お菓子を巡る暮らしの雑記帖

アラフィフ主婦が美味しいお菓子とともに過ごす毎日を思いつくまま綴るブログ。食、家事育児、国際結婚、ブログなど。。。

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おひとり様に優しい銀座。百貨店と老舗喫茶店で過ごすひとり時間の至福。

毎日とっても暑いです。。。
気候のよい季節なら少し遠いなと思っても散歩がてら、なにか美味しいものでも買いに行こう!という気にもなりますが、さすがにこの暑さではそうもいきません。

さりとて家にじっとこもっていられる性分でもなく、お仕事がお休みとあればお尻のあたりがムズムズ。。。

家族からも「暑いから少しは家でゆっくりしていれば?」などと呆れられながらも、結局は「暑い!暑い!」と言いながらお出かけという毎日です。

最近はよく銀座へ足を運びます。
お歳暮やお中元という習慣のない外国人夫のいる我が家庭ですが、夏になると友人知人が毎年美味しいものを送ってくれるので、そのお返しの品を探しに百貨店へいく機会が増えるのです。





銀座は私にとってお気に入りの街です。
なにかお買い物があれば、暑い日寒い日問わず、すぐにふらふらと銀座まで出て行きます。

その理由はずばり百貨店の存在です。

銀座の百貨店

とりわけこの季節、銀座の百貨店なら地下鉄を降りてすぐ、地上に出ることなく店内へ入ることができます。
まさに暑さを避けながら移動できるのですから便利この上ありません。

その上、服でも化粧品でも雑貨でも食べ物でも、なんでも揃っています。
お腹が空けばレストランだってあります。
何よりも大好きなスイーツがよりどりみどり!

面倒くさがり屋の私にとって、一つの建物の中で全てが賄われるのはとても都合がよいものなのです。

とりわけ今のような夏の暑い日は、汗だくになりながらあちらこちらを歩かずに済むので大変助かります。

銀座はかつて百貨店天国でした。
今では銀座三越、松屋銀座だけになってしまいましたが、数年前までは松坂屋もありました。そして数寄屋橋交差点には阪急や有楽町西武もありました。おまけにプランタン銀座も。。。

その頃に比べると、現在の銀座は激変したといってもいい雰囲気です。
ご存知のとおり多くの外国人が闊歩する歩行者天国ならぬ「外国人天国」となっています。
その影響か昔の百貨店とは少し雰囲気も品揃えも変化しているように感じます。

変わってしまったかつての銀座を懐かしく思いながらも、それでも未だに銀座へ足が向くのは、やはりなんだかんだ言っても便利であり、落ち着ける街だからなのでしょう。

さて、そんななんでもある便利な百貨店ですが、疲れたらゆっくりとお茶を飲めるようなお店ももちろんあります。
しかし、私はお買い物に疲れたら、一旦外に出ます。

それは裏通りにある喫茶店で一休みするためなのです。

老舗の喫茶店

今はどこの街も「カフェ」といった形態のお店が花盛りですが、昭和の女にとっては昔懐かしの喫茶店の方が落ち着けます。

銀座には何軒かそんな昭和の雰囲気漂う老舗の喫茶店があります。

喫茶店のコーヒーはチェーン店のカフェなどよりは若干割高です。しかし、そのプラス数百円で得られるものはお値段以上と私は思っています。

ゆったりとしたBGM。。。

静かな空間。。。

席の広さ。。。

冷えたおしぼり


カフェオレではありません。アイスコーヒーです。ミルクピッチャーに入ってくるのではなく、このようにあらかじめ入っている。そんな店もあります。

私はほとんどの場合、百貨店のオープンと同時にお買い物を開始して小一時間で「お買い物第1弾」を一気に済ませます。
そして裏通りの喫茶店で一休み、そして荷物の整理などをしながら「第2弾」に備えるのです。

時間はまだランチ前。店内はお客様もまばらでとても静かです。

客層はほとんどが年配の方々。そしてこの時間帯、お一人様率が非常に高く、お年寄りや私のような買い物がてらの中年主婦、お仕事のお話をしているサラリーマンっぽくないおじさんなどが、ポツリポツリと間隔をあけて座っているくらいです。

ショッピングの後はたいがい両手に紙袋などをぶら下げ結構な大荷物なのですが、こんな時、席が狭く隣同士がくっつき過ぎていると、どこに荷物を置いていいのやら。。。と困ってしまうことがあります。

その点、昭和な喫茶店はまるでお買い物帰りを前提としているかのように、どこかしら荷物を置けるスペースがあるのです。
ここで買ったものなどを大きなショップバッグにまとめるなど、荷物のコンパクト化を図ります。

荷物整理をするにも十分なスペース。大きな荷物を脇においてもなお、ゆったりと座っていられる空間は銀座ショッピングの中継地店としては必要不可欠なのです。

あまりに出没率が高いので店名は決して明かしません(笑)

百貨店からそう遠くない場所には何軒かの老舗喫茶店がありますが、必ずそのどちらかで一休みするのが、私の銀座ショッピングの定番コースとなっています。

私にとってはこれも銀座に足が向く理由の一つで、百貨店+老舗喫茶店がワンセットになってこその銀座なのです。

ちなみに、こうした古いタイプの喫茶店はよくて分煙、全席喫煙可のような店も珍しくありません。

午前中、お客さんの少ない静かな時間帯であれば気にはならない程度ですが、昼頃になり人が増えてくるとそうもいきません。お煙草の苦手な方は避けた方がいいと言えましょう。




おひとりさまの似合う街

銀座という街は、子供の頃から週末には両親に連れられて毎週のように買い物や食事を楽しんだ思い出のある街です。

あれから何十年経ち、軒を連ねる店もちょっと敷居の高い高級店ばかりではなく、ファストファッションに代表されるような大型店なども増えています。
歩いている人も外国人の姿が多く、時折「ここはどこの国?」と思うようなことすらあります。

それでも私にとって銀座はいまだに大好きな場所です。
しかし、子供達世代にとってはそれほど魅力的ではないようです。

今、私が子供達とお買い物へ行くのは渋谷や新宿です。
銀座だってファストファッションの大型店舗もあるので若者にとってもいいと思うのですが、「買い物なら断然、渋谷!」だそうなのです。。。

考えてみれば、百貨店だけがお目当てなら渋谷、新宿、池袋など、あちらこちらの街にあります。
そして数は少なくなったとはいえ、古い喫茶店だって探せばあるはずです。

それでも銀座という街に引き寄せられるのは何故なのか?

それはずばり、ひとりでいることが居心地のいい街だからではないでしょうか。

お買い物をしたり、ランチなどでレストランに入るとわかるのですが、銀座ではひとりでお買い物や食事をしている女性をたくさん見かけます。

私はお買い物でも旅でも、ひとりが割と好きです。誰に気兼ねすることなく、自分のペースで動けるのでストレスがないからです。

ごくたまに、荷物持ちにと外国人夫を連れて行くと、「まだ買うものあるの?」「喉乾いた。。。」「お腹すいた」など、しばしば横槍が入ります。
そして消化不良のまま、「もういいわよ。。。」と、お買い物を中断することになるのです。

思う存分見たかったものが見て回れなかったというモヤモヤはいつまでも消えることなく、私はまた翌日にひとりで銀座へ繰り出すことになるのです。

やはり銀座はおひとりさまの似合う街です。
これかるも私はひとりでゆっくり銀座を楽しもうと思っています。