お菓子を巡る暮らしの雑記帖

アラフィフ主婦が美味しいお菓子とともに過ごす毎日を思いつくまま綴るブログ。食、家事育児、国際結婚、ブログなど。。。

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ブログの読者ターゲット。絞り込んでも的は外れ、思わぬところから読者はやってくるという不思議。

以前も書きましたが、このブログを開設する前に一年ほどワードプレスでブログを書いていました。

frankie.hatenablog.com

 ブログ初心者の私は人並みに頑張ってブログを書く上での基本のようなことをお勉強していたわけですが、その時、あらゆるところで「読者ターゲットを定めよ!」という記事を見かけたものです。

 (なるほどなるほど、世の中のブロガーとはきちんとターゲットを絞った上で記事を書くものなのか。。。)

 それまで私はターゲットなど定めずとも、勝手に読み手は決まるものだと思っていました。

しかし、多くの人はターゲットを絞った上で記事を書くといいます。ん〜。。。

(ターゲットに狙いを定め、飛びつきそうな厳選されたネタで釣り上げるといったところか? ちょっと例えが下品だけど。。。)

 自分の書くものを読みたいと思うのはどんな人?と想像し、そこにめがけてふさわしい記事を書くということみたいです。

 これって、言うが易しで実際にやろうと思うとかなり難しいことです。私など日頃自分のことしか考えていないので、人のニーズなど簡単に読み取ることなどできませんもの。

 もしもその思惑通りにターゲットにした読者を呼び込むことができているなら、それって実はすごいことです。みんなプロフェッショナルなエディター、ライター並みです。

というのも、 私は失敗したからです。ターゲットを絞り、狙いを定めたつもりでいましたが、のちに導入したアナリティクスの結果は予想とは大きくかけ離れたものだったのです。

 

 

 狙うべきターゲット

以前やっていたブログはアナログの中年主婦が挑んでいたワードプレスへの挑戦や普段の生活のことなど、このブログと同じような戯言(ここよりは少し真面目なブログ)がトピックになっていました。

 ワードプレス関連記事に関しては、あまりにも内容がお粗末すぎてもはや検索順位もはるか後方、見えないくらいのところにいました。

そんな中、比較的検索順位が上位にありPV数を稼いでいたのは主婦の戯言関連記事でした。

(やはりプロフェッショナルな分野は強いのね! ターゲットを狙うも狙わないも、結局読者は自分と同じような年齢の主婦に絞られてくるものなのよ)

などと思っていたのですが、更に具体的にターゲットを絞りこんでやろうと、狙いを定め具体的にどんな人に向けてなにを書くのかを真剣に考えてみたのでした。

 ●流行りの店に興味のあるミーハーな30代主婦には、オモサン辺りの行列店情報を!

●食べることしか考えていない食い意地の張った50代主婦には美味しいランチ情報を。

●お金が欲しいと思っている守銭奴30代主婦には、胡散臭い金持ちとお金の話を。 

●子育てが苦しすぎてもはや子供が人間に見えないという若き専業主婦には悟りを。

●国際結婚に興味のある物好きな婚活女子には想像も及ばぬ驚きの実態を。

 

 などなど、具体的に例を挙げてみました。

そこから導き出したターゲットとは、30〜50歳くらいの普通の主婦。。。と当初と変わらない結果となったのでした。

(わざわざ苦労して考えるまでもなかった。。。)

とにかく、そんなどこかにいる見知らぬ中年主婦たちに向けて、日々戯言を繰り出すことに精を出した数ヶ月後。。。

アナリティクスに私が見たものは!?

  30代男性

結果は大きく外れていました。

当時のブログはPVの90%以上が検索流入でした。SNSなどで拡散するようなこともしていませんでしたし、外部リンクもなし。本当に一人でひっそりとやっていた孤軍奮闘ブログでした。

それでも書き続けていれば自然と人は集まるものです。もちろん何十万、何百万PVなんて凄い数字は出ませんが、孤独にやっている割には多くの人が訪れてくれていました。

 アナリティクスはご存知の通りPV数だけではなく、訪問者の年齢や性別、地域などもわかるようになっています。

私は細かい分析ができるほどアナリティクスに精通しているわけではないので詳しく分析などはできませんが、訪問者の男女比や年齢くらいはわかります。

 さて、そんなアナリティクスの結果ですが、当初想定したターゲットを完全に外し、結果はほとんどが男性というものでした。しかも30代の。。。

 働き盛りのピカピカ30代男性が、なぜ中年主婦のブログを?

