早いものでもう9月も中旬です。
長野旅行関連の記事もまだまだ書き切っていないというのに、あっという間に今年が終わってしまいそうな勢いで時は流れております。
まだまだ暑い日もありますが、ここのところ空気がカラリとしてきて、確実に夏が去っていくのを感じます。
そんな今年の夏ですが、例年と違い、お仕事をしたり、思いもかけず久しぶりにひとり旅を楽しんだりと、とても充実した楽しい夏を過ごしました。
しかし、例年と変わらない事が一つだけ。。。
それが外国人夫の夏休みです。。。
我が家の外国人夫も当然のことながら、一週間ほどの夏休みを頂き、趣味に社交にと存分に楽しんだようですが、エンジョイしたのは本人のみであり、私や子供達にとっては、なかなか過酷な日々でした。
普段不在がちな外国人夫ですが、夏休みは存分に自分のやりたいことをしたいようで、まさに我が物顔で振る舞うため、我が家は大混乱に陥っていたのです。
何が大変かと言えば、普段はそれぞれが家族の生活パターンを考えた上で、暗黙のうちに譲り合ったりしながら生活しているものですが、不在がちの外国人夫はそのルールというものを当然ながら把握していません。
そのせいで、まるでトンチンカンな動きをするのです。
しかし、それは私にとっては想定内。外国人夫の夏休みといえば、これが最初というわけでもあるまいし、長年一緒に暮らしていれば、相手の性格も行動パターンもわかっています。
だからこそ、家に居てはいけない!
どうにか回避できないものかしら?
色々と知恵を絞りましたが、まさか夫を追い出すわけにもいきません(笑)
そんな中、突然持ち上がったひとり旅。これは家を離れる格好のチャンスだわ!とありがたくお暇をいただくことにしたのです。
しかし!外国人夫の夏休みは一週間もあります。いくらなんでも、主婦がそんな長い間家を空けるのも難しく、加えて今年からはパートのお仕事もあるので、丸々家を空けられるのは3日が限度。あとの数日は家で夫と過ごすことは避けられない状態だったのです。。。
1週間は辛いけど、4日くらいならどうにか辛抱できるかも?
いやいや、しなければ!
そう思い挑んだ外国人夫の夏休みですが。。。
とてもとても大変でした。そしてストレスになりました。旅行でリフレッシュしてきたのも束の間、帰ったその日から眉間にシワが寄るようなことの連続でした。
エピローグ
まず、旅行から帰る新幹線の中で早速夫からメールが。
「荷物もあるだろうから迎えにいきます!」
「宅急便で送っちゃったから大丈夫!ノーサンキューよ!」
「いま、銀座なので近いから行きます!」
荷物も軽いボストンバッグと紙袋に入った少量のお土産だけ。お手伝いきてもらうほどのものでもありません。
それでも、自分が行きたい!と思ったらきてしまう夫なのです。これ以上のやりとりは面倒なだけと、お迎えを受け入れることに。
「わかりました。ではお願いします」
「オッケーです。八重洲口にいます」
我が家へ向かうには見当はずれな待ち合わせ場所を指定してきます。
「八重洲じゃなく、丸ノ内中央口にして」
「わかりました」
そして東京駅に到着すると。。。
待っているはずの夫はいません。こちらは疲れているのだからすぐにでも地下鉄に乗り換えて帰りたい!
夫の携帯に電話をすると、なんと南口にいるといいます。。。
「すぐにそっち行きます!」
そう言う夫を制して、私の方が夫を迎えにいく羽目に。あちこち迷われたらさらに待つことになります。それならば私が行った方が早いのです。
これだから、ひとりで帰りたかったのですよ。。。
ようやく夫と合流し、これでやっと帰れるわと思ったのも束の間、地下鉄に乗り込んだ途端、銀座に寄って買い物がしたいというではありませんか⁉︎
「さっきまで、銀座にいたんでしょ?」
「はい。でも、あなたのお迎えがあったので、買い物できませんでした。」
「だから、迎えは必要ないって言ったじゃないのよ!」
「はい。でも、迎えに来てもらって嬉しかったでしょ?ついでに買い物も一緒にできるし!」
「。。。。。。」
結局、夫の目的はそこなのでした。わざわざお迎えにきたのは、自分のお買い物のお手伝いをして欲しかったのです。
そこを正直に言わずして、「ひとりでフラフラしてきた妻を迎えに行ってあげる良い夫」という自己満足に浸りながら、お買い物のお手伝いをさせようだなんて、なんという小賢しさでしょう!
