先日、久し振りに専業主婦友達と集い、ディナーへ行ってきました。
普段は断然ランチが多い専業主婦ですが、たまにはドレスアップして夜のお食事もいいのでは?と声がかかったのです。
夜の外出は極力したくない私ですが、美味しいものにつられてノコノコと出かけて行きました。
今回のディナーはフレンチ。普通であれば自腹では行きたくないような店ですが、専業主婦だってたまには贅沢してもいいわよね!と都合のよい言い訳を口々にガッツリとフルコースを堪能です。
出されたパンがあまりにも美味しかったので、アミューズと共に登場したパンをパクパクと食べる私。
「やっぱり国際結婚家庭の人は、パンをよく食べるのね〜」
そんな風に言われましたが、私は家で食べないからこそ外で食べているのです。なぜか外で食べると美味しく感じる。。。それだけです。
お友達の想像する国際結婚の食卓は、ある意味想像通りと言えますが、みんな私が日本人なのを忘れているようです。。。
米のない食卓
「米よりパン」それが我が家です。
今は日本人家庭でも朝食は必ずパン食という家庭も多いようですが、我が家は私以外は朝も昼も夜も、米よりもパンなのです。
まず、朝は当然のことながらシリアルかパン。キッチンに用意されているそれらを、起きた人から自由に食べるというセルフスタイルです。
昼は次女のお弁当は強制的に米を持たせますが、外国人夫や大学生の長女は外食でもパンとサラダだそうです。
そして夜はおかずメインのため、米は炊きません。
昔からそうなので、白米のない晩御飯は我が家にとって当たり前なのです。
味噌汁は作らない
我が家では味噌汁は作りません。
私はもちろん日本人なので大好きですが、作っても誰も好んで食べてはくれないので、作る気もおきません。
しかしお友達の話を聞いていると、やはり朝食には必ず味噌汁!というご家庭が多いようです。
思い起こせば結婚前、私が実家にいた頃も、家では毎食味噌汁など汁物が供されていたものです。
味噌汁のみならず、寒い冬に食べる豚汁やけんちん汁などは本当に美味しくて、今でも時おり無性に食べたくなります。
しかし、それらは材料も沢山必要です。食材を揃え、どうせならと大鍋いっぱい作っても、食べるのが自分だけときたら、延々となくなるまで一人で食べ続けなければなりません。
幸い今はインスタントやフリーズドライといったものでも、かなり美味しいものが出回っています。
インスタントだから美味しくないだろう!と数年前までは思っていましたが、いざ食べてみるととっても美味しくて、自分一人の分ならそれで十分です。
特に『アマノフーズ』の那須の味噌汁は大のお気に入り。
これを常備しておき、食べたい時は一人でお湯を注いで食べています。
納豆は嫌われる
納豆も日本の朝の食卓には欠かせない一品です。
しかし、これまた我が家ではNG。
「臭いがイヤ!」と納豆を食べ始めるとイヤな顔をされるのです。
私自身、特に納豆が好きというわけでもなかったので、長年我が家で納豆を見ることはありませんでした。
酵素玄米を食べることの多い私ですが、なんとなく酵素玄米と納豆の組み合わせが好きではないので、余計納豆から遠ざかっていたのかもしれません。
しかし普段食べるようにしている酵素玄米が用意できていないときなどは、白米を炊いて食べたりすることもあります。酵素玄米は炊いてすぐには食べられません。「寝かせ玄米」ともいうように、数日間寝かせておかなければならないので、いつも食べられるというわけではないのです。
ちょっと横着してしまうと白米を食べることになるのですが、そんな時には「たまには納豆でも食べてみようかしら?」なんて気になることもあります。
そんな中、ちょっとした発見があったのです。
それは「納豆を食べると胃腸の調子がよくなる!」です。
これは昔から当たり前のように言われていることでしたが、私はこれまで生きてきて一度も実感したことがありませんでした。
しかしある日、青山にある『ふーみん』という中華料理店の納豆炒飯が無性に食べたくなり、以前買ったレシピ本を元に自分でも作って食べてみたところ、お店で食べるものほどではないですが、とっても美味しかったのです。
一度ハマると立て続けに同じものを食べるという癖があるため、ちょこちょこ自分で作って食べるという日が何日か続きました。
そこからなんとなく、毎日納豆を食べるようになったところ、胃腸の調子がすこぶるよくなっていることに気づいたのでした。
以来、家族の誰に「臭い!」と言われようが、朝はなるべく納豆を食べるようにしています。
おうちでシェフ味 ふーみん食堂―超人気店のおかずロングセラー (特選実用ブックス)
この「納豆炒飯」のレシピ、本当にものすごく美味しくて私は数えきれないくらい何度も作っていますが、どんなにお勧めしてもいまだに家族は食べてくれません。
自分が美味しいと思うものをシェアできないのって、ちょっと寂しいです。。。
日本人はやっぱり米、味噌汁、納豆
年齢のせいでしょうか、これまではなくてもなんとも思わなかったものが、自分の体にとって必要なものになってきました。
しかし、我が家のアラフィフ外国人夫は、相変わらず若い頃と変わらぬ食生活です。
食べる量は減ったといえども、小麦粉、砂糖、バター、脂など、私の胃腸にダメージを与えるようなものを、毎日嬉々として摂取しています。
そして子供達も同じように、洋食礼賛です。
米、味噌汁、納豆、そしてふりかけなど、誰も見向きもしません。
今後もそんな生活は続くでしょう。いいえ、そんな傾向は歳を追うごとにさらに加速していくはずです。
自分の食べたいものと家族のそれが違うからといって、それほどの不便があるわけではありません。
自分用には和食、家族には洋食を用意するのは多少手間がかかり面倒ではありますが、専業主婦にはそれくらいの時間と余裕はあります。
しかし家族みんなで食卓を囲み、ワイワイとお食事をしていた頃を思うと少し寂しくもあります。
人は一緒にいると似てくると言いますが、我が家の場合は長く一緒にいればいるほど、どんどん違いが浮き彫りになり、その距離が開いてくるようです。
若い頃には自分までもが外国人になってしまったのか⁉︎と錯覚していたようなところがありましたが、やはり私はれっきとした日本人なのです。
この年齢になり、食卓に吹く異文化という隙間風に晒されながら改めてそれを感じたのでした。。。