どこに現れるのか、世界各地にステンシル技法を用いたグラフティアートを残していく覆面アーティストのBanksy (バンクシー )。
ロンドンを中心に活動していると言われていますが、その素性はほとんど明らかになっておらず、どこに現れるのかまさに神出鬼没。
日本でも「バンクシーかもしれない」アートがいくつも発見されています。
少し前に「バンクシーか⁉️」といったアートが東京都庁で公開されていました。
数年前にはオークションで高額落札された作品が、額縁の仕掛けによってそのままシュレッダーで裁断された。。。そんなニュースが大きな話題になったので、この日本でもバンクシーを知る人は多いでしょう。
そんなバンクシーですが、先月のこと、我が家の外国人夫がちょっと面白いものを買ってきてくれました。
銀座松崎煎餅を代表する『大江戸松﨑三味胴』の瓦煎餅です。
松﨑煎餅さんは1804年に創業された瓦煎餅で知られる老舗です。
こちらの看板商品ともいえる瓦煎餅、『大江戸松﨑三味胴』は小麦粉と砂糖、卵で作られたとっても素朴なお菓子。
煎餅というより、和風のクッキーともいえる味わいは、誰でも幼い頃に食べたことのある懐かしい味がします。
そんな瓦煎餅とバンクシー?
普段は世界各国の路地裏の壁などに風刺画を残すバンクシーと老舗の瓦煎餅。。。
まるで予想もつかないコラボのような、いやいやバンクシーだからこその粋かしら?
と、またしても煙に巻かれたような。。。
箱の裏書きを見てみると。。。
イギリスのFull Color Black社の手掛けるグラフティアートプロジェクトの一つで、バンクシーのグラフィック写真を使用したアイテムやブランドコラボレーションを展開。。。だそうです。
『銀座松﨑煎餅』さんとのコラボもその一環なのですね。
バンクシーはこちらの会社とライセンス契約しているのかしら?さらには松﨑煎餅さんとはどんな経緯で?などと興味は尽きませんが、まぁ、謎は謎として(バンクシーなので)、純粋にバンクシーのアートと瓦煎餅を味わえばいいのね!と、ここでも食欲が優ってしまうのです(笑)
さて、この瓦煎餅ですが、二つ折りのブックのようなケースに入っています。
このようにパカっと開くと、一枚一枚個別包装された瓦煎餅が出てきます。
完全に開くと4枚の絵が見えます。
『大江戸松﨑三味胴』に描かれているのは季節を写した古典的な絵柄ですが、こんなアート作品まで瓦煎餅になってしまうとは⁉︎
過去には人気アニメとのコラボもありました。そして今度はバンクシーです。かなり攻めますね。
普通は職人さんが一枚一枚、砂糖蜜で絵柄を描いていくという三味胴ですが、このBanksy ヴァージョンはやはりステンシルのように映したものでしょうか?
所々、カラフルな砂糖蜜で描かれたところはあるようですが。
図柄は4種類で、どれも一度はどこかで目にしたことのある作品ですね。
「これは面白い!欲しい!」
そう思った方、ごめんなさい。
こちらのバンクシー瓦煎餅ですが、もう店舗には並んでいないと思います。
販売は10月、しかも限定品ゆえ、完売している可能性大なのです。
食べるのがもったいなくて、しばらく眺めているうちに時間が経ってしまいました。
時差があるので、ブログ記事としてはどうなの?とも思いましたが、「これも食べた!」という備忘録として、またバンクシーったら、こんなお煎餅にまで足跡を残しちゃうのね!ということで、記事にしてみました。
来年の3月には横浜で展覧会が開かれるとのお話もあります。
バンクシーに限らず、話題の展覧会などは常に長蛇の列で、思い切り腰が重くなる私なので、観に行くかどうかはわかりませんが(とっても行きたいのですが。。。)、この瓦煎餅を賞味期限ギリギリまで愛で、最後は美味しく頂きたいと思っています。