先日、大学生の娘と外出するため支度をしていた時のこと、つけっぱなしだったテレビから薄毛に悩む男性の嘆きが聞こえてきました。
「電車に乗っていても、みんなが自分の頭を見ているような気がして。。。」
「婚活カウンセラーからケアをしろ(植毛やヅラ装着)と言われて。。」
何の気なしに聞いていた私は
「ええ〜!? ハゲってそんなにダメなの?」
そう声を上げてしまいました。
もちろん髪はないよりあったほうがいいとは思いますが、それほどのハンデになるとは思っていなかったのです。
男が思うほど女は気にしていない
アラフィフともなれば、周りにいる男性は夫も含めて中年がゴロゴロしています。ハゲなどいちいち気にしていたら、社交生活に支障をきたすといっても過言ではありません。
ハゲはあり!
これは私がアラフィフという年齢になったからこそハゲを許容できるようになったということでしょうか?
大学生の娘にも聞いてみました。
「ハゲってやっぱり嫌なもの?」
「いや、ハゲじゃなくて人目を気にしてハゲてることを恥じてる小ささが嫌だ」
なるほど。。。
「禿げててもさ、すごく優しかったり、頭良かったり、お金持ちで堂々としてたり、そういうのならありでしょ⁉︎」
なるほど。。。
そのテレビ番組の女性パネラー達も言っていましたが、男性が気にするほど女性は気にしてはいないということです。
そもそも男性は幾つになっても少年ぽさを持っているというのか、悪く言えば子供なのです。
確かに見た目の素敵な男性は女性からモテるでしょうが、実際は美男子でなくても女性から「素敵だわ」と思われている男性は沢山いるのです。
にも関わらず、「ハゲだから」「チビだから」「ブサイクだから」と、自分に自信が持てずにいる男性のなんと多いことか!
実際、女性の方はそれほど気にしていないのに、自分の方から白旗を上げるとはもったいないことです。
全てとは言いませんが多くの女性は、自分の見た目を飾りに飾り、「俺ってイケてるだろ?」的な男性にこそ滑稽さを感じるものです。
格好いい男
平日に六本木ヒルズやミッドタウンあたりのカフェでお茶など飲んでいると、一見格好いい風のアラサー、アラフォー男性をよく見かけます。
Tシャツの上にジャケットを羽織り、細身のパンツに足元はちっこいソックスでも履いているのか、石田純一風にスエードの靴などを履きこなし、スマホ片手に小難しい顔をして会話をしているような男性です。リンゴマークのパソコンを広げ、まるで周りにアピールするかのように大声で仕事の話をがなり立てています。人によっては葉巻などを燻らせていたりで臭い臭い(笑)
「いい男はこういうものだ!」といった男性誌の中からそのまま出てきたような感じです(顔は除く)。
実際にこのようなタイプは理想高き婚活中のアラサー、アラフォー女子達からしたら喉から手が出るほどの相手に違いないのでしょう。
実際にこういう男性が素敵だと思う女性もいるのだろうなぁ。。。とは思いますが、様々なタイプの男性を見てきたアラフィフ専業主婦にとっては、ちっとも魅力的には見えません。
専業主婦達を前に、「ああいう男性って素敵だと思う?」と投げかけてみると、ほとんどが「ぜーんぜん!」とまるで評価が低いのです。
「男はハードじゃなくてソフトよ!装飾品に頼るなど情けない!」
「醸し出されるものがないのよね〜。なんか全て取ってつけたみたいでさっ!」
「公共の場所でうるさすぎるわよ。仕事ならオフィスでやればいいのにさ!」
「自意識過剰で自分が格好いいと思って振舞っている男ほど滑稽なものはないわ!」
次々とダメだししてくる専業主婦達「お前達こそ一体何様だ⁉︎ 」と言われそうな勢いです(笑)
さて、そこまで言うなら、どんな男性が格好いいと思うのか?と質問を変えると、
一貫した幾つかの答えが返ってきたのです。
優しさ
ここでいうところの優しさとは、紳士的な優しさのことです。
女性が困っていたら、さりげなく手を貸したり、不器用でもいたわりの言葉を忘れなかったり、誰にでも笑顔で接してくれるなどです。
押し付けがましくなく、控えめな態度でも優しさが滲み出ているような人っているのです。
誠実さ
男性は真面目な人が一番!いくら見た目がよくても身勝手で誠実さのない男性はアウトです。周りの状況顧みず自己アピールばかりに必死になっているような人は、まずは自分ありきで人への気遣いは二の次。そんな人からは誠実さは感じられません。
なんの取り柄もないような人でも、人に対して謙虚で誠実に接することの出来る人は、「人間ができてるのね」と尊敬されるものです。
