早いもので人生の半分以上を外国人夫と過ごしています。
海外と日本を行ったり来たりの時期もありましたが、もう10年以上はどっぷりと日本にいるので、食に関してはストレスなく過ごしてきたと思っています。
しかし、日本在住とはいえ、知らないうちに外国人夫の影響を受けているようで、それまで食べなかったような物を食べるようになったりと、おデブになるチャンスを増やされてきました。
もしも私が日本男児と結婚していたなら、きっとダイエットとは無縁なスレンダーな人生を送っていたことでしょう。。。
デザートは甘い物
なぜ外国人はあれほどまでに甘い物が好きなのでしょう⁉︎
しかも、食べる量が尋常ではありません。
恐ろしく甘〜いものを、まるでドリンでも飲むように食べてしまうのです。
これは我が家の夫だけではありません。彼のファミリー、また友人宅などで行われるホームパーティーなどへ行くと、必ず甘いデザートがこれでもか!というくらい用意されていて、男女問わずそれをモリモリと食べるのです。
あちらの方が中年になると、ドカン!と太るのも納得です。。。毎日のように、食後にあんなに甘いものを沢山食べていたら当然です。
私もスイーツ類は大好きですが、今のように毎日食べるような習慣はありませんでした。
そもそも、私がこのように甘いものばかり食べるようになったのは、外国人夫のせいなのですから!
食後のデザート
私の育った家庭では、毎食後のデザートといえば決まってフルーツでした。
その季節によって、メロンだったりスイカだったりイチゴだったり、ぶどう、グレープフルーツと、毎食後必ずフルーツを食べていました。
なので私の中では「食後のデザート」=「フルーツ」だったので、結婚後もそのようにフルーツを用意していました。
しかし、外国人夫にとってデザートは甘いお菓子でなくてはいけなかったのです。
フルーツを食べ終えたあとに、必ずキッチンでゴソゴソとなにやら漁り始める外国人夫。
「あれだけ食べさせたのに、まだ足りないのか⁉︎ 豚みたいに食べるな!」
思わず怒りをぶつける私。
すると、外国人夫が一言。
「私は甘い物が食べたいのです」
そう言えば、作り置きのクッキーやケーキなどがあれば、食後によく食べていたっけ。。。
つまり、外国人夫にとってのデザートとは、砂糖をたっぷりと使った甘いお菓子だったというわけです。
以前、義父(外国人夫の父親)がディナーのあとにデザートと称して、パンにピーナッツバターと蜂蜜をたっぷりかけて食べているところを見つけたことがありました。
「お食事、足りませんでしたか?」という私に、「いやいや、甘い物は別腹だよ。これはデザート!」と、まるでスイーツ女子のようなことを言っていたのを思い出しました。
なるほど、夫はそんな風に甘いデザートを食べて育ってきたのか⁉︎
そう気づいて以来、私は必ず食後食べられる甘いお菓子を用意するようになりました。
甘〜いお菓子
子供達が小さな頃は、毎日のようにクッキーやケーキを焼き、子供達にはおやつとして、外国人夫には食後のデザートにしていました。
周りのお友達からは「お料理が好きなのね」「お菓子作りが得意なのね」などと言われていましたが、とんでもありません!