私のイメージでは、30代男子といえば真昼間にスタバなんかでMacに向かってお仕事しちゃったり、朝活と称したビジネスリンク目的の会合に参加しちゃったり、啓発本読んだりしながら起業を夢見てたりとそんなタイプか、社畜なんてまっぴらだぜ!俺は自由だぜとネットビジネスに勤しんでいたり、自分を探しに海外へ行っちゃったり、そうでなければ地下アイドルやアニメに人生をかけているとか。。。

つまりは既婚未婚に限らず、自分のことに夢中になっている年齢だと思っていたのです。

 そんな30代男性がアラ50専業主婦のブログにどうして興味を持つことができましょうか?

リピーターだろうが一元さんだろうが同じです。読んでいて面白いと思うようなものなど一つもないと思うのですが。。。

ネタといえば、あ〜、あそこのランチは美味しいわ!とか、電気代がどーだとか、家計簿つけるといいわよ!とか、金がどーだとか、たまに外国人夫がうざいなど家族ネタとか、これって本当に美味しいのよ!なんて甘いもの見せびらかしたりと、そんな他愛もないことばかりなのです。

30代男性には全くそぐわないブログにもかかわらず、この結果とは一体どうなっているんでしょうね?

 時代は変わったか!?

そこでね、私は考えました。もうブログターゲットを絞るなんてどうでもいいくらい驚いてその意味が知りたかったので。。。

 あれこれ思いを巡らせた結果、行き着いた答えは、、、

30代男性の主婦化が進んでいる!? という説です!

 今や男性も家事育児分担は当たり前の世の中。アラ50世代とは家庭の事情も価値観も大きく違います。。もはや家庭内での瑣末も妻任せにできないという30代男性も少なくないのかもしれません。

家計の管理から子供の教育、健康に直結する食生活、そんなこれまでは主婦が人道指揮をとっていたようなことに、今は男性が介入するようになり、女性の方もそう期待をしている。また、そうでない男性でも「男といえど家事育児に無関心になんてさせないわよ!」「男女同権よー!」と、そんな妻からのプレッシャーがある方もいるのかもしれません。

 男性が主婦化しているというよりは、時代の変化に適応するためには、せざるをえないといったところなのでしょう。

まさに一億総活躍社会です。老いも若きも男も女も、みんな家の中でも外でも活躍しましょうという社会です。

 と、阿部自民さんに対する皮肉はさておき、そんな時代を生きている30代男性なら、家事や育児など家庭内のことにも興味を持ち、検索の仕方次第ではこんな主婦ブログにたどり着く可能性もあるだろうと想像できます。。

 あれやこれやと考えてみると、私のイメージしていた30代男性とは、全くもって時代錯誤だったのかもしれません。

狙ったターゲットは完全に外しはしましたが、通勤電車の中で、また昼休みに、帰宅した深夜になど、いつだかは知りませんが お忙しい中わざわざブログを読んでくれていると思うと恐縮してしまいます。

 もう当時のブログは抹消してしまいましたが、自分の知らないうちに思いもかけずブログを訪れてくれ、リピートしてれる。

ターゲットを絞り込んで云々以前に嬉しいことです。

 バブルなコンセプト

と、ここで思い出した話があります。 

遥か昔、バブル期のことです。店が客を選ぶというコンセプトの小洒落た店がいくつもありました。

宣伝などは一切せずにわざとアクセスの悪い場所、例えば代官山裏通りを10分くらい歩いた辺りなどに店を構え(昔の代官山は今のように原宿みたいではありませんでした)、知る人ぞ知る特別な人だけを客として迎える、そんな店です。

 当時はネットも普及していなかったので、今のように情報を簡単に得ることはできない時代でした。

特別な情報を得るためには業界の胡散臭いおじさんにこっそり連れて行ってもらったり、遊び人の友達に情報を横流ししてもらわなければ、特別な場所を知ることすらできませんでした。

 「客が店を選ぶですって? ご冗談を!!店側が客を選ぶのよ!」

という、お客様は神様です的な考えの真逆を行くものでした。

 こんな殿様か女王様かという姿勢にもかかわらず、客の方も「私は選ばれた人間なのだわ」と、大いに優越感を刺激され一時雑誌の特集になるなど、それなりに流行っていたのを覚えています。

店側も客側も「我は特別な存在なり」そう思うことで成り立っていたビシネスです。

 さて、話はかなり道草をしましたが、こんな「店」を「情報」また「ブログ」に置き換えるとどうなるでしょう。

 

 「あら、あなたは私の書いたブログ(情報)に興味があるの?そんなに興味があるなら見にきたらいいわ」

自分の伝えたいことを書く → 自分重視

 

「あなた達の知りたい情報はこれですね?あなた達のために記事を書きました」

読んだ人の役に立つコンテンツ→ 受け手重視

 

 と、極端に言えばこんな感じでしょうか。

 ブログをやる上でよく話題になるのがPV数ですが、今やなんでもかんでもググって解決という時代なので、そこを考えるとやはり後者の方がより多くの人が見てくれることでしょう。