のっけからこの調子で始まった外国人夫の夏休み。これはほんのエピローグなのでした。
やるやる詐欺
日頃、家事のお手伝いなどまったくしないことの罪悪感でもあるのか、ゴミ捨てやお洗濯など「私がやっておきます!」と、外国人夫が事あるごとに言います。
私は基本、自分でできることは自分でやってしまったほうが早いと考える方なので、「大丈夫よ。自分でやるから」と答えますが、良い夫という自己満足を得たいのか、「いやいや、私がやるからあなたはやらないで!」と頑なにお手伝いを申し出てくるのです。
そこまで言うのならと、「では、お願いします」と委ね、そのまま出かけてしまうのですが、帰宅するとあれほどまでに「やる!」と言っていたことをやっていない。。。
「あなた、やると言ったわよね?」
「はい。やります」
「やってないじゃないのさっ!」
「明日やりますから」
。。。。
家事は毎日のことです。掃除も洗濯も食事の支度もゴミ捨ても、お休みはありません。それを明日、明日と伸ばしていけば、当然家の中が荒れる事になります。
洗濯物は溜まり、収集日に出されなかったゴミは溜まり、水をあげなかった花はしおれ。。。と、そんな具合にみるみるうちに家が乱雑に荒んでいくのです。
私が自分から「お願いします」と頼んだことなら、「忙しかったのね」とか「無理なお願いだったのね」と思いもしますが、言ってみれば自分から強引に割って入り、奪い取ったようなものです。
何事も有言実行!言ったからには責任を持ってやらねばなりません。それをおざなりにされると、またしてもこめかみがピクピクとするのです。
キッチン占領
物事にはタイミングというものがあります。このタイミングを計るのは、まさに日頃共に過ごしている相手だからこそスムーズにできるものです。
しかし、外国人夫には通用いたしません!
さて、これから晩御飯の支度をしようかしら?という時間になると、いきなりキッチンに入ってくる夫。
おもむろにケーキの型やブレンダーなどを並べ始めるではありませんか!
「あの、これから晩御飯作るんだけど。。。」
やんわりと敬遠するも、
「あっ、すぐに終わりますから」
そう言ってパウンドケーキやらムースやらお菓子作りを始めるのです。
「何故、今なのよ⁉︎」
「え?食べたくない?」
「晩御飯はどうするの?あなたがいたらキッチン使えないじゃないのよ!」
「すぐだから待ってて」
待つこと1時間以上。。。
もう晩御飯の支度をする気も失せてしまいます。
今やりたい!と思ったら、やらずにはいられない性格の外国人夫。この自分中心の振る舞いが家族の生活を乱していることには全く気づいていないようです。
何度も「この時間はキッチンを使わないでね」と言っていますが、柳に風でまた翌日には同じことをして私の怒りに火を注ぐのです。
食費の散財
旅行から戻り、留守中の食費を家計簿に記そうと、外国人夫から渡されたレシートを見てビックリ。。。
食材を買った形跡などなく、娘達と外食三昧。それはいいとしても、娘と酒盛りでもしたのか、それに負けないくらいの額をお菓子やドリンクに散財していたのです。
まぁ、私も散々旅先で美味しいものを食べてきたのだから文句は言いませんが、
「食事は私が作って子供達に食べさせるので心配ありません!」
そう言っていたのはどこの誰なのでしょうか?
私の旅先での食事、そして外国人夫が遣った食費を合わせると、たった3日で通常の半月分以上もの散財がなされていたのでした。。。
ちょっと頬が引きつりましたが、自分も美味しい思いをしてきたのだからと黙認いたしました。。。
しかし、それだけに止まらないのが我が家の外国人夫です。
細かく刻む
どんな心境の変化か、私が帰宅した途端に何故だか料理に精を出すようになり、あれやこれやと買い出しに行くようになった外国人夫。
それ自体は嬉しいことですが、これもまた問題ありきで、普通そんなものに使うために、そんな高いもの買う?というくらい、値段を見ていないのです。
これは男性にはありがちだと言います。とにかく拘りまくり採算度外視というのが、よく語られる事ですが、問題はそこではありません。
「何が食べたい?」と聞かれ、
「お肉が食べたいわ」と答えたところ、ステーキ肉を買ってきた外国人夫。
これをそのまま焼くのかと思いきや、いきなり小さく刻み始めるではありませんか!
一体何を作るのかしら?と思っていたら、タコライスのように味つけしたお肉を炒めてご飯にオン。。。
それ、ひき肉でもいいんじゃない?
何故にわざわざステーキ肉を刻むのさっ!
口には出さず「とても美味しいわ」と言ったものの、一口食べるごとに頭の中はモヤモヤが広がるのです。
また、別の時は「フルーツポンチを作ろうかな〜」と、一房何千円とするシャインマスカットを刻んでいるのです!
一粒一粒大切に味わって食べようと思ったシャインマスカットが見るも無残に刻まれていく。。。
「おい、おい!それはデラウエアじゃないのよ!」
「あなた、シャインマスカット好きでょ!」
「好きだけど、刻んだら意味がない!」
そんな私の声も届かず、さらにはマンゴーを刻み、挙句に私の大好きな桃まで刻んだのです!
高価なフルーツを食べるな!とは言いません。それはあなたが稼いできたお金なのだから、何を買って食べても結構です。。。
しかし、刻むのは許せない!
刻んでジュースにするなどもってのほか!
もうそれを見ているだけで、私のこめかみはピクピクと痙攣するでした。。。
シャインマスカットの怨みはその鮮やかなグリーンよりも深し。。。なのです!
