お菓子を巡る暮らしの雑記帖

アラフィフ主婦が美味しいお菓子とともに過ごす毎日を思いつくまま綴るブログ。食、家事育児、国際結婚、ブログなど。。。

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青山 『菓匠 菊家』。作家、向田邦子の愛した和菓子店の水羊羹と仮店舗情報。

青山の骨董通りに古くからある『菓匠 菊家』さん。
作家である向田邦子さんファンの間では、かなり有名なお店らしく、よくご年配の女性グループが見学やお買い物に来ているのを見かけました。

私も昭和生まれのアラフィフです。ファンとは言わないまでも、向田作品はエッセイから小説、そして脚本を手がけたドラマなどは観てきました。

子供の頃、夏の暑い盛りに向田邦子さんが異国の地で飛行機事故に遭われ亡くなられました。おぼろげながらそんなニュースが記憶に残っています。

そして、こちらの水羊羹を食べるたびに、その時のことを思い出すのです。





少し前のこと、骨董通りを歩いているとき、気づきました。

「あれ?『菊家』さん通った?なくなってしまった⁉︎」

暑くなり始めると、洋菓子より和菓子が無性に食べたくなるのですが、中でも水羊羹は夏だけの楽しみと自分で決めています。
帰りに水羊羹でもと考えていたのですが、お店がないのなら諦めるよりほかありません。。。

あ〜、残念。。。と思っていたところ、後日、近所に住むお友達から「仮店舗で営業してるわよ!」と教えて頂きました。

閉店ではなく、老朽化のために改築中とのこと。
なんだか嬉しくなってムシムシと暑いある平日の朝に行って参りました。

水羊羹

水羊羹は、この時ケース入りのものだけ用意されていたのでそちらを頂くことに。



ケースは10cm×10cm、高さ3cm。

そのままスプーンですくいながら、全て一人で食べてしまいたい衝動に駆られますが、いたしません(笑)

ちゃんとケースから出して切り分けて頂きます。
笹の葉がないと、ちょっと感じが出ませんが、そこは美味しさでカバー。

しっかりカチリとした佇まいのヒンヤリと冷たい水羊羹。
瑞々しさがありながらも、水水しくない(ペチャっとしていない)という、美しい水羊羹です。

その美しさそのまま、甘く口溶けよく、小豆の美味しさが楽しめる水羊羹です。

残ったら、このようにして冷蔵庫の中に入れておくと、即日でなくなります。
みんなパクッパクッと食べてしまうのです。


以前ほどの品揃えはありませんでしたが、明るい女将さんのおしゃべりは健在です。

お天気のお話、お菓子のお話、仮店舗で営業となった経緯など、他にお客様がいなかったこともあり、あれこれお話しを聞かせて下さいました。

美味しい和菓子はもちろんのこと、これも『菊家』さんを訪れる楽しみの一つであるという人も多いでしょう。

仮店舗情報

現在、同じ南青山で仮店舗営業している『菊家』さんですが、ちょっと分かりづらいかと思うので、写真を参考にしていただけたらと思います。

青山通りから(外苑前を背に渋谷方向から行くとすると)、左へ一本入った通りにAVEDAというライフスタイルショップがあります。その横の道を入っていくとすぐです。
目印はお向かいにある『ニコライバーグマン』。

こちらのフラワーショップのお向かいにある門の中に美容院があるので、こちらを入っていきます。

営業が始まると、門のところにこんな案内が出ています。

門を入って突き当たったら左手に。

奥に木のドアがあります。ここは『Amoh's Bar』というバーなのですが、こちらの店舗を借りてバーのカウンターにお菓子を並べ、臨時営業しています。

本当にここでいいの?
そう思ってしまいますが、木のドアを開けると女将が笑顔で出迎えてくれます。

どんな形でも美味しいお菓子を頂くことができるのは、この女将のお人柄と長きに渡り地元の方々にご贔屓にされてきた歴史の賜物なのだなと、この仮店舗を見て思ったのでした。。。

現在、営業時間等は不定期となっているようなので、来店の際は確認されてからがいいでしょう。

詳細はホームページの「お知らせ」をのぞいてみてくださいね。

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