お菓子を巡る暮らしの雑記帖

アラフィフ主婦が美味しいお菓子とともに過ごす毎日を思いつくまま綴るブログ。食、家事育児、国際結婚、ブログなど。。。

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お母さんだって機嫌のいいときばかりではありません。時に家族が憎らしくなる時があるものです。

寒くなってきました。
今日はスッキリと良い天気でしたが、どんよりと曇った朝などは、私の機嫌もよくない日があったりもします。

「なんか今日、機嫌悪くない⁉︎」

「朝からなんでそんな機嫌悪いの?」

「めっちゃ、情緒不安定〜」

そんな朝は子供達からよくそう言われます。

別に機嫌を悪くしようと思ってしているわけではありません。
ただ、コロコロ変わる気圧のせいで不調を感じていたり、連日の外出による疲労、外国人夫のイビキによる睡眠妨害、そして寝不足など、様々な理由が重なり、元気が出ないのです。



こんな体調最悪の朝でもお母さんは早起きをして、飯炊き、洗濯、掃除、買い物と、いつものように働かねばなりません(その辺、私はちょっと緩めですが。。。)。

それが自分の役割だからこそと、世のお母さんはどんな時も身体が動く限りはいつものように任務を淡々と遂行するのですが、動きも顔つきもいつもとは違うようです。

自分では決して仏頂面をしているつもりはありませんが、どうも家族からはそう映るようで、件の「機嫌悪い」発言が飛び出すようなのです。

機嫌が悪い時にこのような指摘を受けるのは、火に油を注ぐに等しい行為です。

「そんなことないわよ!」

などと言い返すような元気はもはやありません。そうなると、ただ押し黙ったまま、心の中で悪態をつきます。

「学生のくせに勉強もせず、チャラチャラ遊んでばかりいる女がなにを言うか ⁉︎」

「部屋も綺麗に片付けられない女が、外見だけ気飾って気取りやがって、このハリボテ女!」

「自分が使ったグラスくらい自分で洗え!」

「カシミヤセーターまで洗濯カゴに突っ込むな!クリーニング屋へ行け!」

「お金くれくれ言うな!贅沢したけりゃバイトでもしろ!」

もう延々と、幾らでも出てくる不満をただただ心の中で唱え憂さ晴らし。



この様子を見て慌て出すのが外国人夫です。長年連れ添っているだけに、私の微々たる変化(機嫌)も、まるで小動物のように敏感に察知します。

「マミーは疲れてるからそっとしておきなさい」

そう子供達に言い、私には、

「少し寝ていてください!何もしなくてもいいです!」

などと、自分は何もしないくせに言います。これがまた火にガソリンです。。。
私が何もしなければ、部屋は荒れ果て、食べるものもコンビニオンリー、洗濯カゴは溢れんばかりの洗濯物の山が出来上がります。

たまにはそんな不自由をさせるのもいいかも?
そう思って知らん顔で寝てしまう事もありますが、結局そんな状況に耐えられなくなり、またいそいそと自分から動き出してしまうのです。

子供というのは、親をスーパーマンか何かだと思っているようなところがあります。
私も自分が子供の立場だった時はそうでした。親には何の苦悩も悲しみもなく、常にニュートラルであると疑いもしませんでした。
しかし、自分が親になり、さらにこの歳になって思うのは、親だって、お母さんだって人間だって事です。

何もしたくないと心塞ぐ事もあれば、身体が泥のように重く、動くのも嫌なことだってあります。
自分のことだけにかまけて生活したい。自由気ままに好きなことだけをしていたい。。。
そんな風に思うのは、子供の頃となんら変わりはないのです。

時折「私は大人になりきれないのかしら?」と思う事もありますが、常に自分を律していなければいけないのなら、もう大人でなくてもいいわ!と開き直りたくなります。
お母さんだけど、一生お母さんとしてだけ生きていけるわけがないのですから。

そんな母の心境に思いも及ばず、朝から相変わらずスーパーお母さんを求める子供達。
その能天気さを見ていると、羨ましくなると同時に、なにやら憎らしくもなってきます。

たとえ自分の産んだ子供であろうが、自分の分身ではありません。私の全てを理解して欲しいなどとは思いませんが、せめて「この人も人間なのだ。時には悲しい事や辛い事を抱えて暮らしているのだ」と、そんな想像力が欲しいもの。

しかしそれを求めるのは当分無理そうです。
やがて彼女たちが「お母さん」になった時、初めて今の私の気持ちがわかるのでしょう。自分がそうであったように。。。

人の気も知らず、好き勝手言いたい放題の子供達。この上なく憎らしく思えますが、それはかつての私の姿です。
因果応報。。。自分のしてきたことを、いまそのまま受け取っているだけのことなのでした。。。