更年期エイジですが、昨年五十肩を克服してからというもの、これといった更年期症状もなく、健やかに過ごしています。
しかし、自覚症状がないというだけで、身体の奥底にはしっかりと更年期という魔物が棲みついているようです。
普段は姿を見せない、その更年期を思い出させるのが、ダイエットに関することです。
1年以上前になりますが、ダイエット関連記事でホルモンの影響について書いた事がありましが、最近はそんな状況が更に深刻になってまいりました(涙)
様々な試み末、この一年弱は大きく肥える事もなく、ダイエットというよりは体型維持に努めてきました。
少し太ったと思ったら食べ控え、甘いものを一日だけ我慢したり、元に戻ったらまた食べ始める。あとは出来る限りウォーキングに出かけると、そんな簡単なことです。
この一年はそれで上手くいっていました。しかし、最近はこれまで当たり前であった事が通用しなくなってきているように感じています。
「食べなければ痩せる」
それがダイエットの原則であると固く信じていました。実際に食べなければ体重は落ち、服にも余裕が出来ます。逆に食べすぎればその分贅肉となり、体重も増加。
まるで当たり前であると思っていたその原則が、ガタガタと崩れ始めたのです。
毎日入浴前の決まった時間に体重を計るのですが、なぜか最近は食べてもいないのに、急に体重が増えたり、朝からモリモリ食べ、ちょっと食べ過ぎたかしら?と思っていたところ痩せていたり。
これまでのパターンとは違った動きを見せるようになりました。
これまでのダイエット経験により、どうすれば痩せるか、太るか、知識だけはあるつもりでした。
そんな知識をもとに、微調整をしながら体型維持をしてきましたが、それが通用しない身体になってしまったようです。
恐るべし更年期!
更年期の不安
食べてもいないのに痩せない。。。
下手をすれば太る。。。
これはどうしたものか?
ドカンと太るようなことはなく、プラスマイナス2キロ程度のことなので、一喜一憂するほどではないと思いましたが、やはり不安です。
太る、太らないという問題以外にも、身体の中の変化、つまり中性脂肪が増えてはいないか、血圧は大丈夫かなど、成人病などという問題も無視できません。
自覚症状はなくとも、身体の中で起こっていることは目に見えるものではありません。
毎年の検診ではすべて正常値だったため、あまり心配するようなことはありませんでしたが、これほどまでに身体が変わってくると、中の方にも影響が出てきているのでは?と、ちょっと心配になるのです。
それほどまでに変化を感じるこの頃、不安になるのもひょっとして更年期のいたずら?と思うものの、実際に変化を感じるのなら、改善法はないかと探りたくなるのです。
傾向を知る
原因が更年期によるホルモンバランスの乱れであることは承知の上ですが、まずは「知る」ことが一番と考えました。どんなケースの場合に太るのか傾向を探り、対策を考える事にしたのです。
まず、改めて自分が何をどれだけ食べているか、運動による消費カロリーはどの程度なのか、また体調の変化など、細かく記録を取ってみることにしました。
レコーディングダイエット
有名なダイエット方法の一つなので、実践している人も多いはずです。
自分が食べた物を記録して、食生活の自覚を持つことでダイエット効果が期待できるというものです。
朝、昼、晩と1日3食の食事に加え、私は甘いものなど間食も多いので、何をどれだけ食べたかなど正確には覚えていません。
とりわけ最近は食生活にダイエット効果が反映されないこともあり、ちょっとヤケになって適当に食べたいものを好きなだけ食べていました。
しかし、レコーディングするようになると、「食べ過ぎているわ!」「今日はアイスに大福まで食べてる!」などと、自分がどれほど食べているかを突きつけられるようになります。
実際にレコーディングダイエットは効果の高い方法と言われています。
体重管理のみならず、食を見直す点でも最適な方法と言えましょう。
