1月の終わりだか、2月の頭だったか?
少し前のことになりますが、季節も変わったことだしと、伊勢丹新宿デパ地下にある『鈴懸』さんを覗いてきました。
定番菓子も含め、季節ごとに変わるお菓子はどれも魅力的で、あれもこれもと食べてみたくなりますが、なにぶん和菓子は消費期限が当日のものがほとんど。
2日とあってもやはりその日のうちに食べるにこしたことはないので、たくさんの種類を買って帰ることができません。
そんな中、こちらをお持ち帰りしてきました。
桜餅
箱を開けると、部屋中に桜の香りが充満するほど香りの高い桜餅です。
東京では桜餅といえば薄いクレープ状の皮が使われる「長命寺」ですが、西の地域ではもち米で餡子を包んだ「道明寺」です。
『鈴懸』さんのホームタウンである九州はといえば、「道明寺」でした。
二枚の桜の葉に包まれた桜餅はしっかりと粒を残しながらも粘着性があり、もちもちとしています。
餡子はさらりとした薄いこし餡です。
やぶれ饅頭
薄い皮に包まれた、餡子を主役の据えたようやお饅頭ですが、それだけに粒餡の美味しさが引き立っています。
この薄い皮、実はものすごく美味しくて、できることなら別バージョンでこの皮をたっぷり使ったお饅頭が食べたいくらいです。
シンプルだからこそ、時折食べたくなる飽きのこないスタンダードなお饅頭です。
ボウロ
最初の印象は洋菓子のようですが、食べているうちに、やっぱり和菓子だわ。。。という面白いお菓子です。
「洋」のエッセンスを取り入れた、蜂蜜風味で、中の黄身餡はやはり「和」が感じられるテイスト。『鈴懸』さんの他の和菓子とはまた違った味わいです。
『鈴懸』さんの和菓子は概して皮が薄く繊細です。そのくせに、しっかりと素材の持つ力を前面に押し出してきます。
それは餡子を引き立てるための脇役のように見せながらも、実は主役はあなた?と思わせるような和菓子なのです。
皮と餡、同じくらいの美味しさが楽しめる『鈴懸』さんの和菓子は、やっぱり大好きでやめられません。
相変わらず行列に並び、待たなければいけないほどの人気店ですが、これだけ美味しければそれも致し方ありませんね。
これからも、大人しく待って、小さな幸せにあやかります。。。
ちなみにの季節お菓子では、こんな節分の豆菓子ものもありました(訪れたのは節分前でしたので。。。)。
子供達も成長し、豆まきから卒業した我が家なので、来年はこんなお菓子を買って、一人で節分を楽しもうかと思ったのでした。。。