料理など自分が作らずとも美味しいものが食べられるのなら、一切やりたくはありません。
お菓子作りだって、市販のものを買った方が簡単でよほど美味しい物が口に入ります。
しかし、子供達も小さかったですし、専業主婦で時間も有り余っていたので、好きなお菓子やケーキを自分好みに作ってやろう!と思っていただけです。
その証拠に、子供達が大きくなった今、お菓子もケーキも久しく作っていません。
子供達からはよく「あのケーキ美味しかったなぁ。また作って!」などと言われることがありますが、作りません(笑)
「そのケーキなら◯◯という店のが、ずっと美味しいから買ってくるわね!」
と、どこかしらの店から調達しています。
和菓子の魅力に開眼
我が家にとっての甘いものとは、当初ケーキや焼菓子、チョコレートといった洋菓子でした。
買うからには自分も食べたい!楽しめるもの!と思っていると、どうしても餡子好きに和菓子は欠かせません。
毎回毎回、洋菓子ばかりでは私も飽きてきて、ホッとするような和菓子が欲しくなるのです。
「バター、クリーム、砂糖が命!」
そんな面々にとって、和菓子とは少し物足りなさを感じさせるイメージがあるのか、買ってきても食べることは食べますが、なんだか反応は芳しくありませんでした。
外国人にとっての和菓子とは、見た目は美しいけれど、味は控えめな甘さを感じるだけで、どうも物足りないという人が少なくないようです。
ところが、日本在住歴の長い外国人になると、味覚が多少変わるようです。
ダイレクトに味や香りを主張してくるようなものとは対照的に、素材の風味を大切にした控えめで上品なお味というものを理解するようになるのです。
これはお菓子に限らず、お食事にも言えることです。
我が家の外国人夫も例に漏れず、最初は和菓子になんの興味も示しませんでした。
しかし、長らく日本で暮らしてきたこと、そしてあるお菓子によって、それまであった和菓子のイメージが払拭されたのです。
そのお菓子とはこのブログにも過去に登場したことのある、
虎屋さんの『おもかげ』という羊羹です。
黒砂糖風味の濃厚な、それでいて上品な甘さ。
私が実家にいた頃からいつも食べ続けてきた羊羹です。
我が家ではお正月には必ず大きなこの羊羹を用意するのですが、そこで何の気なしに食べた子供達と外国人夫は、そこで和菓子の美味しさに出会ってしまったのです!
ここで彼らの中に「虎屋」というブランドが確立された!と確信した私。
以来、おはぎ、桜餅、鶯餅、柏餅など大きな季節行事のたびに虎屋さんの和菓子を買ってきては、せっせと和菓子洗脳を始めたのでした。
それが功を成し、我が家の面々も今ではすっかり和菓子が大好きになり、どこのお店の和菓子でも「美味しいわよ!」と言うと、飛びついてくるようになりました。
甘いものハンティングの苦労
私はこのブログによく甘いものを登場させますが、それらのほとんどは子供達のおやつ、外国人夫のデザートとして消費されています。もちろん自分でも、我先に食べますが。。。
とにかく毎日のように何かしら甘いものがある家なので、家族の期待値も高まります。
我が家にとってスイーツはあって当たり前のものなのです。
しかしです、時に甘いものハンティングをお休みすることもあるのですが、そんな時は大変です。
「なんで何にもないの?今日は買いに行かなかったの?」
そう、家族みんなが不満を口にするのです。
私のような専業主婦であっても、毎日暇なときばかりではありません。
雑事に追われることもあれば、お友達とのお付き合いもあります。
また体調の思わしくない時だってあるのです。
毎日ふらふらと甘いものばかり買いに歩いているわけにはいきません。
それでも我が家にとって、甘いお菓子はあって当然!なければいけないもの!と思われています。
時折、その「甘いものよこせ!」プレッシャーにイラつく事もあります。
「そんなに言うなら、あなたたちもたまには美味しいもの買ってきなさい!」
「そんなこと言って、マミーは自分の選んだものしか満足しないくせに!」
などと、家族間で喧嘩が勃発する事態になることもあります。
たかがスイーツ如きで、なんという能天気なファミリーでしょう⁉︎
しかし、ブログを始めてからは、
「備忘録として好きなお菓子を記録しておくことができるわ!」
そう思うようになりました。
かねてから、好きなお菓子などを記録に残してるおきたいと思っていたので一石二鳥というわけです。
美味しそうなスイーツを探して、買いに行って、食べて、ブログの記事にして、備忘録が出来上がる。。。
無趣味な私が趣味を持ってしまったみたいな感じで、ちょっと楽しくなります。
外国人夫の甘いもの欲求を満たすためと考えず、自分の趣味のため!と思えば、少しはそんなプレッシャーも和らぐのでした。。。
なんて言いながら、実は自分が一番食べたいんでしょ⁉︎
なんて声が飛んできそうです。
しかし、あくまでも甘いものに関しては、外国人夫のせいです!
一応そういうことにしておけば、おデブになった時の言い訳になりますので。。。笑