お菓子を巡る暮らしの雑記帖

アラフィフ主婦が美味しいお菓子とともに過ごす毎日を思いつくまま綴るブログ。食、家事育児、国際結婚、ブログなど。。。

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家事育児を罪悪感なく手抜きできる主婦は幸福度が高いと思った件。

時折お買い物を兼ねてお友達とデパートランチを楽しむことがあります。
ブラブラと色々な売場を見て歩き、レストラン街で食事をし、そのままお茶へなだれ込み、最後にデパ地下へ寄るというパターンです。






ランチ後の動向 4つのタイプ

尽きないお話に夢中になっていると、あっという間に夕方。
「まずいわ!もうこんな時間⁉︎」
「あら、まだ話し足りないわね〜」
などと言いながら、どっこいしょと重い腰を上げる専業主婦達ですが、ここから幾つかの道へ分かれるのです。

①直帰する主婦

お茶代だけを置いて「お先にごめんなさい」とそそくさと立ち去る人です。
家族が戻る前に晩御飯の支度を整えておかなければと、かなり急いでいる様子。
聞けばもうメニューも決まっていて、朝のうちに下ごしらえを済ませて出てきたといいます。
こんな方、とにかく真面目です。
「たまには手抜きしたら?」
などと誘惑しますが、
「専業主婦なのだから当然のこと。仕方ないわ」と帰っていくのです。

残った主婦達が向かうは当然のことながらデパ地下です。
しかしここでもまた分かれ道が。。。

②生鮮食品を買う主婦

ある主婦は生鮮食品売り場へ真っしぐらに向かいます。
「うちは主人も子供も帰りが遅いから、野菜とお肉だけ買って適当なものでも作るわ」
そう言って、生鮮食材を買い込んで帰っていきます。
こちらも①同様に、たとえ遊びに出かけた日でも手作りのお食事を用意するとのことです。

③惣菜を買う主婦

そして残された主婦達はといえば、惣菜売場をウロウロとし始めます。
「家にキャベツが沢山あるから、揚げ物でも買っていこうかしら?」
「メインは家にチキンがあるから、サラダでも買っていくわ」
一品か二品出来合いのものを買って帰り、半分手作りするという主婦。
適度に手を抜きながら、きちんとやろうという気持ちも見えます。

④弁当を買う主婦

そして残るは完全手抜き主婦です。
「朝から一日中外出してて疲れたから、もう家事なんて無理〜」
そう言って、面倒だからポンと出せば済むお弁当を物色。
鰻弁当、ステーキ弁当、海鮮丼、ハンバーグ弁当にシュウマイ弁当、巻き寿司など選り取り見取りです。
嬉々としながら、「毎日のことではないし、たまにだもの」と悪びれることもなく弁当を買う主婦。

幸福度が高いのは?

さて、この中でもっとも幸福度が高いのは、どのタイプでしょうか?
ここで言う幸せとは、この主婦達自身が考える幸福です。

家族のためになんでも一から手作りをして、専業主婦としての充足感に満たされている①のようなタイプか?

②のように①と同じ事をしていても、時間に追われる事なく自分のペースで主婦業をこなしていくタイプか。

③のように適度にバレない程度の手抜きを加えつつも、自分の役割を全うしているかのように見せかけるタイプか?

大変な思いは真っ平ゴメンと、家族のことよりも自分が楽をすることを最優先する④のようなタイプか?

答えはランチやお茶の時間に交わされた数々の会話から垣間見ることができます。

専業主婦が何人も集まれば、家庭での不満をぶちまけるのはお約束です。
旦那様の悪口、子供の悩みなど、相談するというよりは、ほとんどが愚痴です。

「夫は縦のものも横にしない、人を家政婦かなんかと間違えてるのよ!」

「私だって疲れてるのに、仕事してないんだから暇だろ?ですって!」

「子供も夫そっくりで、何にもお手伝いなんてしてくれないのよ」

などなど、いつも同じような愚痴を鸚鵡のように繰り返しています。
しかし、ここで共感しなければ専業主婦付き合いはできないわとばかりに、
「うちもそうよ」
「あら、うちなんてもっと酷いわよ」
などと、さらに愚痴合戦が炸裂します。
時には「死んでくれ!」などという物騒な言葉まで飛び交い言いたい放題。

次から次へと旦那様の横暴さやヘタレ具合が赤の他人に暴露されていきますが、こんな会話の主導権を取るのがほかでもない一番真面目にやっている①の主婦であることがほとんどです。

期待値が高いと幸福度は下がる

一生懸命にやれば当然のことながら見返りを求めるものです。専業主婦にとっての見返りとは、家族からの労いや感謝の言葉、またはそれとわかるような態度ですが、それが得られないことで不平不満が積もりに積もってランチ会などで爆発するようです。

「帰宅した時に食事の支度ができていないと怒られた」

「食事の内容が気に入らないらしくムッとされた」

「無駄遣いばかりするなと文句を言われた」

とにかくそんなにやってもまだご満足いただけないの?と驚いてしまうほど彼女たちに課せられたハードルは高いのです。

そんな会話を聞いていると、家庭での様子などが透けて見えるものです。普段は「専業主婦ならば当然のこと!」と頑張っているのに、家族達からは理解されず、それでも忍の一字で日々主婦としての義務を果たしている。。。
お気楽にやっているように見えて、実は気持ちの上では大きな葛藤を抱えているのが、話を聞いているとわかります。

