お菓子を巡る暮らしの雑記帖

アラフィフ主婦が美味しいお菓子とともに過ごす毎日を思いつくまま綴るブログ。食、家事育児、国際結婚、ブログなど。。。

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銀座 空也の『空也餅』。11月なのでもなかと一緒に期間限定のお餅を予約して食べてみました。

銀座の空也さんといえば、『空也もなか』で知られる銀座6丁目にある老舗の和菓子屋さんです。

この『空也もなか』、東京ではおもたせの定番と言っても過言ではない人気のもなかで、予約なしでは入手困難と言われることから、誰に贈っても大変喜ばれる一品です。

私もお友達からお裾分け頂いたりした時などは、ちょっと小躍りしたくなるほど喜んでしまいます。

しかし自分では予約したことはありません。面倒くさがり屋なので、わざわざ日にちを決めて取り行くのが面倒だったので、もっぱら頂き物か、たまたま通りかかった際に当日販売分にありつけるというラッキーが(滅多にあることではないのですが)何度か。。。

しかし、ここ数年そんな幸運には恵まれず、すっかりご無沙汰でした。

そんな空也さんですが、先月の終わりに初めて予約をするために暖簾をくぐりました。

面倒な気持ちを追いやって予約までしたのは「もなか」ではなく、『空也餅』がどうしても食べたかったからです。

こちら、一年のうちで11月と1月半〜2半ばまでの各1ヶ月、年に2回だけしか販売されない餅菓子です。

文豪に愛されたお菓子

これはよく知られたお話ですが、この『空也餅』は夏目漱石の『吾輩は猫である』の一説にも出てくる餅菓子です。

「えゝ其缼けた所に空也餅がくっ付いて居ましてね」と、、、


「あれぎり、まだ塡めない所が妙だ。今だに空也餅引掛所になってるなあ奇観だぜ」


夏目漱石『吾輩は猫である』より


漱石以外にも、昭和の文豪や梨園の方々にもご贔屓にされてきたそう。

ずっと食べたい食べたいと思いながら、昨年はすっかり忘れて逃し、「今年こそは!」と思っていたのですが、またすっかり忘れていました。

ところが、先月の終わりににたまたま店の前を通った際、空也さんの前にできていた行列を見て。。。

「そうだわ!あと少しで『空也餅』の販売が始まるわ!」

思い出しました!






空也餅を予約

11月1日の販売まで1週間を切っていたので、まだ予約はできるのか?
無理かしら〜?と思いながら、そのまま列に並びました。

店に入ると、予約のもなかが積み上げられています。
こちらのお店には商品ディスプレイのようなものはありません。生菓子などもありますが、ほとんどの人が『空也もなか』を買っていかれるようで、皆さん名前を伝えてお会計を済ませ、商品を手に帰っていくといった感じなのです。

店頭で『空也餅』の予約がしたい旨を伝えると、なんと発売開始日の「11月1日にご用意できますよ」とのこと!

『空也餅』は一つから予約できるそうですが、私は5個お願いし、あわせて『空也もなか』の10個入りの予約をしてきました。

念願の『空也餅』を予約し、「ああ、ようやくだわ!早く11月になーれ」と待つこと数日。。。






平日も週末も朝一から行列

予約したのは10月終わりの週末でした。ちょうど開店の10時少し前に店の前を通ると、10人以上の人が行列を作っていました。
皆さん予約したもなかの引き取りにきた方ばかりのようです。

そして、引き取り当日は平日でしたが、朝一番で行ってみると、またしても行列ができていました。
予約もしてあることだしと、他の用事を済ませてから11時過ぎに再度出向いたところ、行列はなくなっていたので、お餅ともなかを無事にお持ち帰りしてきました。

空也餅


1個 ¥259(税込)

『空也もなか』も控えめなサイズですが、こちらの『空也餅』も小ぶりの大福くらいの大きさです。

餅米と小豆、少量のお砂糖だけのシンプルの極み。

外側の餅米はおはぎくらいの半搗きで、とても柔らか。
上には「空也」の焼印がされています。

そして餡子ですが、私は初めて食べるタイプの餡子でちょっと驚きをもっていただきました。

つぶし餡ではあるのですが、普通のつぶし餡とは違います。くどさのないシンプルな甘さのお豆をそのままザクザクっと潰した感じとでもいうのか、小豆の皮はこれでもかというくらいに入っています。

サラリとしたなめらかな餡子にこの小豆の皮の歯応えというコントラストは、新しい食体験というくらい珍しいものでした。
そこに加わる小豆の風味。。。これはお豆好きにはたまらない餡子と言えましょう。

餡子の色も小豆そのものといった薄ピンクです。

とても繊細な餅菓子なのですが、中の餡子がなかなか骨太な印象もあり、洗練と素朴、両方を合わせ持った逸品です。

この餡子、ちょっとクセになります。
お餅も小さいので、5個くらいなら「この餡子、面白いなぁ」「でも、美味しいわねぇ」などといいながら、一気に平らげることができてしまいます。


大きさ比較として。赤いスプーンは普通のティースプーンのサイズです。お餅と比べてみると大きさがわかるかと思います。

初めて頂いてみて、これはファンが多いのも当然の美味しさであると納得しました。

もしも予約ができたら今月中にあと1回、そして来月になったら来年の1月販売分の予約をするつもりです。







早目に食べるが鉄則!

こちらの消費期限は当日中です。
「本日中に」ということではありますが、少しでも早く食べた方がお餅がふわりと柔らかく、美味しく頂くことができます。

買ってからすぐに持ち帰り食べた時と、夜になってから食べたものとでは、やはり柔らかさが違います。
夜でももちろん美味しく頂けますが、出来立てに勝るものはありません。

お店でも『空也もなか』は箱の上から包装紙に包まれたままですが、『空也餅』の方は乾燥を防ぐためか箱の上からビニール袋に入れられていました。
やはり乾燥は敵ということでしょう。


予約方法

『空也』さんでは商品の発送など通販もなく、配達等もありません。とにかくお店に出向かなければ頂くことのできないお菓子です。
そして、その際には予約をしなければ、まず購入することは困難であると思った方がいいです。

予約方法ですが、こちらもまたネットなどでの予約はできません。
店舗に直接いくか、電話予約の二択です。

予約する際は、名前と連絡先電話番号、受取日と時間、そして欲しい商品と数を伝えるだけです。

電話での予約に関しては、かなり繋がりにくい状況のようです。何度もかけてやっと!という声をよく聞きますので。
その点、直接店頭での予約は簡単です。開店直後など行列している時間を外せば待つこともありません。

しかし、直接いく時間がない、また遠方の方などは電話注文しかないので、繋がるまで頑張るしかないですね。それだけの価値はありますので。

ちなみにお支払いは現金のみです。クレジットカード払い等はできないので、まとめて買う方などは注意です。

今日は『空也もなか』も頂いていますが、長くなってしまったので、そちらはまた近々ということで。。。

店舗情報

住所 東京都中央区銀座6丁目7-19
電話 03-3571-3304

営業時間 10時〜17時(土曜 16時まで)
定休日 日曜・祝日

アクセス

最寄り駅は各地下鉄「銀座駅」
銀座4丁目交差点より晴海通りを数寄屋橋方面に行き、並木通りを左折。
そのまま真っ直ぐ進み、みゆき通りを通り過ぎて数軒いくと左側にあります。

「並木通り」と「みゆき通り」の交差した角にCHANELがあるのでそこを目印にすればわかりやすいかと思います。CHANELの数軒先に『空也もなか』の暖簾がかかっているのですぐわかると思います。