お菓子を巡る暮らしの雑記帖

アラフィフ主婦が美味しいお菓子とともに過ごす毎日を思いつくまま綴るブログ。食、家事育児、国際結婚、ブログなど。。。

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国際結婚の食事情。おふくろの味は嫌われおかず。それでも作って一人で食べてまた太る。

国際結婚とは難しいものです。
若いうちは譲り合うことやお互い相手に合わせる努力を厭わないので、文化の違いもなんのその、特に大変だと感じてはいませんでした。
これが10年経ち、20年経つうちに人も変われば生活も変わっていきます。
食に関してもしかりで、お互いに違う国で違う食習慣の中で育って来た夫婦にとって、生涯同じ物を食べて暮らすのは無理が生じてきます。

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年齢による体の変化

その一番の理由は胃袋です。若い頃ならどんなものをどれだけ食べてもあっという間に消化できたものが、アラ50ともなると若者のように快活に胃袋は活動してくれません。
少しヘビーなものを食べ過ぎると、途端に胃腸はお仕事を放棄し、食べたものを胃の中に滞らせ、もたれや腹痛をもたらします。
夫の大好きなクリームやバターをたっぷり使った肉料理、オリーブオイルまみれの野菜料理、モサモサしたポテトやバゲットという炭水化物、それらは我々日本人の中高年にとっては脅威となるものです。
こんな食事に付き合っていたら、三大成人病よウエルカム!と言っているようなものです。

相手に対する気持ちの変化

夫の好きなものを作って食べさせてあげたい!結婚して10年くらいまでは、そんな心優しい妻だった専業主婦も、体の変化と共に次第に相手の好みよりも自分の身を案じるようになります。
何十年も一緒にいるためには気遣いばかりではストレスが溜まるばかり。お互いに自分を守るために、相手の言動に寛大なふりをしながら、自分も好き勝手に行動することでバランスを取るようになるのものです。
その最もたるものが食生活なのです。

和食 VS 洋食

我が家には子供が2人おりますが、食生活は外国人好みです。
朝食といえば夫、子供達が好むのはシリアルやデニッシュ、フレンチトーストといった甘〜いパン類にヨーグルトですが、私はカレーライス(朝カレーを始めたのはイチローより早かったと自負している)やトンカツが食べたいのです。
つまり朝から甘いものを食べたくない私と、朝から晩ご飯みたいなものを食べたくない家族。
お互いに満足するためには、メニューを別にするしかありません。
夜ごはんもまったく好みが違います。グリル料理など肉の塊やゴロゴロ野菜、グラタンなどオーブンへ突っ込んだだけの料理を好む家族は、普通の日本のオカズには胃袋を刺激されないようなのです。
さすがに出されたものは文句を言わずに食べますが(文句を言うと飯炊きをボイコットされ、断食させられることになるので)、やはり食事での満足感は大切なので、家族の好む洋食おかずも別に用意します。
それでもあれこれ作るのが面倒になることもあります。たまたま和食オンリーだったときなどは、嫌いだとも好きだとも言わずに、さりげなく好みでないものを避け、食後に自分の好きなものを求めて冷蔵庫を漁る夫。それを見てムカムカ(出されたものを平らげろ‼︎)しながらも、嫌われたおかず達を知らん顔で黙々と食べる妻。。。
(こんなに美味しいものが、なぜ食べられないの⁉︎)と心の中で思いながら。


嫌われオカズの代表

そんな嫌われおかずの中でも、特に嫌われて売れ行きが著しく悪いものがあります。

野菜の揚げ浸し
夏野菜を素揚げし、出汁と醤油、黒酢などに浸した定番おかず。冷蔵庫で冷んやりと冷やすと幾らでもパクパクと食べられてしまうほど美味しいものなのに。。。売れ行き悪し。

きんぴらごぼう
まるで糸のように薄く千切りしたゴボウと人参。ほんのりとゴマ油香らせ、薄味甘辛の味付けで頂くとご飯が進みます。しかし、見向きもされません。

日本のカレーライス
『コスモ』や『横浜舶来亭』など市販のルーを使ったカレーライス。福神漬を添えて食べれば、もう何杯でもおかわりできてしまうほどですが、家族はおかわりなし。。。インドカレーやタイカレーなどを作ると、鍋の底を舐めんばかりの食いつきなのに、日本のカレーは好まれません。

味噌汁
花鰹で出汁をとり、ちょっと甘口の合わせ味噌に豆腐にワカメといったシンプルな具材。ここに刻んだネギなどを散らすと、それだけであとは温かいご飯と香の物でもあればいいと思ってしまいますが、これも売れ行きが悪いどころか、まったく売れないことすらあります。

ひたすら一人で。

味噌汁やきんぴらという日本を代表する『母の味』にまで拒否反応を示されたら、もうどうにもなりません。
この人達は私とは違った味覚と胃袋を持った異星人なのだと思い、大量に作ったこれらのおかずを『常備菜』と名付け、無くなるまでは毎日毎日一人で延々と食べ続けるのです。
それなら最初から少しだけ作れば?とも思いますが、もしかして食べたがるかも?という淡い期待、どうせ作るのだから少しでも食べて欲しい!という願い、それらが頭の隅で「もう少し、もう少し」と囁き、鍋の中身を増量させていくのです。
そして私は自分用のおかずを食べながらも、家族が食べる洋食にも目移りし、ついついそちらの方にも箸が伸びるという過ちを日々繰り返してしまうのです。

肥える

私の体重がすぐに増えるのは、結局たくさん作って、それを一人で平らげようとするからでしょう。
家族に合わせて洋食100%の食生活をしていたら、太る上に健康上よろしくありません。だからこそ別に和食のおかずを用意しているのに、今度はそれを平らげるために更に摂取カロリーを増やすという悪循環。
どちらにしても、痩せるのは難しい環境というわけです。
もしも日本人と結婚していたら、日々ヘルシーな和食を並べ、まるで小鳥のようにそれをついばむ私は、きっと枯れ枝のように細っそりしていたかもしれません(多分)。。。