専業主婦という生き物

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「陰徳」というもの。目には見えない人の心ほど尊いと思ったお話。

「陰徳」とは、人に知られないように、陰でそっとする善行のことです。


普段、あまり親切でないと思っていた人が、実は陰ながら自分に対して思いやりのある行動を取ってくれていた。。。

ストレートな性格ゆえ、「なんでも口に出してくれなければわからないわ!」と、いつもそんなことばかり言っていた私。
「陰徳」というものなど、滅多にお目にかかれるわけはないと思っていました。
ましてや普段、あまり自分に対して感じがいい人でない場合は尚更、親切など期待しないものです。



「陰徳」というだけに、まさに陰で行われていることなので、気づかなくて当たり前と言えば当たり前(?)と思わないでもありません。
殆どが第三者から「実は、あの人がこんな事をしてくれていたんだよ」と聞き及んで、初めて気づくと言った感じではないかと思うのです。
私は人からなんだかんだと世話を焼いてもらったり、親切にしてもらうことが多いので、なおさら陰でして頂いている事に気付きにくいのかもしれません。

しかし、誰かに教えてもらったりしなくても、何かの偶然で「ああ。。。自分のために、そっとこんな事をしてくれていたのかぁ。。。」と、気づく瞬間があることを、最近初めて知りました。
それは周りにことさら注意を払うようになったとか、気を配るようにしたとかではなく、まさにふとした時に自分の中に答えが降りてきたような、いわゆる「感」のようなものからでした。

例えば必要なものがなくて困っている時、さっきまでなかったものがふと見ると用意されていたり、大変なことは回避できるように手を打っておいてくれたり、何かにつけて私が大変な思いをしないための環境を作ってくれていたり(今にして思えばですが)。
そんなことが起こると、最初は「何故かしら?」と思いながらも、
「あ〜ら、ラッキー!困ってたから助かったわ」
と、それがただの偶然であるかのように、能天気な私などはまったく気にも留めていなかったのです。しかもそんなことが度重なっても、鈍感ゆえ「あれ?」「こんな都合のいいことって、重なるものかしら?」と思いながらも、それ以上考えることはしませんでした。
それが、ふとした瞬間に「まさか?」と閃いたのです。
よくよくその時々の情景を思い出してみると、目から鱗が落ちるように「ああ!」と、合点がいったのでした。

考えてみれば、あの時も、あの時も、いつも同じ人がすっと動き、その直後に私に都合のいいことが起こっている。。。
それに気づいた瞬間、ひどく心に沁み入るものがありました。「わー!」っと大袈裟に感動するというよりは、シンシンと温かい喜びが積もってくるといったイメージです。
そしてあれこれと考えました。
自分が窮地を救われた時に、それがさも運が良かったからの結果だと思っていた自分の傲慢さを恥じてみたり、決して言葉にはせず、気づいてくれなくても、なにかを誰かのためにしてあげたい。大袈裟にいえば、人の幸せを祈るような、そんなピュアな心とはどのように育まれるものなのかなど。
自分には真似のできない「陰徳」というものを受け取って、初めてその尊さを実感したというわけです。
言うは易しで人に施すことは簡単なようで難しいものです。しかもなんの見返りも期待せずに、ただ陰で尽力するなどというのは、なかなか真似のできることではありません。

「どうして言ってくれないの? やってくれたのなら、そう口に出してくれなきゃわからないわ!」と、そんなことばかり思ってしまう私は、人間として未熟だったようです。

生粋の日本人だけれど、人生の半分を外国人夫やそのコミュニティーの中で過ごしてきたせいか、何に対してもストレートに表現することがいつのまにか当たり前になっていました。
自己主張して当たり前、そうでなければ全てはなかったも同然とばかりに、いつの間にか人が語る、また目に見える心にしか目を向けないようになっていました。
しかし、人の親切心というのは、決して見た目だけではないのですね。
一見あまり親切ではない人に対しては苦手な人だわ。。。あまり好きではないわ。。。などと思ってしまいがちですが、人の心の中ほどわからないものはないということです。

こんな話を外国人夫にしてみたところ「やりたくて勝手にやってるんだからいいんじゃない?」と、感動すらない様子。。。
「陰徳」という言葉の持つ尊さは、やはり外国人にはしっくりこないようです。
あの方々の文化は

「キミ、困ってるんだね!僕に任せなさい!」

「ほ〜ら、こうしてあげたから、もうキミは大丈夫さ!」

「サンキュ〜!あなたは何という素晴らしい人なんだ!感謝するよ!」

そこで大袈裟にハグをし、お互いの背中をポンポンし合う。。。
と、こんな感じでしょうか(笑)

まぁ、これはこれでストレートにわかりやすくいいとも思うのですが「陰徳」というには程遠い感じです。
自分のために密かに心を砕いていてくれたと気づいた瞬間の感動に比べたら、やはり薄い感じがしてしまいます。

日本人の物言わぬ裏側の心に辟易とすることも少なくない私ですが、こんな控えめな思い遣りに触れると、やはり「日本人っていいわ〜」と思うのでした。。。