鰻が大好きです。
しかし、昨今の価格高騰を受け、前ほど頻繁には食べられなくなってしまいました。
おまけにニホンウナギも絶滅寸前と言われています。そんな中、大好きだからという理由で食べるのもなんだか気が引けます。
それでもちょこちょこと、ミニ鰻丼などを作って食べていたのですが、先日スーパーの鰻が並んでいる横にこんなものを見つけました。
その名も『うな次郎』!
鰻を模した魚肉の練り物で、要は蒲鉾といったところです。
よくよく見れば鰻でないのは一目瞭然といったところですが、なんとか「鰻」にしようという努力は見てとれます。
がんばれ!
裏側だって、鰻の皮を再現しています。すごいぞ!
蒲焼きのタレに山椒まで用意してくれるとは!
では、まず白米に鰻のタレを。。。
レンジでラップをかけずに1分チンしてご飯にオン!
山椒も忘れずに。
切口を見ると、鰻ではないけれど、目を細めれば鰻に見えなくもない。。。
一口食べてみると
「ぐわっ!鰻⁉︎」
と、思ってしまったのは、タレと山椒のせい?
モグモグと噛んでみると、味は鰻ではありません。当たり前だけど。。。
噛んでいるうちに鰻から蒲鉾のような味に、いきなりチェンジです。
とても柔らかいけれど、食感も違います。それでも何故か食が進むお味です。
「鰻、鰻、鰻」と思って食べると、「ああ、やっぱり違うわ。。。」
そう思いますが、同じ系統の違う物として食べれば、なかなか美味しいものです。
新たなる発見としては、蒲焼きのタレと山椒という組み合わせは、想像以上に大きな役割を果たしていたのだわ!ということです。
この2つでかなり鰻に近づいている事は間違いありません。
ひょっとしたら、他のお魚でタレにつけ焼きして、さらに蒲焼きのタレと山椒をたっぷりとかければ、案外「鰻もどき」ができるのではない⁉︎
と、そんな風に思ったものの、原材料を見ると「うなぎエキス」なんてものまで入っています。
という事は、ここまで鰻に近づいたのは、蒲焼きのタレと山椒、そしてうなぎエキスの功績ということか⁉︎
蒲焼きのタレも作れるし、山椒も簡単に手に入りますが、うなぎエキスは無理です。
これはやはり「大人しく『うな次郎』を食せ!」という事なのでしょう。
ニホンウナギが絶滅すると悲しいし、なんだかギャグのようですが、結構気に入ってしまったので、鰻が食べたい欲求に駆られたら『うな次郎』を食べることにします。
鰻にもお財布にも優しい『うな次郎』。。。
きっと考えた人は鰻愛に溢れた人に違いありません。