夫源病の恐怖
外国人夫とは思考回路が違うもの。。。
そう自分に言い聞かせては、穏やかに笑顔でいるようにはしていましたが、これが何日も続くとさすがに疲れてきます。
それにしても、歳を重ねれば重ねるほどに外国人夫の意味不明な行動は重症化している!と、この度はつくづくと思いました。
人は変わるものです。生活環境や経済状況が変わったり、さまざまな経験をしたり、また人との出会いや年齢を重ねるごとに変わったり。。。
みんな出会った頃と同じような人間でいることは難しいことです。
こんなところがこの人の素敵なところだったのに。。。
そう思っても、その素敵な部分が失われ、嫌いなところばかりが目立つようになるのも珍しいことではありません。
特に夫は他人です。耐えられない!と思うと、本当にもう無理だわ。。。と思うこともあります。
しかし、それはきっと相手も同じなのです。私だってきっとものすごく変わったに違いありません。自分では気づかぬうちに、昔とは違う自分になっているのです。
そう考えると、夫のことばかりを責めることもできません。
お互い様。。。そんな寛大な気持ちで片目ならぬ、時に両眼を瞑ってお付き合いしなくちゃね。。。と、素直に思ったりもします。
色々と愚痴を言えばキリがありませんが、普段家族のために一生懸命に働き、生活を支えてくれている夫です。
せめて夏休みくらいは、自由にやらせてあげたいという思いもあるのです。
ひょっとしたら、こんな自由奔放、身勝手に振る舞うことが彼なりのストレス発散であり、リフレッシュになるのかもと。
しかし、人間そうそう寛大でいられることばかりではありません。
自分が仕事で疲れて帰ってきたとき、お腹が空いているのに、のんびりとムースなんぞを作られていたら、イライラっとくるものです。
ああ、ここで怒ってはダメだわ。
怒るとストレスを蓄積することになる。それは病気の入口よ!
こめかみがピキッ!ピキッ!っとするたびに、「あと何日の辛抱よ。。。頑張れ自分!」と、奥歯を噛み締めて耐える日々。
これで存分に夏休みを堪能し、気分一新また新たな気持ちでお仕事を頑張ってくれれば、仕事での成果を上げて、それはやがて諭吉様となって我が家に返ってくるはず。。。
このストレスも「外国人夫のせい」と思わず、「自分のため、家族のため」そう思いながら、長い夫の夏休みを耐えたのでした。。。
それにしても、世の中の奥様方はどうなのでしょう?
旦那様が家に居てくれると嬉しい!
そう思っているのでしょうか?
お友達にそんな話をしたところ、
「ストレスに決まってるでしょ!これはね、どちらかが死ぬまで続く戦いなのよ!」
だそう。。。アラフィフ夫婦ともなれば、どこも同じようなものなのかもしれませんね(笑)
はて?
ここでふと気づいたのは、夏休みは1週間で終わりがきますが、この夫が定年退職したら?
まさにお友達のいう通り、どちらかが天に召させるか、離婚でもしない限りは続くということになります。
終わりの見えない戦いを繰り返す日々など、想像もできません。というか、恐ろしくてしたくもありません。。。
期間限定だからこそ耐え忍ぶこともできましょうが、いつ終わるとも知れない試練に打ち勝つことは到底できないでしょう。
きっと、戦いの途中で病という別の問題が出てくるはずです。
それこそが、今巷で問題となっている「夫源病」というものです。
夏休み中の夫の言動、そしてそれに対する自分の気持ちを思い返せば、「夫源病」なる病が蔓延する理由がよくわかるというもの。
今回は頭痛、動悸、目眩、吐気などという症状は出ませんでしたので、病気にはなっていなかったのでしょう。
しかし、確実にストレスは積み重なっていました。
外国人夫の夏休みが終わり、出勤した後に、子供達が
「ああ、これでまた元の静かな毎日になるね。。。」
そう溜息を漏らしたものです。妻のみならず、家族みんながそんな病のリスクを抱えているということです。
夫源病を予防
これを回避するには。。。
毎日毎日ふらふらと外出したり、旅行などしているわけにもいきません。
そんなことをしていたらお金もたくさん必要になりますし、たいした目的もなく無駄にウロウロとするのは時間の無駄遣いにもなります。
そこで一番有効なのは、やはり「仕事」をすることではないか?と思い至りました。
仕事をしていれば、ずっと家に居る必要もありません。おまけにお小遣い程度でもお金が入ってきます。
健康に問題さえなければ、体に無理がかからない程度のパートのお仕事を続けられるだけ続けること!
もうそれしかないと思われます。
外で働きお金を得て、余暇には一人で稼いだお金を散財すべくふらふらっと旅をする。。。
夫源病予防のみならず、なかなかバランスのとれた生活ではないでしょうか!
夫の言動にイライラするのはもう仕方のないこと。お互いに違った人格を持った頑固な年寄り同士なのですから。
そんなことに煩わされないくらいに、自分のやりたいことが出来る生活。
それを夫が定年するまでに作っておくことが一番ではないかと思ったのでした。
※前半はあまりにストレスが溜まったので、随分前に一気に書いたものです。
ちょっと落ち着いて後半を書き加えていたため、ちょっと時期を外した記事となりましたが、もったいないのでアップしました(笑)