今回は食べたものを記録するだけでなく、どの程度の運動量があったか、また「怠い」「暑い」「眠い」など、普通とはちょっと違う体調変化なども一緒に記録することにしました。
スマホアプリを利用
いまは便利なものです。昔であれば、ノートに自分でフォーマットを作り、いちいち書き込まなけれいけませんでした。
しかし、いまではそのようなアプリが沢山出ています。
無料のものでも違う種類のアプリをいくつか使い分ける事で、記録を残しておくことができます。
私は元々使用していたウォーキング用アプリで消費カロリーを把握。
新たに食事内容をはじめ、体重や体脂肪、筋肉量などを記入できるアプリを使用しています。
これはグラフなども自動的に作ってくれ、とても便利です。
食事の記録
【朝】【昼】【夜】【間食】それぞれ内容と量を記入。
内容は正確に記録しましたが、量に関してはそれほど神経質にならず、自分でなんとなくわかるような表現で記していました。
運動の記録
こちらは主に体を動かした記録です。
私の場合はウォーキングをしているので、そちらの記録は万歩計アプリを併用しました。
その他、運動はしなかったけれど、ショッピングなどでたくさん動いた日などは、その旨を記録します。
家事のみで特別体を動かさなかった日は、その通り記しておきました。
体調の記録
こちらは特別な不調があった時に【備考】として記録。
頭痛があった時、怠くて動けなかった時などは、お天気など考えられる原因なども加えて記録。
また、月経などもきちんと記入。これをしっかり記録しておくとダイエットに役立ちます。
以上、主にこの3つを細かくレコーディングしていきました。
そして、1ヶ月後。。。
この記事を最初に書き始めてから1ヶ月後経過しました。
1ヶ月レコーディングの結果
約1カ月強、毎日レコーディングを続けてみた結果、自分では気づかなかったこと、思い違いをしていたことなどをいくつか発見することができました。
①思ったよりも、ちょこちょこ食べていた。
②家でのんびりしていた日は、食べずとも体重、体脂肪共に増加。
③あっさり和食の日は沢山食べても変化なし(痩せも太りもしない)。
④炭水化物以外の低カロリーのものでもしっかり食べると太る。
自分では自覚がなかったことも、こうしてレコーディングすると、よくわかるものですね。
結局のところ、自覚のないまま適切でない食生活をしていたこと。
そしてしっかり食べていたことがわかりました(笑)
更年期を理由にしていましたが、「食べなきゃ痩せる!」の大原則は更年期だろうがいつであろうが不動であったということです。
レコーディング利用
体重、体脂肪、筋肉量など、記入すれば便利アプリが自動的に折れ線グラフにしてくれるので、そのグラフが上がったり下がったりすることで、太ったか痩せたかは一目瞭然です。
レコーディングしている途中で、これらのグラフが目に触れることは、太る生活の抑止力にもなります。
急激に上昇する折れ線グラフに恐れをなして、少し食べ控えたりなど、自然と自覚も生まれてきます。
そして、ある程度の日数レコーディングをすれば、蓄積されたデータが自分の食のパターンや太ったり痩せたりする傾向を教えてくれます。
その結果とレコーディングの内容を照らし合わせ、改善策を考え実行すれば、体型維持に役立つというわけです。
結果を元に生活を見直す
レコーディング内容と体重(体脂肪、筋肉量含む)などを表したグラフを見比べ、急激に増えている前日、当日に注目、同じように減少している日の動向も同じようにチェックしてみました。
そこから太らない食べ方、生活の改善すべき部分をまとめてみました。
とはいえ、それほど深刻で難しいことではありません(笑)
あたりまえのようにしていることに、ほんの少し注意や気遣いを加えるだけのことです。
①ちょこちょこ食べの甘いものを一日一度、昼間おやつに頂く程度で我慢。
②電車、バス、タクシーなどはなるべく使わず、とにかく歩く。
そして行ける日は必ず1時間のウォーキングをする。
③食事は洋食を避けて、なるべく和食にする。
以上3つのことを心がけた生活をはじめてみました。
