先日の豆大福に続き、またまた新橋は新正堂さんの和菓子です。
新橋の駅から徒歩で約10分ほど。
平日の午前中でも店内にはサラリーマンの姿があります。
そして皆さんのお目当といえば、もちろん『切腹最中』です!
ご存知の通り、この『切腹最中』はサラリーマンがお詫びの品として持参する手土産の定番品なのです。
この日も。。。
横で大きな『切腹最中』の菓子折りを手にする男性は、どこか暗い表情。。。
肩をカクンと落とし、顔色もよくありません。。。
きっとこの後、大きな『切腹最中』の菓子折を持って、何処かへ謝罪に向かうのでしょう。。。
「切腹最中でござります!それくらいの覚悟でお詫び申し上げたく。。。云々」
そんな光景が目に浮かびます。
無事に解決するといいわね。
大丈夫よ。美味しいものを食べれば、人は寛大になれるものよ。
企業戦士も大変よね。。。
な〜んて勝手な妄想はこれくらいにして、最中に参ります。
切腹最中
こんもりと皮から完全にはみ出す餡子。。。こんなに餡子が詰まっていても、割と甘さが控えめなので重たさは感じません。
北海道十勝産のみやび小豆を使用した餡子は、優しいというよりは力強さを感じます。
パカっと開くと中にはモチモチの求肥が。
改めて、美味しいです!
ここは豆大福も美味しいですが、この『切腹最中』の餡子もいいですね〜。
小ぶりなので一つでは足りません(笑)
からすの知恵袋
黒蜜好きにはこちらもおすすめ!
黒蜜風味のモチっとした皮に、甘さ控えめの粒が入ったこし餡のお饅頭です。
黒蜜のよい香りに、ついつい2個、3個と手が伸びてしまいます。。。
切腹最中と忠臣蔵
『切腹最中』が生まれた背景には、新正堂さんが現在の新橋に移転してくる前、田村右京太夫邸宅の一角にあったことにあります。
そのお屋敷こそが「忠臣蔵」の浅野内匠頭が切腹したという場所なのです。
そんなご縁から『切腹最中』は生まれ、人気商品となりました。
ネーミングの意外性、そして誰もが知り語り継がれてきたストーリー、なによりも和菓子としての美味しさ、この3つあってこその人気商品なのだと思います。
『切腹最中』のみならず、『義士ようかん』『忠臣蔵陣太鼓 どら焼き』など、新正堂さんでは忠臣蔵に関連したネーミングのお菓子があります。
他にも『景気上昇最中』『出世の石段』といったサラリーマン御用達になりそうなネーミングのお菓子など、『切腹最中』のみならず、商品プロデュースにも長けたお店です。
ブログのおかげ
私、幼い頃は最中と葛餅が大好きでした。
とくに最中はいつも頂いたものなどが家にあったので、よく食べていたのですが、その頃に一生分の最中を食べてしまったのか、今はあまり積極的に食べることはなくなりました。
実は『切腹最中』も頂いたことはあれど自分で買ったのは初めてでした。
今回はブログ記事にしたくて久しぶりに食べてみましたが、なんだかとても美味しく感じて「食べてよかった〜」と思ったのでした。
和菓子、洋菓子問わず、ブログをやっているおかげで長らくご無沙汰していたお菓子をまた食べてみる気になったり、普段あまり行かないお店に足を運んだり、新しいお菓子を開拓する気になったりと、自身のおやつライフにもバリエーションが出てきました。
何事も一度気にいるとそればかりになりがちな私は、食べることに関しても然りなのですが、ブログのおかげで少しはそんな隔たりがなくなり、充実した甘いものライフが送れるようになったわ。。。と、そんな幸せを感じたのでした。。。
店舗情報
住所 東京都港区新橋4-27-2
電話 03-3431-2512
営業時間
平日 9:00~19:00
土曜 9:00~17:00
お休み 日曜、祝日、年末年始
(8月のみ土曜・日曜・祝日)