お菓子を巡る暮らしの雑記帖

アラフィフ主婦が美味しいお菓子とともに過ごす毎日を思いつくまま綴るブログ。食、家事育児、国際結婚、ブログなど。。。

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サービスってなんだろ?接客におけるサービスの難しさ。

「只今、◯個以上買えば一つサービス」

たまにこんなラッキーに出くわすことがあります。

しかし、店頭にそんな文言があっても、私は気がつかないことがよくあります。
お買い物の際、「何にしようかな〜」とブラブラしているときは目にとまるのですが、標的がはっきりとしている時は、この店で買い物して、次はあそこで、その次はあの店!などと、導線と時間をしっかり頭に入れて台風のような勢いで歩き回るので、標的以外のものは一切目に入らないのです。

時間と労力の節約にはなりますが、このようにせっかちにしていると、損をした気になることがあります。





以前、お買い物に行った際にもそんな出来事がありました。

その洋菓子店に到着し、目的のものを「あれとこれとそれ下さい!」と言ったものの、想定外に『期間限定』という魅力的なものが私の目にとまりました。この言葉にとっても弱い私。。。

どうしよう。。。また今度にしようかしら?

いやいや、また今度はいつになるかわからないから今買っておくべきじゃない⁉︎

「どうしましょう。。。この限定品はいつまでなのかしら?」

「この限定品も欲しいけど、6個になっちゃうでしょ?そんなにあっても食べきれないし、お値段も結構な額になるわよね?」

などと店員さんに尋ねながら、5個にするか6個にするか迷っていたのです。

店員さんは目の前に立ったまま、聞かれたことだけに答えます。

他にお客様はいませんでしたが、いつまで迷っていては次の予定もあるし時間の無駄になると、結局その限定品も含め6個買うことにしました。

そして、いざお会計をすませたところ、なんとなんと!

「いま、5個以上お買い上げの方に、お一つ好きなものをプレゼントしていますので、お一つお選びください」

などと言うではありませんか ⁉︎

それなら早く言ってよ。。。

それが正直な気持ちでした。先に言ってくれればあんなに悩む必要もなく、最初から5個だけ買って一つプレゼントで頂けば、食べたかった6個をすべて5個分の値段で食べられたのにさっ!

「あら、それなら先に言ってくれたらよかったのに」

思わず口にすると、、、

「そこに書いてありますから」

店員さんの指差す先を見れば、なるほど確かに店頭にきちんと「5個以上お買い上げの方に、お一つプレゼント!」と、そんな文言が書いてあります。

これは美味しそうなお菓子に目を奪われ、なおかつ買うもの買ってさっさと移動とばかりにお得な案内を見落とした自分のせいでもあります。

一瞬、「それなら5個にするわ」と言えばよかったのでしょうが、お会計も済ませた後で面倒だったのと、気づかなかった自分が間抜けだったのよ!と、そのまま7個お持ち帰りしたというわけです。





もしも私が4個しか買わなかった時、この店ではどんな対応をするのだろうか?と、ふと考えました。
同じようにプレゼント企画のことには触れずに対応するのか、一つでも多く売りたいと、お得情報に言及し5個購入をおすすめするのか、かなり興味深くはあります。

ちょっと意地悪く、今度は4個だけ買いに来て反応を見てみようかしら?などと思いましたが、それはないでしょう。
よほどそのお菓子が美味しくてリピートしたいと思った場合はわかりませんが、それでも再訪はしない可能性の方が高いと思います。

それは自分の非を認めつつも、なんだかモヤモヤした気持ちが残ったからです。
少しでもそんな気持ちを抱いてしまったら、その店に対してよいイメージを持つことは難しいからです。

かといって、この店の対応が悪いのか悪くないのかは、また別のお話です。

接客によるサービスとは難しいものです。

私も過去にアルバイトなどで経験したことがありますが、すぐに自分には向いていないとわかりました。来た方のニーズをくみ取り、いかに満足を与えることができるのか、私には到底できない仕事だと思ったのです。以来そのような仕事をすることはありませんでした。


同じこと(サービス)をしても、それを喜ぶ人と余計なお世話だと思う人がいることと思います。

洋服を買うときなど、声をかけずに放って置いて欲しいという人もいれば、側であれこれ相談相手になってくれることを望む人もいるでしょう。

また、お菓子屋さんなどでは、黙ってお客様の注文を待っている店員さんを好む人もいれば、おすすめの品や商品の説明をしてくれることをありがたいと思うお客様もいます。

つまり、サービスに正解はないということになります。

形のない財や価値、満足を提供するのがサービスであるなら、それは目で見たり事前に確認することもできません。

それ故に提供する側とされる側の気持ちが、時にすれ違うこともあるのだと思います。

私が長年通っているお店は、どこも過剰なサービスはありませんが、自分自身が気持ちよくお買い物できると感じられるところばかりです。
そのせいか、当たり前のようにそんなサービスが受けられることを期待していたのでしょう。

しかしサービスとはあって当たり前のものではありません。
何事も他人に頼ったり、その良心に期待しすぎるなということなのです。





人からの親切(サービス)を勝手に期待して、思うような対応をしてもらえなかったこと、そしてなによりも、「タダより高いものはない」と、そんな基本的なことを忘れてモヤモヤした気持ちを残してしまったのは、やはり自分のせいなのです。

その戒めとして、私は買ってきた大量のお菓子を食べ、必要以上の体脂肪を増やしたのでした。。。

まぁ、ポジティブに考えれば、美味しいものを一つ多く食べたのだから!ということですが(笑)