落ち着いた声
これは「声」と「静かさ」がポイントです。
声は持って生まれたものなのでどうしょうもありませんが、声がいいというのは顔が整っているのと同じくらいの武器になります。
落ち着いた低音ボイスだけでなく、青年ぽい爽やかな声など、聞いていてなんとなく落ち着く声というものがあります。
そして何よりも喋り過ぎないことです。我が家の外国人夫などは、いつもあーでもない、こーでもないと喋りまくるので、私はそれを聞いているだけで疲弊してしまいます。
素敵な声で落ち着いて話す人は、それだけでハンサムカテゴリーです。カフェで大声で喋りまくるようなうるさい男性は論外です。
清潔感
いくら中身がよくても、加齢臭プンプンの小汚いオヤジはダメです。
人は見た目ではありません。しかしそれは顔の造作やファッショナブルか否かということを指すのであって、身なりに気を遣わないということではありません。
極端な話、オタのチェックにネルシャツ、ジーンズ姿という格好でも一向に構わないのです。要はそこに清潔感があるかどうかです。
毎日ちゃんとお風呂に入り身体や髪を清潔にし、きちんとお洗濯をされた服を身につけているか。靴は汚れていないか、鞄は擦り切れていないか、また鬱陶しくない程度に散髪はされているか、そんな最低限のことなのです。
その程度の気遣いがなされていれば、けっして不潔なイメージを持たれることはありません。とはいえ、そういったことに気が回る男性は概しておしゃれな方が多いものですが。とにかく、何はともあれ清潔であれ!です。
汗が似合うのは20代まででしょう。30を過ぎたら清潔感です!
面倒くさくない男
世の中には本当に面倒くさい男というのがいるものです。何を考えているのかわからないような難解な性格の男性です。
この人は優しいの?本当は冷たい人なの?昨日は機嫌が良かったのに、今日はなんで黙ったままなの?
そんな人、少なからず周りにいると思います。
偏屈というのか気分屋というのか、良い人なのはわかっているけれど難しい人というのがいます。このような人をパートナーにすると非常に面倒です。
能天気なバカボンも困りますが、難しい人間はそれ以上に悩みも多くなります。
この歳になってまで、男のご機嫌伺いは真っ平ごめんと思っている我々は、いつも変わらぬニュートラルな男性がいいのです。
にわか婚活アナリスト
つまり、禿げているかどうかは大した問題ではないということですね。
それよりも、もっと深いところを見ているのです。
それ、アラフィフのおばさんの意見じゃないの?と思われるかも知れませんが、侮るなかれ。
アラフィフと言えど、いまだに夜の街へ繰り出してはあらゆる男性達をウォッチングしていたり、老若男女幅広い人間関係の中で社交に忙しくしていたりと、その辺の若き女子よりも濃密な人間関係を築いている専業主婦も沢山いるのです。
アラフィフともなると、婚活エイジの方々にとっては良き相談相手です。男も女も見栄をはることもなく、本音を吐き出せる格好の相手なのです。つまり、これらの意見はアラフィフ中年主婦だけのものではないということです。
そこで見聞きしたことが、専業主婦のランチ会でそれぞれの口から語られ、それは婚活アナリストさながら、ランチからお茶、時にはシャンパンタイムに移行するまで、まさに5時間以上もかけて分析されます。
いささかエキセントリックな面々ゆえ、その交友関係もかなり極端なエピソード満載で、時に参考にならないじゃないのよ!といったこともありますが、それもデータの一つです。世の中色々な人がいますからね。
それでも皆んな人間ですから、根本を探れば求めることはそう変わらなかったりします。
男に女、若者から年寄り、おかしな人、普通の人、様々な声をより集めた上で、我々アラフィフ専業主婦は真剣に考えているのです。
利害関係がない分、その辺の婚活アナリストなどよりもよほど正直だと思うのですがね。
まとめ
ありきたりな言い方ですが、本当にいい男とは髪があるかないかとか、顔の造作やオシャレさでは計れないということです。
最初は見た目に惑わされたとしても、一緒にいればわかるものです。
自意識高い系イケメンを狙う女は、きっとその見た目ではなく、装飾できる財力を狙っているだけなのです。男性に対してそんな財力を求めない女は、優しくて誠実で爽やかな男性こそが好きなのです。
女はバカではありません。若くてもきちんと自分を幸せにしてくれる男、そして自分が幸せにしてあげたい!と思える男がどんな男なのか、ちゃんとわかっているのです。