「贈物で迷った時はカステラにすべし」
昔、知人が教えてくれたことです。
カステラとは老若男女、嫌いな人がほとんどいないお菓子だそうで、なにを贈っていいのか迷った時は、カステラを選べば間違いないといいます。
真意のほどはともかくとして、確かに頂くことも多いお菓子です。
我が家でも皆んなカステラが大好きで、あるとあっという間に食べ尽くされてしまいます(笑)
外国人にとっても、シンプルなスポンジケーキ感覚で食べられるようです。
少し前、外国人夫と新宿へ行った際、普段はあまり覗かない「NEW MAN」の駅ナカを通ったので、なにかデザートでも買って行こうかしらねと、あちこちのスイーツを見て回ったのですが、そこで見つけたのが期間限定で出店していた長崎島原の「西善製菓舗」さんのお菓子でした。
私が他で買い物をしている間、外国人夫はちゃっかり試食などさせて頂き、「これ、美味しいぞ!」と、カステラととらまきを手にしていたのです。
とらまき
見ると「島原名物」と書いてあります。
私は地方のお菓子には疎いのでよく知らなかったのですが、とらまきは島原でも代表的なお菓子のようです。
カステラの生地で餡子をくるくると巻いたロールケーキのような和菓子です。
生地はしっとりとしていて、カステラに比べると少し密度が高いといった印象です。
ほんのりと甘い生地にしっかりとした餡子の甘さ。
一見するとこし餡のようですが、かなりしっかりとお豆の形を残した粒餡です。
巻き終わり部分も完璧です。餡子がはみ出すことなく、生地を潰すこともなく、ちょうどいい感じで巻いてあります。
これ、案外難しかったりします。ロールケーキなどでもそうですが、私はこの巻き終わりの始末がきれいにできないので、このようなドンピャリを見ると「すごなぁ」と思ってしまうのです。
とっても美味しくて、ハーフサイズを外国人夫と二人で半分ずつ一気に完食してしまいました。
「とらまき」がとても美味しかったので、カステラも期待大です。
長崎かすていら
生地はとってもしっとり。とても甘いのですが、その甘さがなんとも奥いきのある美味しさです。
「これはなに?」と思って原材料を見てみると、「鶏卵、砂糖、小麦粉、米飴、水飴、蜂蜜、ざらめ」とあります。
この美味しい甘さは砂糖や蜂蜜に加え飴も入っているせいなのかもしれません。
生地はほんのり卵色のふわふわ。
底の部分にはざらめが。私がカステラを食べる際、最も楽しみにしているところです。このざらっと食感と甘さこそがカステラを食べる醍醐味です!
包装紙も色合いや柄が凝っていて素敵です。
全国菓子博で大臣栄誉賞を受賞しているのですね。
普段、長崎カステラといえば、有名店のものを頂くことが多いのですが、このカステラは買って正解でした!
初めてのお味見なので、ハーフサイズにしましたが、大きいのにすればよかったー!と、悔しい思いをしたのでした。
東京の中にばかりいる私は、あまり地方のお菓子を頂くことがありませんが、どこに美味しいものが潜んでいるかわかりませんね。
これからも機会があれば、どんどん東京以外のお菓子を味わってみたい!と改めて思ったのでした。