お菓子を巡る暮らしの雑記帖

アラフィフ主婦が美味しいお菓子とともに過ごす毎日を思いつくまま綴るブログ。食、家事育児、国際結婚、ブログなど。。。

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道端で、スーパーでギャン泣きする子供を見て思うこと。子供の個性は千差万別。

毎日言っていますが、今日も暑いです(笑)
夏だから当然なのですが、今年の夏はとりわけ不快感が強いような気がします。

そのせいか、スーパーなどへ買い物へ行く道すがら、火がついたように泣き叫ぶ小さなお子さんをよく見かけます。

もう髪がグッショリと濡れるくらいに汗だくになり、焼けたコンクリートの上で転がり泣き叫ぶ姿を見ると、これはお母さんの方も大変だろうなぁ。。。と、思うのです。



子供の教育方針はその家庭によって違うものです。子供が泣き叫んでも、気がすむまで放置しておく親、怒鳴ったり叩いたりしてでも黙らせようとする親、あれを買ってあげるからと人参をぶら下げて落ち着かせようとする親、何故かわかりませんが「ごめんね、ごめんね」と子供に謝る親、「どうしたの?どうしたの?」とあたふたとなすすべもなく子供のご機嫌を取ろうとする親。。。
とにかくその親によって対処法は様々です。

しかし、何を言おうが何をしようが一度スイッチの入ったギャン泣きを止めるのは容易なことではないでしょう。

よく親の躾が悪い云々という人がいますが、一概にそうとも言えません。
何故なら「ギャン泣き」とは、その子供の性格によるところが大きいのではないかと思うからです。

私にも2人の子供がいます。今はもう大学生と高校生なので遥か昔の事ですが、私が覚えている限り2人ともギャン泣きしたことはありません。
もちろん赤ちゃんの時などは、何をしても泣き止まないといったことはありましたが、2、3歳になってから泣き叫ぶようなことはありませんでした。

これは私が上手に子供を躾けたからではありません。
私は割と放任主義といいますか、自由主義なので、子供を自由にさせていることが多かったのです。
赤ちゃんの時でさえ、泣き止まないと家の中ではそのまま、外出先では人気のない場所に移動して、思い切り泣かせていました。
「泣けば泣くほど肺機能が強くなるわよ!」などと言いながら、泣く顔も可愛いわ〜などと思いながら、眺めていたものです。
もちろん、どこか具合が悪いところはないか、お腹が空いていないか、オムツは綺麗か、そんなことは確認した上でです。

大人でもなんとなく機嫌の悪い時はあります。これという理由などなくてもイライラしたり、気持ちの置き場所に困るような時が。
そんな時、大人なら思い切り遊ぶとか、やけ酒を煽るとか、お友達に愚痴るとか、何かしらイライラを解消する術があります。しかし赤ちゃんにはそんな選択肢はありません。ただコロンと横になっているか、お母さんやお父さんに抱かれているかしかできないのです。
そんな赤ちゃんにとって、唯一の発散方法が「泣く」という行為ではないのか?
子育て中、私はいつもそんなことを考えていました。
「子供は泣くのが仕事」
そんな言葉があるくらいです。そこを開き直りと取られるかも知れませんが、赤ちゃんが泣くのは当たり前のことなのです。

しかし、これが赤ちゃんでなく2、3歳以上の子供となると、また話は別です。
先にも述べたように、我が家の子供たちはギャン泣きをしない子達だったので、正直なところ何故そこまで泣くのかがよくわかりません。
愚図って泣いたり、欲しいものをねだって泣いたりしたことはもちろんありますが、道端に転がって泣き叫ぶようなことは一度もありませんでした。

当時の私はギャン泣きするお子さんを横目で見ては、

うちの子たちは諦めているのだな。。。

そう思ったものです。

どんなに泣き叫ぼうが、この親には響かないだろうと子供自身が漠然と感じているからこそ、親である私に泣いて訴えることをしないのだなと。
これは私の性格を子供が理解していたと思う一方で、子供の性格も多分に関係しているのではないかと思います。

人間は性格によってその表現の仕方は変わるものです。
欲しいものがある時、どんな手を使ってでも手に入れようとがむしゃらになる人、逆に無理してまで手に入れなくてもいいわと諦める人。
子供も同じなのではないかと思います。

我が家の子供たちは非常にあっさりとした性格をしています。よく言えばクール。悪く言えば、冷めた性格とでも言うのか、ダメなものはダメなのよねといった諦めのいい性格です。

持って生まれた性格がこのようにあっさりしていると、ギャン泣きしてまで何かを動かそうなどという熱い心は湧き上がってはこないのでしょう。

もちろん親の躾に問題があるケースもあると思いますが、一生懸命に子供と向き合い、お世話をしている人のお子さんでもギャン泣きする子供は沢山います。
そうなると、考えられるのはやはり個々の持って生まれた性格が大きく影響するのではないかということです。

育てやすい子、育てにくい子、また親の方も大らかな人、神経質な人と様々です。そんな大人と子供が縁あって出会い、そこにそれぞれの親子関係が築かれていくのです。

これは他人がちょっと見て、いいとか悪いとか判断できることでもありません。
ギャン泣きは他人からしたら非常にうるさいものです。時と場合によっては迷惑になることもあります。
しかし、だからといって親の育て方が悪いと判断するのもまた違うのではないかと思うのです。

時として子供のギャン泣きは、親にとって不可抗力というケースもあるということです。



子育てに正解はありません。マニュアルすらあっても役に立つことばかりではありません。
子供とて1人の人間であり、その個性は千差万別なのですから。

「ただでさえ暑いのに、子供をギャーギャー泣かせるな!」

などと思う人もいるかと思いますが、この暑さです。

「私だって子供だったらギャン泣きしたいくらいよ!」

そう思うのです。

この時期、ギャン泣きをよく見かけるのは、やはり夏の暑さのせいなのかも知れない。。。そう思えば、人の子の泣き声も蝉の鳴き声と同じに聞こえるのではないかなぁ。。。などと思ったのでした。