「Schwarzwalder Kirshtorte(シュヴァルツヴェルダー・キルシュトルテ)」という名前のケーキがあります。
ドイツ語ですが日本語にすると、「黒い森のサクランボ酒ケーキ」という意味になります。
似たようなものでは、以前記事にした『ツッカベカライカヤヌマ』さんのキルシュトルテがあります。
このようなケーキを見つけると、ぜったいに素通りはできません。
若かりし頃、ドイツ語が耳に入ってこないにも関わらず、このケーキを初めて知った時に何故かこの長ったらしい名前に惹かれたのです。
覚えられないくせに、どうにも無視できずビジュアル買いならぬ名前買いしたのが、このケーキとの出会いでした。
パケ買いはよくありますが、名前に惹かれたのはこのケーキが最初で最期です。
昔からドイツ菓子といえばマジパンやバタークリームといった私の苦手なものを使用しているというイメージがありました。
このケーキも例に漏れず、ショコラ生地にキルシュ酒漬けのさくらんぼとザーネクレーム(バタークリーム、生クリームのものもあり)をサンドしたケーキです。
バタークリームにキルシュという避けがちだったグリーディエンスが、このケーキのおかげでほんの少し好きになり、苦手意識が薄くなったのはまこと喜ばしいことです。
食わず嫌いを返上し、「苦手かも。。。」と思うようなお菓子にもトライするようになったのもこのケーキのおかげです。
さて、こちらは先日『グマイナー』さんから出ていたシュヴァルツヴェルダーキルシュトルテです。
前回のぞいた際にはなかったので尋ねてみたところ、季節ものだそうで3月末くらいまでの販売とのことでした。
『グマイナー』さんのものは、ザーネクレームではなく、軽い感じの生クリーム、スポンジ、ココアスポンジにチョコレートムース、そしてサクランボという組み合わせ。
とっても柔らかくて、なかなか綺麗にカットできません。。。
生クリームにまでしっかりとリキュールが効いていて酔うかと思うほどでした。
そう言えば、店員さんから「かなりアルコールが強いですので。。。」と言われましたっけ。
これまで食べた中では、かなり上品な印象です。
予期せぬシュヴァルツヴェルダーキルシュトルテとの出会いに、「今度『グマイナー』へ行った際には絶対に買おう!」と思っていた焼菓子のことをすっかり忘れ、途中で気づいたものの、保冷剤が2時間までという時間制限もあったので、さっさと帰ってきてしまいました(笑)
日本橋は好きなお店がいくつかある街なので、また近々足を運び、その際には他のお菓子をゲットしてこようと思います。
とりあえずは常に「食べたい!」と心の片隅にあるケーキが頂けて大満足でした。