「これが自分の役割」とわかっていても、文句を言われてばかりでは気分もよくありませんし、やらされている感が次第に募ってくるのでしょう。
子供が成長した後でも、夫という存在がある限り、自分の楽しい時間を一生家族のために諦めなければいけないという絶望感があるのです。
それに共感し、相槌をうつのが②のタイプです。

一方の③や④の主婦は、そもそも「しなければならない」という義務感は薄く、自分の気分や体調によっては放棄することも厭いません。
そんな主婦のご主人やお子さんに限って、寛大な人が多いようで、手抜きも容認してくれる傾向にあります。
とても不思議なのですが、話を聞いている限り①の主婦よりも④の主婦の方が家族から大切にされているという印象を受けるのです。

①の主婦は例え具合が悪い時でも家族は当たり前のように飯炊きを要求し、まるで家政婦のような扱いをされているといいます。しかし④の主婦はその逆で「疲れた」と言えば、ケータリングでもなんでもいいよといった具合に、逆に家事の手抜きをおすすめされるといいます。

きちんとやるから期待されるのか、期待されているからきちんとやるのか。
卵が先か鶏が先か?といったところですが、いずれにしてもきちんとやればやるほど家族の要求は高くなり、手抜きが許されなくなっているようにも感じます。

一方の④の主婦は手抜きを容認してくれるから手抜きをするのか、当たり前のように手抜きをするから家族もそんなものだと思い込んでいるのか。
家族から過度な期待を受けることもないので、なんの罪悪感も持たず無理せずにできる範囲のことしかしません。

家族内ヒエラルキー

男女間の関係でも、さんざん尽くした女性がぞんざいに扱われた挙句にポイっと捨てられ、わがまま放題な女性が大切にされるというのは実際によくある話です。
これはどちらがアドバンテージを取っているか?ということが大きく関係しています。
人とは勝手なもので、手放しに尽くしてくれる相手に対してはその安心感からか甘く見る傾向にあります。
なにがあってもこの女は大丈夫という奢りが尽くされるうちに自然と芽生えるのでしょう。
かたやいつソッポを向いてしまうかもしれない相手には、繋ぎとめておくための努力をするものです。
もちろん限度はありますが、これが人間の心理というものなのです。

主婦の存在も同じで、いつも家族のために尽くす妻、母に家族は甘えるのです。何をしても大丈夫だという甘えが時にぞんざいな扱いになるのでしょう。
そして、知らないうちに家族内ヒエラルキーの底辺に置かれてしまうのです。

一方の手抜き主婦は家族よりも自分の感情を優先するので、家族の方も尽くされようという期待もありません。
極端なことを言えば、どんなに手抜きをしようが、専業主婦として家にいてくれるだけで御の字なのです。
このような厚かましいタイプは家庭内ヒエラルキーのトップに君臨している人も珍しくありません。

専業主婦だって大切にされたい!

①の主婦が不幸だとはいいません。そのような人は性格的にきちんとしなければ自分自身が許せないという人が多いからです。文句を言いながらも、そんな状況を自ら作り出している側面もあるのです。
ただ、どんな時も過大な期待をされ、何をしても当たり前であると取られるのは、時に虚しい気持ちにもなるのは想像に難くありません。
そのせいで、愚痴を口にすることも多くなるのです。

そう考えると、やはり幸せなのは④の主婦となります。
②あたりは、やはり主婦として完璧にやらなければという気持ちが見え、無理をすることもあるようですが、③④辺りになると、家族の感情よりも自分の欲求を優先させるので余裕が見えます。

一生懸命に努力をして完璧な仕事をしているにも関わらず感謝されることもなく、時に自分は家政婦のようだと感じている主婦。

決して無理はせずに自分のペースで家事をやり、手抜きをしても文句を言われることもなく、むしろ「大丈夫か?」などと気遣われる主婦。

どちらが幸せかと言えば、やはり後者です。
なにをどれだけやったかではなく、家族がどれだけ自分を大切に扱ってくれているか?
それが感じられれば必然的に幸福度は高くなっていきます。




頑張らない主婦ほど幸福度が高い

手抜きをお勧めする訳ではありませんが、たくさんの専業主婦を見てきた中、愚痴もなく幸せに暮らしているのは、罪悪感などこれっぽっちも持たず、当たり前のように手抜きをしている主婦の方が圧倒的に多いものなのです。

さて、自分はどんなタイプかと言えば、①のように完璧主婦になりたいと願いながらも、あまりにポンコツで④に成り下がっているといったところでしょうか(笑)
元々身勝手な性格なのは家族も承知しているので、期待はほんとんどないのでしょう。文句でも言おうものならヘソを曲げて家出でもし兼ねないという危機感があるのです。
とりあえず、文句も言わずに専業主婦として機嫌よく暮らしてくれていれば万々歳!といった感じのようです。

どんなタイプが一番偉いということではありません。それぞれの家庭で理想とする形は違います。
家族が幸せならそれがその家庭において一番ということなのでしょう。
しかし、さまざまな愚痴を日々聞いていると、やはり家族の顔色を伺うことなく手抜きしながら暮らしている主婦の方が、幸せそうだなと感じるのです。

ちなみに、これは私の周りにいるアラフィフ専業主婦達の傾向なので、全国のすべての専業主婦に当てはまるかどうかは定かではありません。
まぁ、似たり寄ったりだとは思いますが。。。