしていないと、気がついた時には私のように大慌てで過度のダイエットに走ることになります。
「フランキーちゃん、私たちはそんなに動かないんだから、そんなに食べると太るわよ!」
食べることを楽しみに生きている私は、いつも注意されるわけですが、ささやかに抵抗を見せたりもします。
「でもね、こんな時に食を楽しまないでいつ楽しむのよ!?」
「なに言ってるのよ!専業主婦は常にダイエットを心がけないといけないの!歳をとればとるほどにね。ダイエットともに生きるか、醜く太るかよ!」
ウンウンと頷きながらも、心の中では
(って、誰も運動する気ないの? 結局みんなぐーたらじゃないのさ!笑)
と、思うのでした。
毎年繰り返されてきた夏前のダイエット週間。一体いつになったら終わりが来るのでしょうか。。。
今年は自称ダイエットマスターの娘の知恵を借りて、なんとか結果を出したいところです。
www.hw-frankie.com
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