さらに1ヶ月後の結果。。。
上記で決めたことを実践し、1ヶ月。レコーディングを始めて2ヶ月経過しました。
その結果、以前のように増減を繰り返すことなく、体重は安定しました。
この中で一番効果が大きかったのが③の食事内容です。
この年齢になると、やはり代謝も若い頃と違います。
脂肪を分解、燃焼させる力も弱っているのでしょう。
もともと炭水化物を摂ると太る体質ではありましたが、最近は炭水化物のみならずガッツリとお肉を食べたりしても太るようになったことがわかりました。
もう少し長く、例えば3ヶ月ほどの記録があればよりベターかと思いましたが、最低1ヶ月くらいの記録があればなんとか傾向はつかめます。
体は年齢と共に変化していくものです。そして長きに渡る生活習慣も重要なもの。
ダイエットとは見てくれだけでなく、健康にも関係してくるものです。痩せていればいいというわけではありません。
これは中年に限らず、若い人にも言えることです。
ただ痩せられればいいと無理なダイエットで食生活を乱すのは、のちのち健康に影響を及ぼす可能性もあります。
しかし欲望から心を切り離すのは難しいもの。
好きなものを食べたいし、きつい運動なんてしたくないし、好き勝手しながらスレンダーボディーをキープして美しくいられたらどんなにいいか!
そう思うものです。
しかしそう都合よくもいきません。
だからこそ、みんな苦労しているのです。
それでも日々ストイックに、ストレスフルになりながらダイエットを意識するのもナンセンス。
何事もほどよくがいいものです。
そんなほどよい生活を作る大きなヒントになるのが、このレコーディングという方法だとわかりました。
レコーディングのすすめ
レコーディングは記録することではなく、記録することによって「知る」ことが目的です。
体のことは個人差があります。ある程度はダイエットの常識といったものはあるでしょうが、体質や遺伝的な要素も無視できません。
レコーディングのいい点は、自分だけのデータが得られる点です。
どんな生活をしていたら体の調子がよかったか。
どんな食生活をしていたら太ったか。
どんな生活をしていたら痩せたか。
そんな事を知ることができるのです。
これはとっても便利だなと思いました。
問題は継続させることです。
お友達にも勧めてみましたが、記録するのを忘れちゃう!
面倒くさいわ!
そう途中でやめてしまった人もいました。
面倒くさくて嫌なら向いていないということでやらない方がいいでしょう(笑)
継続するための工夫
忘れてしまう人は、忘れない工夫をするのです。
①手書きの場合は、常に自分がいる場所に記録するものを置いておく。
②スマホアプリを使用している人なら、毎日チェックするメールアプリの横にレコーディングのアプリを入れて、一日に何度も目に入るようにする。
③リマインド機能を使用して、毎日決まった時間にアラームを鳴らす、表示をだすなどセットをしておく。
ここまでしても、忘れてしまったりすることはあります。
私も気をつけていたつもりでも記録できなかった日もあります。
そんな時は、翌日でも後から記録します。正確に覚えていない時は、わかる範囲でかいておくようにします。
大切なのはとにかく継続していくことです。一発勝負というわけではないので、一日くらい忘れてしまってもガッカリしてやめてしまわずに、また翌日からしっかり継続していくこと。
そうして1ヶ月も経過すればそれなりのデータを得ることができます。
何をしても痩せない。どうしてこんなに太ってしまったのかしら⁉︎
毎日怠くて調子が悪いわぁ。。。
そんな風に思っていたら、是非ともレコーディングしてみてはどうでしょう。
自分のデータを集めることは、自分の体を知ること。それは時にメンタルを表してくれることもあります。
そこから新しい気づきがあったりと、ダイエット云々だけではなく、単純に楽しいものです。
知ることは決して無駄になりません。自分の生活や体の変化に興味のある方は是非ともレコーディングをやってみては?と強くお勧めします!