只今、街はSALE真っ盛りでございます。
こんな時、専業主婦は強いです。SALE初日にいの一番に乗り込んで行けるのですから。
今日も蒸し蒸しと暑い中、お友達とランチついでに午前中からフラフラとあれでもないこれでもないと、ショッピングへ行って参りました。
私、ファッションにはさほど興味があるわけではありませんが、素っ裸でいるわけにもいかないので、SALEの旗がヒラヒラとたなびく季節になると、そろそろ服でも買いに行こうか!と、洋服ハンティングへ出かけるのです。
「もう〜、どうしましょう。どっちがいい? 似合うかしら〜。。。」
などと悩むお友達を尻目に、私はサクサクっとトップス3枚、パンツを2枚ゲット。
私服の制服化を意識するようになってから、洋服選びで悩むことから解放されたので早いもんです。
なにを着ていいかわからない。。。
「今日はなにを着ようか?」
数年前からでしょうか、外出前に頭を悩ませることが多くなってきました。
なにもパーティーへ行くとかフォーマルな場所へお呼ばれしたわけではなく、その辺のスーパーへお買い物へ行くだけでも悩んでしまうのです。
ましてや学校の保護者会やPTAの会合などがあれば、場合によってはきちんとスーツを着ていかなければいけないこともあります。そこまできちんとしなくても、それなりの格好が求められる場面もあるので、適当というわけにもいきません。
また、プライベートでもお友達とのお出かけの際には、それなりに小綺麗にしていかないと一緒に歩く手前申し訳ないので、こちらもまた気を遣います。。。
(お洋服屋さんへ行ってもレストランへ入っても、身なりで判断されることが多いもの。小綺麗にしておけば、店員の態度も変わるのも事実なのです)
本来、贅肉さえ隠せればそれでいいじゃないのよ。。。といったところなのでしょうが、なかなかそうもいきません。
今日のように暑いと、更年期真っ盛りのお年頃もあってか、とにかく涼しげな格好をする必要が出てきます。
しかし露出をすれば体に張り付いた贅肉を晒す羽目になり、公害さながらすれ違った人を不快にさせる可能性もあります。
そこで、露出度の高くない、しかし通気性の良いデザインと素材のものを選ぶことになるのですが、このようなモノは体の線が出ないようで出ているって感じのものが多いのです。
アラフィフ女にとって悲しいのはなんと言ってもその不恰好な後ろ姿です。どんなに高価な服を着ても、若作りをしても、後ろ姿がおばさん臭くなるのです。
(おばさんだから当然だけど、すごく格好悪いのよ。。。)
後ろ姿は自分では見えないので気づきにくいものですが、たまに後ろから写真を撮られたものを見たりすると、あまりの不恰好さにびっくり仰天してしまいます。
他にも膝小僧を出すと痛々しい感じがするなど、太っている、痩せている以前にどこかしらアラが見え、肉体の衰えを嫌という程自覚させられることになります。
おばさんと呼ばれる年齢になったからといって美意識を全く失ったわけではないので、着た服が素敵に見えるかどうかくらいの判断はつきます。
そんなことに頓着していると、もうなにを着れば小綺麗に見えるか、またはひっそりと目立たぬようにいられるかと悩んでしまい服が選べなくなるのです。
年齢の壁
悲しいかな、これが若さを失うということなのでしょうか。
これは、少しくらい痩せれば解決できる問題とは違います。
自分の目の届かぬところに潜んでいる年齢という魔が、体を動かした拍子に牙を剥いて、隠したつもりの贅肉を露呈させるのです。
背中の肉、脇腹の肉、そして肩。。。それらは普段見落としがちです。
お腹や太もも、ふくらはぎ、二の腕、顔といった目立つ場所についた贅肉に主役に奪われて、なかなか構ってもらうことができません。
しかし、この脇役の贅肉こそが実は真の敵なのです。
若き娘たちを見ているとよくわかります。私のように脇腹や背中、ニの腕の裏側に元気なく垂れ下がるようなお肉はありません。お尻だってだらりと垂れ下がって型崩れはしていません。ついでに言えば肌の質感が違います。
おばさんでもまれに叶姉妹の恭子姉さんのような方もおりますが、あのようなボデーを維持するためには相応の努力と時間、そしてお金も必要となることが想像できます。凡人では到底あのようなパーフェクトボデーを作り上げることはできません。
もしもあのようなボデーを維持する能力があれば、ただの専業主婦などしてはいないはずです。結婚などせずなんだかわからないビジネスに手を染めて稼ぎ、若きイケメンズを複数ひきつれているか、石油王かなんかに見初められ貢ぎまくられているかで、この世の春を謳歌していたことでしょう。
さて、話は横道にそれましたが、つまりは普通のアラフィフではかつてのような肌の見せ方をしても美しくないということです。
これこそが年齢の壁というものなです。
好みと年齢のギャップ
服を選ぶ際にもう一つ、悩みどころがあります。それは好みと年齢のギャップというものです。
