甘いもののお話が続いていたので、ここからはちょっと気分を変えて「ゴハン」です。
長野では何軒かのお蕎麦屋さんで、美味しいお蕎麦を頂いてまいりました。
どこも素敵で居心地の良いお店だったのでご紹介したいと思います。
まずは、初日に善光寺へ行った際にお寄りしたお蕎麦屋さんです。
善光寺周辺にはいくつもお蕎麦屋さんがあり、「さて、どこにしようか?」と迷ってしまうほどです。
牛のように4つくらい胃袋があるとか、ハムスターのように頬袋であれば。。。
などとくだらない事を考えながらも足を運んだのは、善光寺門前にある『藤木庵』さん。
こちらの十割蕎麦が美味しいという記事をどこかで目にしたことがあり、長野へ来たからには美味しい十割蕎麦が食べたい!ということで、こちらのお店をチョイスしてみました。
長野へ到着してからゆっくり善光寺参りをしてからだったので、お店に到着したのは午後2時半近かったと思います。
そんな時間にも関わらず、店内には沢山の人が待っていてビックリ。。。店内入口に並べられた椅子に腰掛け待つこと20分くらい?
ようやく名前を呼ばれ、案内されたのはカウンター席です。
これはひとり旅には嬉しいシーティングです。
私は相席などでも構わない方ですが、やはりおひとり様の時はカウンターの方が落ち着きます。
写真上部に写っている「うまい蕎麦」という本に、『藤木庵』さんも掲載されていました。
十割蕎麦完売!
いざ、オーダーと思ったら、「今日は十割がもう完売してしまいました」というお言葉が。。。(涙)
聞けば、たいがいお昼過ぎには十割蕎麦は完売だそう。ノコノコと遅い時間に行っては無理だったのですね。しくじったわ!
でも、いいんです!
私、本来蕎麦は十割より二八派なので。
そして、蕎麦といえば鴨南蛮か鴨せいろ!というくらいの鴨蕎麦好きの私には、十割に見放されても鴨がある!
二八の鴨せいろがあればハッピーよ!と思っていたら、鴨せいろも売り切れという。。。
さてどうしたものか?
東京にいる時、お蕎麦屋さんへ行くといつも鴨南蛮か鴨せいろなので、ほとんどメニューを見ないのですが、今回はしっかりと見ました。
ああ。。。十割の鴨せいろ、食べたかったなぁ。
まぁ、あれだけの行列が昼前から続いていたら、人気メニューの完売は当然よねぇ。。。と、気分を変えて、今回は「本日の天せいろ」をオーダーしてみました。
本日の天せいろ
まずは、こちらが運ばれてきます。
薬味はネギとわさび。
コロンとしたフォルムの可愛い蕎麦徳利にそばつゆ。
そして、本日の天ぷらがやってまいりました。お野菜と海老の天ぷらです。
内容はその日によって変わるそうで、この日はこんな感じ。
「本日の天せいろ」のお値段は時価となっています。この日は二八蕎麦が1,500円、十割蕎麦が1,600円でした。
お野菜の天ぷら、美味しいですね。
サクッと揚がった衣、旬のお茄子が特に美味しかったです。
天ぷらは塩でさっぱり頂きます。
熱々の天ぷらを堪能していると、お蕎麦がやってまいりました。
蕎麦の風味が感じられる、コシのあるツルッと咽喉越しのよい二八蕎麦。
そばつゆもかなり濃いように見えますが、円みのある優しいおつゆで、とても美味しかったです。
私は蕎麦通でもない、ただの蕎麦好き主婦なので、蘊蓄は語れませんが、とにかく長野に到着してから初めて食べたお蕎麦がとっても美味しくて、「ああ、来てよかった〜」と嬉しくなったのでした。
蕎麦湯を飲み干す
食べ終わる頃合いを見計らったように、熱々の蕎麦湯がでてきました。
ピッチャーのような陶器に入っている蕎麦湯は初めて。何気にオシャレです。マドラーもついているので、クルクルとかき混ぜることもでき、トロミも逃しません。これはなかなかいいアイデアです!
しかし、容器のみならず、この蕎麦湯!とても美味しかったです。
私、蕎麦湯が大好きで、子供の頃からまるで三ツ矢サイダーを飲み干すが如くゴクゴクと飲んでいました。
熱々、少しトロリとした蕎麦湯をツユにたっぷりと注ぎ、極上のお茶を飲むように一口一口味わって頂きました。
これが最後の一杯。なみなみと蕎麦湯を注ぎ、最後の一滴までしっかりと堪能しました。
「ごちそうさまでした」
十割もなく鴨にも逃げられましたが、美味しい蕎麦にありつけただけで、ステキなランチとなったのでした。
しかし。。。お蕎麦も天ぷらもとても美味しく頂きましたが、やっぱり未練たらしくも十割の鴨せいろが頭から離れません。。。
お値段も二八とは100円くらいしか違いません。
これはいつかリベンジせねば!
お蕎麦の美味しさのみならず、お店も非常に清潔、そして接客も丁寧で気持ちよくお食事ができるお店です。
東京からはたったの1時間半です。またまたこの地を訪れる理由が一つ増えたのでした。