だからこそ、「ターゲットは絞れ」つまり人々のニーズを知るためにはターゲットを明確化し狙い撃ちすべき!ということになるのかもしれません。

 「私の選んだものだけに価値を認めてくれる人だけでいいわ」

そんな店(ブログ)と、

「あなたの欲しい商品を取り揃えた店(ブログ)作りをします!」

  ある意味、二つの違ったアプローチがあるということです。

本来であれば当然後者の方がアクセスなどを集めやすいのかもしれませんが、人気ブログの中にはなんのお役にも立たないけれどただ面白い、笑える、共感できる。そんな理由で多くの読者を集めているブログもたくさんあります。

 「この店(ブログ)の感性が好きだわ!」と客側がわざわざ足を運ぶ店(ブログ)、

あらゆる餌やトラップを撒き、おいでおいでと客を呼び込む店(ブログ)、

 そんな相反するブログ。いったいどちらが正解なのでしょうかね。。。

まあ、知ったところで所詮は中年専業主婦ブログです。コントロールしろと言っても無理な話ですが。。。

 

 ザ・専業主婦ブログ

最近は丁寧な生活を実践してるっぽい主婦のブログもたくさんあります。

まるでマーサ・シュチュワートが舞い降りたかのようにお洒落に飾られた部屋、あんたは栗原はるみさんかい!?というくらい完璧なテーブルセッティングに品数豊富な晩御飯。

いかなることも簡単に済めばそれに越したことはなし!と思っている私からすると、もはや素人主婦の域を超えています。

 しかもそれを美しく撮影し、丁寧な文章まで添えてブログに載せるのですから凄いもんです。(どれだけの時間をブログに費やしているの⁉︎ もはやライフワーク⁉︎)

私も真似はできませんが美しいものを見るのはよい気分になるので、よくそんなお洒落なブログなどを食い入るように見てしまいます。

 さて、そんな専業主婦達の素敵なブログですが、これは果たして読者のお役に立てますようにと作られたものなのでしょうか?

本当のところは本人のみぞ知るといったところでしょうが、想像するに家を素敵に整えたりすごい晩御飯を作ってしまうのは、きっと自分と家族のためではないかと思うのです。

そのついでに「ちょっと私の腕前見てくれない?」といった感じがスタート地点ではないかと想像します。

 もちろん中には収益化を目的に練りに練って稼げるブログ作りを目指してきた専業主婦ブログもあるでしょう。最近はそれっぽいブログを目にすることも少なくありません。

しかし、内容はどこも似たり寄ったりなものが多いですね。

おうちのご飯ブログ、断捨離ブログ、お片づけブログ、趣味のブログ。。。

きっとターゲットを絞っても、他者ブログとかぶりまくりでしょう。

(当ブログしかりです。こんなのは腐るほどあります 笑)

そんな中、読まれるブログと読まれないブログ、その差はどこにあるかといえば、これまた難しい問題になってきます。

なぜなら、人によってブログを読む動機は異なるからです。

 私が他者のブログに求めるのは、読んで役に立つかどうかよりも、結局のところ面白いか面白くないかです。

読んでいてもっともっとと読みたくなるような読み応えのある内容に、そこから透けて見える書き手のシルエット、そんなものが魅力的に映るかそうでないか。

それがターゲットを絞り込むよりもずっと手前にあることのような気がするのです。

 中には自己満足でやっていてもいつしかそれがビジネスにになってしまった、なんていう才能豊かな方もいるでしょう。

そんな人はターゲットなど絞りこまずとも、集客できる魅力あるブログを作っているものです。

まとめ

もはや私にはターゲットを絞りこむなどという難儀なことは出来ませんし、物事を複雑に考えるのも面倒です。

「自分の好きなことを垂れ流していたら、いつの間にか人が集まってきちゃったわよ〜。うふっ」

と、そんなところを目指したいと思いました。

面倒なことに頓着せず、ただ単純に自分が楽しくなおかつ読んでくれた人も楽しめる、それが一番です。そんな風に考えれば、苦なく継続できるでしょう。

世の中には沢山の人がいます。続けてさえいえば、こんな戯言ブログでも読んでくれる人が現れることは、以前やっていたブログで実証済みです。

まずは続けること、楽しむことです。そして10年くらい経過し、ベテランの域に入った時にでも、また同じトピックについて考えようかと思います。

 なんだか久しぶりに小難しいことを考えていたら、頭が疲れてきました。。。

もう誰であろうが読んでいただけるだけで御の字です。再訪してくれたらもっと嬉しいですが、贅沢は言いません。

 あわよくば、どこかの知らない誰かが「なかなか面白かったぞ」と思ってくだされば幸いです。

 それにしても饒舌です。。。

長い。。。くどい。。。今日はもう黙ります。