お菓子を巡る暮らしの雑記帖

アラフィフ主婦が美味しいお菓子とともに過ごす毎日を思いつくまま綴るブログ。食、家事育児、国際結婚、ブログなど。。。

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人にへつらう必要はないけれど、コミュニケーションは大切だと、ネットコミュ障の私は思う。

最近、何十年かぶりにお仕事みたいなことをしています。
毎日ではありませんが、忙しい時だけ呼んで頂いて、小間使いのような真似をしているだけなのですが、もうそれだけでフレッシュ!です(笑)
何が楽しいって、自分とは全くカテゴリーの違う人間と出会うことは、新たな発見の連続で、日々驚くことばかり。
かつてお仕事をしていた頃は、当たり前のことでしたが、長きブランクとは恐ろしいもので、すっかりそんな感覚を忘れていました。
専業主婦歴20年、恐るべし。。。

これまで、普段付き合う相手といえば、自分と同じ専業主婦の奥様ばかりでした。話といえば、美容だのお金だの、またグルメや趣味など、当然ながら自分の生活に添った話題が多かったわけです。
何十年もどっぷりと専業主婦をしている我々にとっては、「気の合う仲間と楽しい時間を過ごす」というのが日常でした。
それが当たり前になっていたせいか、自分と相容れない相手と顔を付き合わせ、同じ目的の元お仕事をするなんて、まさに驚きの連続なのです。




なんと言っていいのか、まず今の若い人(20~30代)って、ものすごく落ち着いていて大人だなと感じました。
私が同じ歳の頃は、もっとガチャガチャしていたといいますか、口先三寸で勢いだけで仕事をしていたような人が沢山いました。仕事もプライベートもゴッチャで、それが私は好きではありませんでしたが、時には遅くまで仕事をし、そのまま同じメンバーで遊びに突入なんてことも度々あったものです。
今の人は、その辺りをしっかり線引きして、とてもあっさりとしている印象を受けました。
ただ、そのあっさり具合が、あまりにサラサラ過ぎて、昭和の洗礼をどっぷり受けて育った私には、それはそれで物足りなさや戸惑いを感じてしまったりもするのです。

今時の言葉で表すとすれば、「コミュ障」とでも言うのでしょうか。
社員の中に20代の若い人がいるのですが、人とコミュニケーションを取れない人が何人かいて、ちょっとどうしていいかわかずにいます。
私はどこでも誰とでも、気さくに話をする方なので、そんな感覚で話しかけていたのですが、なんだか反応が芳しくないので、突然現れた上役のお友達に、面白くない思いでももっているのかしら?と思っていたら、他の社員から「あの人は誰とでもああだから気にしないでね」と言われたのです。
私、これまでそういう人には巡り合ったことがありません。
人見知りとはちょっと違うのです。慣れてくれば少しは話すようになるとか、そういうことでもなく、性質が元々ないといった感じなのです。
業務上、指示を仰いだり質問をしたりする必要もあるので、まったくコミュニケーションを取らないわけにもいきません。少しこちらが声をかけただけで、俯き蚊の鳴くような声で返答するといったことの繰り返しです。
ただ、悪い人達ではないのが、また解せないところなのです。これがこちらをあからさまに無視するような生意気な態度でもとってくれたなら、こちらも面白いのですが、まったくそんなことはなく、ただコミュニケーションをとらない、ただそれだけなのです。
それでも、こちらが「色々教えてくれてありがとうね」などとお礼を言うと、はにかんだように少しだけ笑顔を見せてくれたりするものだから、余計に分からなくなるのです。
そんな話を娘にして意見を仰いだところ、仕事以外ではあまり話しかけない方がいいと言われました。
「マミーみたいな声もデカくてオーバーアクションなオバさんは、ただでさえ威圧感あるんだからね!」
確かにその通りです。私が素のままで接すると、ズケズケと入り込み過ぎて、心に負担を負わせる可能性もあります。
若い子達と話すのが大好きな私ですが、そっとしておくに限るのかな?いや、やっぱりどうにか心をほどいてもらえるようにするべきか、本当に悩んでしまうのです。

こんなコミュニケーションが取れない人がいる一方で、あえて人間関係を拒否している人もいます。
こちらはパート主婦さんですが、のっけから「私、意味がないんで、人の名前とか覚えませんから。職場なんてそんなものでしょ?」なんて、聞いてもいないのに宣言されてしまいました。
「あら、私は覚えないんじゃなくて、覚えられないのよ〜。ホッホホ〜」
なんて返答しておきましたが、世の中には色々な人がいるものです。
10代の若者ならいざ知らず、30半ばも過ぎて尚、斜に構えて一人でシラ〜としているなんて、ギャグかと思ってしまいました。あなたの人生に一体何があったの⁉︎ と、思わず肩をブンブンと揺さぶってあげたくなりました。
たとえ職場だけの付き合いでも、人と和やかな関係を作ることは、そんなに損になることなのでしょうか?
仕事に限らず、私は人間関係によってより自分の生活やメンタルが豊かになったという経験が沢山あるので、どこでどんな出会いをした人とでも、より良い関係を作ろうという気持ちで接しているつもりです。
別に人のご機嫌をとったり、へつらったりする必要はもちろんありません。
理不尽な事にはどんな関係においても、きちんと「No」は言うべきであると思っています。
ただ、それとこれとは別の話です。
人とのコミュニケーションを拒否するのって、すごく損なことではないかと思うのです。
仕事をする上ではもちろん、それ以外の場面でも情報収集の成果が違います。
もちろんゴシップ系の情報などは必要ありませんが、社内の動きみたいなものが、一見仕事とは関係のないコミュニケーションの積み重ねによって嗅ぎとれたりすることもあるのです。
「やることさえやっていれば、人間関係なんてどうでもいい」と、斜に構えていると、美味しい情報を取り逃がすこともあるわよ〜などと思ってしまいます。




私は人と接することが好きです。しかし、反面ネット上では激しくコミュニケーションが苦手です。
だからこそ、誰もかれもが、人と楽しくコミュニケーションを取れる人ばかりでないことは、よくわかります。
あえて取らない人の心中はよく分かりませんが、避けているわけでもないけれど、その術が分からないというのはよく理解できるのです。
たとえネット上でも、袖振り合うは他生の縁、そう考えると私も損をしているのかもしれません。
それでも、スマホやPCの画面の向こう側を想像するのは、やはり難しいものです。
単純な私は、やっぱり目の前にいる人間とのコミュニケーションの方が、より楽しいと感じるのです。