お菓子を巡る暮らしの雑記帖

アラフィフ主婦が美味しいお菓子とともに過ごす毎日を思いつくまま綴るブログ。食、家事育児、国際結婚、ブログなど。。。

Sponsored Link

国際結婚の罠。中年女性も人ごとではないかも。。。国際ロマンス詐欺には御用心。

数年前、ちょっとしたことでお知り合いになった同年輩のアラフィフ女性がいます。

当時、その方は離婚されたばかりだったのですが、自分から望んだ離婚だったせいか、新しい人生に向けてのプランなどをあれこれ楽しそうに語っていたものでした。

それほど親しい間柄ではありませんでしたが、比較的近所に住んでいたため、何度かお茶をご一緒したのですが、その後お仕事を始められたとかでしばらく疎遠になっていました。

そんな女性から突然「お会いしたいのですが」と連絡があったのです。

連絡がないのは元気な証拠か、人には触れられたくないような出来事があったときだけ。
そんな持論から、彼女もそのどちらかの人生を送っているのだろうと、こちらから深追いすることはありませんでした。

連絡があったということは、もしや何かあった?

とりあえず、お茶でも飲みましょうとお会いすることにしました。





約3年ぶりでしょうか?
久しぶりにお会いした女性は一見何も変わっていないように見えました。
熟年離婚とはいえ、経済的にはなんの不自由もなく、都心の広いマンションで犬一匹と暮らし、週に何度か半日だけのパートに出るという生活だそうです。

しばらくお互いに近況報告などをしあった後に女性が切り出したのは、恋愛に関する悩みでした。

ちょっとそれは相談相手を間違っていない?私はもう一生恋だの愛だのとは無縁に生きていく枯れた女(笑)

そう思ったところ、なんと恋のお相手が外国人だというのです。
お相手は外国人専門の出合い系サイトのようなところで知り合ったというやはりアラフィフ男性だそうです。

その男性との再婚を考えているという知人女性は、どこか引っかかるところがあるというか再婚の決心がつかずに悩んでいたようで、思い出したのが国際結婚している私だったというわけです。

いくら自分が国際結婚経験者だとしても、人様の結婚にまでアドバイスなどできません。

ただ、彼女がなぜ結婚を躊躇するのか、心の引っ掛かりがなんなのかを紐解いていくお手伝いくらいはできるかしら?と話を聞いてみることにしたのです。





その男性とはもう1年ほどのお付き合いになるそうですが、会ったのは1回だけだといいます。
男性はアメリカで事業をしている裕福な方と言いますが、詳しく聞いてみるとそれは本人の口から語られていることで、彼女自身はなにも確証となるものを見たことがないそうです。

「そのお相手は信用に足る人物なのかしら? ネット上ならどんな人物像だって作れるわよ」

そう言いましたが、恋は盲目。。。なんの根拠もなく、その男性のことを全面的に信用しています。

古い考えかも知れませんが、私はやはりネット上の出会いは慎重になるべきだという考えです。
口ではなんとでも言えますから。。。

しかし、ネットでの出会いを全面否定もしていません。実際に私の友人の中にはネットで出会った男性と国際結婚し、何十年も仲良く暮らしている例もあるので、きちんとしたお付き合い、そして結婚に発展するケースも沢山あることでしょう。

しかし、その知人女性に関しては、聞けば聞くほど中年になって訪れたロマンスに夢中になって、冷静に見られなくなっていると感じました。

そこで今度は知人女性がなぜ結婚に躊躇するのか?
それをストレートに尋ねたところ、原因は「お金」にあったのです。

過去に知人女性はお相手の男性にお金貸しているといいます。
男性が来日した際、なんらかの理由で日本ではカード類が使用できなくなったなどと言われ、困っているようなので滞在費として50万ほど手渡したそうです。

んん〜。。。
50歳を過ぎた大人が、しかも大金持ちの男性が、カード一枚使えなくなったくらいで身動きできなくなるものか?
どんな形にせよ、それくらいの地位とお金がある立場なら、滞在費くらいは調達できて当たり前でしょ?と思うのが普通です。

しかし、海外は短期旅行しか経験なく、また外国人とのお付き合いも初めての彼女にとっては、相手の言う「アメリカでは」「アメリカの銀行は。。。」という言葉で信じ込まされてしまっているようなのです。

そして、そのお金も返してもらっていないのに、再度お相手の男性からお金を工面してくれないかという連絡があったといいます。

理由はビジネス上の取り引きのあった銀行で手違いから口座を凍結されていて、日本への渡航費用を引き出すことが出来ないという理由だそうです。

結婚の準備をするために来日する約束になっていたため、知人女性はとても楽しみに待っていたらしく、以前貸したお金のことは「どうせ結婚するんだし。。。」と、なかったことにしてもいいくらいまで思っていたそうです。