ショッピングに行っても「これ好みだわ!着てみたい!欲しい!」と思うような服を見つけるのも大変なのですが、ごくたまに気に入った物が見つかっても、いざ試着をしてみると全然似合っていない。。。なんて事もよくあります。
と、言いますか、近年ではそんな事の繰り返しです。
(おかしいわ!昔はこんな服ばかり着てたのに。なんだか変だわ。どこかおかしいわ。。。)
そんな事を思いながらも、試着室の中であっちを向いたりこっちを向いたり、無駄な抵抗と思いつつも未練がましく、無理やり似合っている要素を見つけ出そうと努力をします。
しかしそれは徒労に終わり、結局は「ダメ、、、似合いませんでした」と、ガックリ肩を落とし試着室をあとにすることになります。
こうなるとすっかり戦意喪失して、もう買い物する気も失せてしまいます。
着るものなんか、もうなんでもいいわ!という、破れかぶれな気分になるのです。
(一体なにを、誰の姿を目指してるの⁉︎ もうなにを着てもダメなのよ)
と、ますますおしゃれから心が遠ざかっていきます。
こんなふうに言うと、なんだかファッションに対して大層なこだわりがあるような感じですが、正直ファッションには興味がありません。
冬は黒かグレー、夏は白い服しか着ません。究極のモノクロラーです。
そして、見た目がおかしくなければいいという程度の気遣いです(と、ここが一番の問題なのですが)。
私服の制服化
その程度の思いで服選びをしているにも関わらず着る物で悩むなんて、本当にウンザリしてきます。もう時間の無駄以外の何物でもありません。
そこで考えたのが、同じ服を数着揃え、制服のようにいつも同じスタイルをする『私服の制服化』です。
一緒にいる人が不快になるような格好は避けたいので、そこそこのクオリティでなおかつおかしくないファッションを選び、それを制服にする。。。
どう頑張っても似合わないなら、もうおしゃれ心などは捨て、洋服に頓着することなく無難にまとめればいいではありませんか!
そして、服選びに悩んでいる時間を別の事に費やした方がよほど自分の為になります。
(そんな大層な事やっていませんがね。。。)
今ある服を制服化し、それが小汚くなったら捨てて、また同じ服もしくは似たような服を補充する。
決まったブランドで揃えれば、あちこちお店を回る必要もなく、試着する面倒もなく、お買い物も楽々です。
大雑把に分けて、日々のお買い物など1人の外出用、学校行事用、ランチ会など人に会う用と3パターン。あとはスーツでもあれば十分でしょう。
色はこれまで通り、冬季は黒とグレー、夏季は白です。スーツは紺色が無難でしょう。
どれもシンプルなデザインを選び、それぞれトップスとボトムを数枚ずつ揃え着回すというもの。
「いつも同じものばかり着てると思われないかしら?」
そんな事が気になる人もいるかと思いますが、人って案外見ていないものなのです。
私など人が前回会った時にどんな服を着ていたかなんて、ほとんど思い出せませんし、思い出そうとも思いません。
しかし、稀にですが人の服装をジロジロと観察している輩もいることはいます。
そんなファッション評論家気取りの勘違いさんから、「あなたいつも同じ服ばかりね」などと嫌味を言われるようなことがあれば、それはデリカシーのない油虫とでも思ってスルーするか、ムカムカが抑えられない時は「あら、デザインや素材が違うの、お分かりにならない?」と、やんわり反撃してみましょう。
私なら「面倒だから制服化したわ」の一言で終わらせますが。
とにかく、人目など気にせずに制服化です。
これなら出かけるたびに悩む必要もありませんし、着るかどうかわからないような服をクローゼットに入れておく必要もありません。
そんな私を子供達は
「ジョブズか? ザッカーバーグか?」
と笑いますが、あんがい合理的でいいのでは?と、自分の思いつきが大いに気に入っています。
まあ、彼らのように「重要でないことを決断する時間が無駄だ」というような立派な理由ではありませんが、面倒なことはないに限ります。
人目を気にして人生を複雑にするのも馬鹿げたことです。服なんてものは誰かに見せようと思って着ているわけではないのですから気にする自体おかしいことなのです。
自分が納得できてなおかつ快適、会う人を不快にさせない。それさえクリアーできればいいと思っています。
シンプルイズベスト
そう、そう!女は服だけでなくそれに合わせる靴やバッグも重要です。
かつて物欲の権化であった私は靴とバッグだけは沢山あります。メンテナンスすれば何十年と使えるような物も少なくありません。服に合わせて選ぶ程度には、色やデザインも揃っているので、もう新たに買う必要もありません。
どうせ年間を通しても黒、グレー、白の服しか着ないので、合わせるのも簡単です。
やはりシンプルイズベストです。とてもお得です!
もはやトレンドやこだわりはどうでもいいこと。
もともとファッションに特別な興味があるわけではないのですから、中途半端なおしゃれ心はすべて捨てるのです。
人の一生は無限ではありません。それならば、どうでもいいことに悩む時間は、自分の好きなことをする時間に譲ります。