お菓子を巡る暮らしの雑記帖

アラフィフ主婦が美味しいお菓子とともに過ごす毎日を思いつくまま綴るブログ。食、家事育児、国際結婚、ブログなど。。。

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どんなに好きな人でも会わなければ忘れてしまう。そして自分もまた忘れられていく。

最近、よく亡くなった父の夢を見るわね。。。と思っていたら、ハッと気づきました。

「命日、忘れていたわ。。。」

結構、ショックでした。忘れるなんてあり得ないと思っていたのに。




父が亡くなってもう10年以上になります。当時の悲しみも癒え、寂しさからもようやく解放されてきたかなと感じていました。
なにかツライこと、困ったことがあると「パパ、助けてよ〜」と、心の中で父に頼ることも少なくなりました。
まぁ、そんな歳でもありませんが。。。

肉親に限らず、どんなに大好きで、この人がいないければ私はどうなってしまうのだろう?
それほどの強い想いを抱えていても、人間って忘れるものなのです。
少しずつ、少しずつ、気持ちが薄れていく。悲しみや痛みといった感情がまるで人ごとのように自分から離れていくのです。

顔を見て、言葉を交わし、肌の温もりを感じて、そんな触れ合いがなければ気持ちは変わっていくもの。
絶対に忘れない。。。そう思っていても、時の流れが自分からそうした気持ちさえも持ち去っていってしまう。。。

自分もそうやって誰かの記憶の中から消えていくのかなと考えると、少し寂しくもあります。
もう二度とは会えないだろうけれど、忘れたくない、そして忘れられたくないと思う人はいるものです。

それでも忘れるのは、人は今を生きているからに他ならないからでしょう。
過去ではなく、今目の前にあるものに目を向けて生きているからこそ、ここにないものは忘れるのです。

忘れたくないことだけでなく、人には忘れたいと思うようなこともあるでしょうから、それでいいのかなとも思います。
どうでもいいことや悲しいことは忘れてしまうに限りますから。

一つなにか忘れたら、また新しいなにかがやってくる。

一人誰かのことを忘れたら、また新しい出会いがある。

そんな風に思えば、忘れることや忘れられてしまうことも必要なのかなと思えます。

でも、父親はこの世でたった一人だから、やっぱり命日は忘れてはダメね。。。