前回アップした記事に書いた通り、知人のお付き合いで東京観光ガイドと化していた外国人夫が、浅草へ出向いた際に甘いものをお土産に買ってきてくれました。
それが『亀十』さんのお菓子です。
『亀十』さんと言えば、雷門そばにある和菓子屋さんです。
昔からあるお店ですが昨今ではいつ見てもたくさんの人が並んでいる行列店となっているため、本当に久しぶりに食べました。
こちらのお店では特にどら焼きが有名ですが、私は普段どこの店でもどら焼きを買うことは滅多にありません(過去記事でも一度だけしか登場していないはず)。
『亀十』さんに至っても、昔からどら焼きよりもきんつばを食べることの方が多かったくらいです。
最中とどら焼きに関しては、嫌いというのではありませんが、好んで買うほど好きでもないという。。。
おまけに『亀十』さんのように行列ができているとなると尚更足が遠のいてしまいます。
今回は外国人夫の知人が並んででも食べてみたい!と興味を持ったそうで、一緒に並んで買ってきたといいます。
平日にも関わらず、この日もかなりの行列ができていたそうですが、「さすがジャパニーズ!」と外国人達が感嘆するほどの手際よさで買い物客をさばき、実際の待ち時間は10分程度だったそうです。
自分と子供用にどら焼きをどかっと買ってきた外国人夫ですが、知ってかしらずか私の好きなお菓子も買ってきてくれました。
松風
私は『亀十』さんなら、どら焼きよりもむしろこちらをおすすめしたい!
「松風」という黒糖を使ったお菓子です。
黒糖がしっかり香る生地はもっちりとしていて蒸しパンのような食感。というかカテゴリーからすると蒸しパンと言ってもいいかもしれません。
中の餡子は生地に比べるとほんの少量です。生地自体がとっても甘く風味が強いのに、小豆の美味しさもしっかりと感じられるというこのバランスがとても好きです。
蒸しパン好きの長女も「どら焼きよりだんぜんこちら!」と気に入った様子。
どら焼き
『亀十』さんのどら焼きはなかなかのお値段ですが、一般的なサイズよりも一回り大きくボリューム満点です。
生地が軽いのが特徴で、中の餡は2種類あります。
黒あん
一般的などら焼きといえば、表面はスムーズに焼きあがっていますが、こちらは気泡を含んだふわふわ感のある皮です。
大納言小豆で作られた黒あんは、程よく粒を残した柔らかな餡子。
皮の中心にこんもりと餡子が挟まれています。
今回初めて『亀十』さんのどら焼きを食べた次女は、この皮のふわふわ食感がとても好みだったようです。
白あん
どら焼きなので一般的には当然黒あん派が多いのですが、私の個人的な好みとしては、この生地には断然白あんが美味しい!と思っています。
手亡豆(白いんげん)を用いたきめの細かい白いこし餡は、黒あんに比べて甘さが控えめ、とても上品なお味です。
普通なら黒あんを選んでしまうところですが、何にも知らない外国人夫はどっちがいいかわかりません。
ましてや妻へのお土産ともなると、よくよく考えねばと迷ったそうです。
「定番の黒あんを買えば、あの天邪鬼はきっと白餡がよかったのよー!と言うにちがいない。。。」
「いや、どら焼きといったら当然粒餡でしょ?と、したり顔で言う可能性もある」
挙句に、
「やっぱり外国人には和菓子はわからないのよね」
などという偉そうな顔が脳裏に浮かんできたそうで、それならと両方買うことにしたといいます。
よくできました!ご苦労さま(笑)
普段どんな和菓子でもあまり白餡は選ばない私ですが、『亀十」さんのどら焼きは改めて食べ比べてみると、白餡に軍配が上がりました。
気になる外国人ボーイズ達の反応はといえば、「両方美味しい!」だったそう。
どら焼きの皮はパンケーキに通じるところがあるのでしょう。彼らにとってもとっつきやすい素材です。それに加えて甘い餡子という組み合わせは、よほど餡子が苦手でない限りは美味しくいただけるのだと思いました。
「ここに溶かしたバターをかけて食べてみたいなぁ。。。」
それが外国人ボーイズ達の一致した意見だったそう。もちろん我が家の外国人夫も大いに共感したようです(笑)
ちょっと邪道ですが、まちがいなく美味しいはず!と私まで心が動いてしまったのでした。。。