しかし、再度の金銭的要求です。ここまでくると、流石に知人女性もモヤモヤするものを感じたようで、私に連絡してきたというわけです。

その方とのやりとりは主にLINEを介して英語でなされていましたが、英語があまり得意でない知人女性は辞書を引きながらなんとか会話をしていたそうです。

もしかしたら細かいニュアンスが読み取れていないせいで誤解があるのかも?と、そのやりとりを読んでみてはくれないか?と言われました。

そこには知人女性の言う通り、「日本円で100万ほど送金してもらえないか?」といった文言がありました。

その理由もちゃんと記されていましたが、とにかく複雑極まりなく、頻繁に「アメリカの銀行では。。。」「アメリカの法律では。。。」などという言葉が飛び出してきます。




巷では日本人女性をターゲットとした「ロマンス詐欺」というものがあるそうです。
通常のロマンス詐欺はネット上でのやり取りだけで、海外送金させるという手口が一般的だそうですが、こちらのお相手は一度ならずリアルでもお会いしたことがあるので、それには当たらないのでは?と知人女性は言います。

しかし私がメールでのやりとりを見せてもらったところでは、ロマンス詐欺とは言わないまでも、お金目的のお付き合いを疑う余地は十分にあり、もっと慎重になるべきでは?と感じました。

確証はありませんが、お相手の男性は日本に頻繁にきているか、もしくは暮らしているのでは?と思える節があるからです。

その理由は時差を感じないこと。やりとりの全ては完全なる日本時間で行われています。
お相手が女性を気遣って日本の時間に合わせてくれていると考えればおかしいことはないかもしれませんが、私はどうも不自然に感じたのです。

もう一点が連絡の手段です。若い外国人の方々はどうかわかりませんが、我が家の外国人夫の周りに集うアラフィフ外国人おじさん達は、皆さんLINEを連絡手段にしていない人がほとんどです。
しかしそのお相手はメールアドレスはなく、全ての連絡をLINEでしているそうです。
ここでもまた違和感。。。

もう国籍自体疑ってかかる必要があるのでは?とすら思ってしまいました。

そこでお相手の写真を見せてくれない?
そう言うと、写真はないといいます。
遠距離恋愛でありながら、お相手の写真一枚ないの?と、、、。

私は実際にお相手の男性とお会いしたこともないので、「これは騙されているわよ!」などとは確信をもって言うことはできません。
ただ、メールのやり取り、そしてこれまでの付き合い方、そして借金の件などを総合して考えると、結婚は思い留まるべきでは?と正直に伝えました。

百歩譲って、これが詐欺ではなく誠実なお付き合いだとしても、借りたお金を返さず、さらに結婚を餌に借金を重ねようとする人に誠実さは感じられません。

知人女性は「彼が困っているなら力になってあげたい」と考えているようですが、私は安易にお金を貸すべきではないと言いました。

お金を貸さないことで関係が終わるくらいなら、その男性は知人女性ではなくお金を見ていたということです。そんな人と第二の人生を楽しむなどできるわけがありません。

外国人男性は当たり前のように愛情表現をします。愛を口にし、ハグをしてと鬱陶しいくらいに。。。
しかし、そこに我々日本人が考えるほど重たい意味はありません。愛情表現は彼らの習慣でもあるからです。

どんなに優しく甘い言葉でうっとりと良い気分にさせてくれても、普段の行動を見れば自分のことをどれだけ思ってくれているかがわかるはずです。

「結婚の準備のための100万」と知人女性はなんとか自分を納得させようとしていたようですが、本能の部分で黄色信号が点滅していたのですね。

とにかく結婚を焦らず、お金は貸すべきではないと伝えました。
もしも真面目なお付き合いで、本当に結婚する気があるのなら、お金の問題は自分で解決させること。そして以前貸した50万も返してもらう。
結婚はそれから考えては?と言いました。





この知人女性の例がそうだというわけではありませんが、国際ロマンス詐欺というのは決して若い女性だけに起こる事ではないのだなと思いました。
むしろ、我々アラフィフ というある意味生活にゆとりの出てきた年代も、良いターゲットになるではないでしょうか。

50を過ぎて離婚し、また心華やぐような恋愛がしたいと語り、婚活に勤しんできた知人女性を愚かだとは思えません。
好きな人ができれば、「痘痕も靨」で誰しも自分の都合のいいようにお相手を美化してしまうものです。
恋する乙女に年齢は関係ないのです。

しかし、国際結婚に限らず、お金目当てに近寄ってくる人は男性、女性問わずいます。

恋は盲目。。。そういいますが、誠実なお付き合いを望むなら、なおさらしっかりと目を見開いてお相手を見ることが必要です。

ちなみに、その話を我が家の外国人夫にしたところ、「それ、完全にお金目当てでしょ?なんでわからないの?」と一刀両断。。。

結局のところ深読みなどせず、単純に相手の行動を見ればその心もわかる。。。ということなのかもしれません。