今朝、朝ごはんを食べながら、テレビでとある情報番組を観ていたら、久しぶりに山口智子さんの姿を見ました。
私よりも少し歳上のアラフィフ。かつてのトレンディードラマで人気を博した女優さんです。
若い頃から出歩いてばかりで、テレビドラマはほとんど観ていないのですが、『ロングバケーション』というドラマに出ていたことくらいは知っています(笑)
昔はただ元気いっぱいキャラの、足の綺麗な女優さんくらいにしか思っていなかったのですが、素敵に歳を重ねられたのか、しっとりと落ち着いて、かつてのイメージとはまた違った印象を持ちました。
とはいえ、彼女のトレードマークでもある、あの元気いっぱいな感じはしっかり残しています。
笑顔でインタビューに答える彼女を見ていて、笑顔で元気いっぱいな姿でいることは、女性を美しく見せるものだと改めて感じました。
それは歳をとればとるほど顕著に表れるものだと。
もちろん老いも若きも、仏頂面でグタ〜としているよりは、笑顔で楽しそうにしていた方がいいに決まっています。
しかし、アラフィフともなれば例え元気を装っていても、少し疲れると自然とお腹に力が入らなくなり、背筋が緩んだり、目尻も広角も力なく下がってくるものです。
山口智子さんのお顔は54歳という年齢にも関わらず、とても若々しくいらっしゃいます。
もちろん女優さんという職業柄、普通の女性の数倍もの努力とメンテナンスをしているはずです。
しかし、タルミのないお顔は常に笑顔でいたことの証です。
私の友人にも、シワはあるけれど頬のタルミとは無縁の美人さんがいます。
彼女に「どうしてなのよ⁉︎」と、その秘訣を聞いてみたところ。。。
特別なことは何もしていないと言います。強いて言うならば、人と接する仕事柄、いつもニッコリ笑っているせいで、頬の筋肉が元気なままなんじゃない?
と、そんなことを言っていました。
確かに何十年と頬を上げ続けていれば、表情筋のエクササイズになりそうです。
山口智子さんを見て、年齢相応に目尻にはシワがよっています。これはよく笑うせいなのでしょう。
カラスの足跡はご愛嬌、いつも元気で笑顔でいることが、あの若々しい表情を作っているのです。
そう考えると、自分の顔を鏡で見ていて「これは、自分の作ってきた顔なのだなぁ。。。」と納得がいきます。
私はよく笑うけれど、それと同じくらいよく怒ります。
そんな50年あまりを経て、今あるのはシワもタルミもすべて自分の心が作ってきたものなのだなとわかります。
美容の悩みは、すべて自分の嫌いな自分なのかもしれません。。。
眉間に皺があれば、それは怒ってばかりいる自分。
頬が垂れ下がっていれば、物事をネガティヴに捉えて表情が曇ってばかりの自分。
口角が下がっていれば、いつも仏頂面をしている自分。
そんな風に、自分の欠点がイコール顔の欠点になることもあるではと。。。
そんなマイナスな部分を意識して変えることは、メンタルのみならず美容の面でも良い効果があるではないでしょうか。
最低限、身だしなみを整えて美しく装うことも大切なことだと思います。
きちんとお化粧をして、年齢相応のファッションを身につけ、あわよくば「40代かと思ってました!」などとお世辞の一つも言われれば、よい気分でいられますし、自分に自信を持つこともできます(笑)
ただ、それだけではなく、やはりいつも楽しそうに元気で笑顔を絶やさない、それも無理するのではなく、あくまでも自然体で。
そうすることで、女性は年齢相応の美しさを持ち続けることができるのです。
疲れた。。。疲れた。。。とドヨ〜ンとしているのではなく、いつも楽しい!と笑顔で元気ハツラツとしていること。それはどんな高価な美容液よりも効果があるのではないでしょうか。
アラフィフともなれば、若い頃のような瑞々しさは失われて当然です。肌や髪の美しさは、どうしたって20代の頃のようにはいきません。
それでも、美しさの形とは一つではありません。
私はずっと失われた若さを悲観してきました。もう、あの頃みたいな自分にはなれないのだなぁ。。。女にとって若さが全てだわ!
そんな風に思ってきました。
しかし山口智子さんのインタビューを見ていて、アラフィフはアラフィフなりの美しさというものがあることが、なんとなくわかった気がしました。
「人からなんて言われると嬉しいですか?」
そんな質問を受けた際、
「あの人、楽しそうだよねと言われると嬉しい」
その答えが彼女の今を作っている一つの大きな要因なのでしょう
若い頃のように肩肘を張ることなく、誰かと競争するわけでもなく、ただ自分が幸せだなぁ。。。と思って楽しく生きていることが美しさを作ることなのです。
その美しさとは、今の自分がどんな心持ちでどんな人生を送っているかを表す鏡のようなものなのでしょう。
もしかしたら、他の人にとってそれはわかりきったことなのしれません。
しかし、私にとっては初めて自分のアラフィフという年齢も悪くないかも。。。
そう思えた朝なのでした。
なんとも他愛のないことですが、この発見というか実感は、私にとってちょっとした一大事というくらい心に響いたものでした。
普段は「くだらないネタばかりだわ!」と勝手に思い込み、観たい番組以外は一切テレビは観ない方ですが、お友達の中には何の気なしにまるでBGMのように、家にいる間はずっとテレビをつけっぱなしよ!という人もいます。
なるほどなるほど、今回のようにひょんなところで貴重な情報を得ることもできるのだなと、もう少しテレビと親しくなろうかしら?などと思ったのでした。。。