お菓子ハンティングをしていると、思いもよらずその場で出会った方々とお話に花が咲くことがあります。
東京駅などの行列店に並んでいるときは、地方からやってきた方などとお話しさせていただき、地方の美味しいもの情報なんかをいただくこともあります。
都心の若い人が集うような店では、自分の子供くらいの年齢の方にインスタにのった美味しそうなお菓子なんかを見せてもらいながらお話しすることもあります。
同じような「美味しいもの食べたい」オーラを出しているせいでしょうか。どちらからともなく、会話が始まるのですから不思議なものです。
ネットコミュ症の私ですが、こんな風にリアルでは俄然元気になって、美味しいもの談義に大きな花を咲かせているのです。
先日も所用で新宿へ行った際、用事が早く済んだため、いつものようにあちこちの百貨店をぶらぶらしておりました。
某百貨店のお菓子売り場で、『クルミッ子』を見つけた私、何個買おうか?とじっとクルミッ子を見つめて思案していたところ、80歳近いと思われる女性に声をかけられました。
「クルミッ子、お好きなんですか?」
「はい。大好きで見つけるとついつい。。。」
「美味しいですよね。私も今日はこれがお目当なんですよ。ところで、中村屋さんのキャラメル菓子はご存知?」
「いいえ。。。」
「これとすごく似たものが年に2回、百貨店のみで販売されるのよ」
ほほ〜。それは耳寄りな情報だわと、詳しくお話を聞かせていただきました。
帰宅してからググってみたところ、そのお菓子はお婆さんの言っていた通り、中村屋さんの別ブランドとして登場した『つのはず堂』のキャラメルガトーなるお菓子と判明。
なるほど見た目は『クルミッ子』とよく似ています。
Webページにはプロダクトに関する詳細が載っていて、読めば読むほど興味を惹かれ、何としてでも食べたくなってきました。
しかしお婆さんの言っていた通り常設店舗はないようで、百貨店の催事販売のみのようです。。
いつ口に入るかはわからず残念ではありますが、これでまた一つ新たなる美味しいターゲットができたので、お婆さんに感謝!
去り際にお婆さんが「これも美味しいから召し上がってみて!」と、鞄の中からとりだしてくれたのがこちら。
ガラムマサラカリーの種
こちらも常設店ではなく期間限定の催事販売品のようです。
名前の通り、ガラムマサラ風味の柿の種です。
スパイスがガンガンにきいていて、お口の中がヒリヒリっとして美味しい!
これまた美味しいものを教えて頂きました。
「一杯やるときのおつまみに最高ですよ」
そう言ってニヤリと笑ったお婆さん、本当に食いしん坊のようです(笑)
あのお歳になってもまだ食への探究心を失わず、美味しいものを楽しめるなんて素晴らしいことです。
私も数十年後、同じように美味しいものハンティングを楽しんでいることが出来るでしょうか。
健康な身体と丈夫な歯と脚、そして気持ちさえあれば、きっと叶うことでしょう。
「お引き止めしてごめんなさいね。食べることとなると、ついついお喋りしたくなるよ〜」
何度もそう言って恐縮していたお婆さんですが、おかげで私の30年後のイメージがひとつ鮮明になりました。
教えて頂いたキャラメルガトーですが、お婆さん情報によると、ひょっとして年内にどこかで出店されるかも。。。とのことだったので、出店情報を逃さぬよう、しっかりマークし是非ともゲットしたいと思っています。
そこでまたお婆さんに再開できるかもしれません。