昨今では「インスタ映え」を求めてスイーツの食べ歩きなどをする人もいるようですが、若い人が多いせいか、どうしても洋菓子の方が目につきます。
たしかに芸術品のような佇まいの上生菓子は別として、我々が普段いただいているような和菓子は、白と黒の大福や、茶色のお饅頭やどら焼きなど、餡子からなる暗い色が多く、インスタ映えとは程遠いと思われがちです。
しかし、中にはあるのです。
表向きはとっても庶民的なのに、一皮剥けばいきなりのゴージャスを見せてくれるお菓子が!
それがこちら。。。
名古屋の『山田餅本店』さんの餅菓子です。
古代米おはぎ
ぱっと見、おはぎには見えませんが、れっきとしたおはぎです。
氷餅の下に古代米の小豆色が見え隠れしています。
さらにズーム
表面に氷餅がまぶされていてキラキラとしていますが、ここまでは割と地味です。
しかし、一皮剥くと。。。
とても鮮やかなライトグリーン!
ずんだ餡です。
ほのかな甘さと塩気のあるずんだ餡は、とにかく枝豆の味と香りが濃く、枝豆そのものを味わっているよう。
古代米の粒々っとした歯応えと、もちっと柔らかな餅米の食感がずんだ餡といい感じで合っていて、とても食べやすくなっています。
このてのおはぎで思い出すのは、青山『まめ』さんの『黒米おはぎ』ですが、そちらは餡子に黒米がくるんであります。
こちらもまた美味なり。。。
白いもちもちとしたおはぎも美味しいけれど、古代米などを使ったおはぎはまた違った美味しさを味わえます。
それにしても、この古代米の小豆色とずんだの緑。この色の組み合わせはまさにジャパンビューティー。。。
インスタ映え間違いなしです。
草餅
『山田餅本店』さんの看板商品でもある草餅。こちらも負けず劣らずに綺麗な色をしています。
色もさることながら、形も栗のようにツンとツノがあって、なんとも愛嬌があります。
よもぎの香りをふんだんに蓄えたお餅は、もちもちと柔らかくて、中の粒あんはあっさりとジューシーな感じ。
屋号が「餅店」というだけあって、このお餅がとても美味しいです。
庶民的な和菓子も派手さはないけれど、十分に美しく、上生菓子までいかずとも、目で舌で味わえる和菓子もあるのです。
さて、普段よく行く和菓子屋さんでは、お赤飯をお持ち帰りすることも多いのですが、こんな美味しい餅菓子をお作りしている「山田餅店』さんです。もちろんおこわも美味しいはず!と、こちらも。
栗おこわ
栗はほくっと柔らかく、甘く炊いてあります。おこわもしっかりとした歯応えがあり、「餅米食べてます!」という満足感が得られます(笑)
私はお赤飯が大好きなので、是非こちらのお店のお赤飯も食べてみたい!
やっぱり名古屋まで行かなくちゃダメかしらね。。。『一朶』さんの豆餅もすでに恋しくなっているし。。。
年内になんとか行けないものかしら?
ああ、無理だわ。。。
うわぁ〜、でも行きたい!
などと、カレンダーと睨めっこしています(笑)