お菓子を巡る暮らしの雑記帖

アラフィフ主婦が美味しいお菓子とともに過ごす毎日を思いつくまま綴るブログ。食、家事育児、国際結婚、ブログなど。。。

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京都『嘯月』秋の上生菓子5種を東京で。新宿高島屋「京都航空便」で予約してみました。

このお菓子を抱えての帰り道は、本当に神経を使いました。横殴りの風雨と戦いながら、片手に紙袋、片手に傘をさし、自分はどんなにずぶ濡れになろうとも、この美しい、おそらく日本一であろう上生菓子だけは守らねば!と。。。

それほど楽しみにしていたのです。

いつも大福、饅頭、お団子という庶民のおやつ的な和菓子ばかり食べている私ですが、時にはちょっと贅沢に上生菓子などを頂くこともあるのです。

こちら『嘯月』さんは、昔々友人である京都大好きマダムから教えて頂いたもの。

「和菓子がお好きなら、一度は食べてみて!」

なんてことを常々言ってくれていたのですが、その後、別のお友達のご好意により何度か京都で頂く機会がありました。

その時、初めて「京都」のお菓子を食べた気がしました。その繊細で慎み深い味わいに、東京の人間としては、ちょっと悔しい思いを感じたのも正直なところ。







お茶を嗜むでもない私は、あまり上生菓子にはなびかないのですが、以来『嘯月』さんにばかりはよろめいてしまいます(笑)


本日はそんな『嘯月』さんの上生菓子です。

秋の色をそのまま映したような繊細なお菓子は、食べてしまうのを躊躇してしまうほど。

そんなハードルを越えて、それを口に運ぶと、また違った喜びに頬が緩むのです。

ブログでは美味しさを伝えきれないのが残念ですが、目で味わい京都の秋を楽しんでみてください。

嘯月 秋の上生菓子5種

錦繍 (きんとん)


名前も美しいですが、この絹糸を散らしたよう繊細なきんとん。帰宅して箱を開け、寸部の崩れもなくほっと一安心。風雨の中頑張ったわ、私(笑)

シルキーでさらりとしているのにしっとりとした口当たりのきんとんと、存在感のある粒あんの組み合わせ。
甘さ控えめで一切の雑味もなく、ただお口の中で美味しい余韻だけを残し溶けていきます。。。



山みち (こなし)

京の秋をそのまま切り取ったような美しいグラデーションと造形。
控えめかつ上品な甘さとふっくらとした食感。
こんなに美味しい。。。と思えるこなしは、やはり『嘯月』だけです。




春日野 (上用饅頭)

紅葉の焼印がついた薄くもちっとした皮、中にはこし餡が詰まっています。その佇まい同様に上品な味わいのお饅頭です。


深山の秋 (村雨)


こちらもまたなんと綺麗なお菓子でしょうか。。。

ほろほろというよりは、粒々、モチモチっとした村雨餡に包まれているこの白小豆のこし餡、本当にすごいです。美味です。
これを凌ぐものはこれまでいただいたことがありません。。。風味、舌触り、甘さ、すべてが素晴らしいです。


さざれ石 (粟羊羹入り)

もちもちとした食感の粟羊羹を粒あんで包み、表面にみじん粉がまぶしてあります。


見た目もお名前も地味ですが、いざ口にしてみると他のお菓子に比べてその味や食感は個性的で華やいだ印象です。


以上5種。運ぶ途中で「さざれ石」のみじん粉がほんのすこし「山みち」や「深山の秋」へ遊びに行ってしまいましたが、美しいままの姿をお見せすることができたかと。

『嘯月」さんのお菓子だけは、5種全部一人で食べました。それでも翌日にはまたすぐに食べたくなるという。。。
下世話ですがこれが各1個 460円(税込)とは。。。京都で暮らしている方が羨ましいです。

ちなみに『嘯月』さんのお菓子は完全予約制です。

高島屋の『京都航空便』

この5種を見て、「あれ?」と思った方、最近新宿高島屋さんへ行ったのでは?(笑)

タイトルにもある通り、こちらは新宿で買い求めたものです。『嘯月』さんのお菓子は京都へ行かずして、東京でも頂けるチャンスがあるのです。







それが高島屋さんの『京都航空便』です。こちら、常に行列ができていることで知られる月に一度の催で、京都の和菓子がお好きな方なら、一度や二度は足を運んだことがあると思います。

普段から待つことや行列に並ぶことが苦手なので、いつもなら無理して買いに走ることもなかったのですが、『嘯月』さんの上生菓子ときけば、そんなことも言っていられません。
しかし、これまで『京都航空便』での販売があった際もタイミングが合わなかったり、予約完売していたりと空振り続きでした。
しかもここ数年、京都を訪れる機会もなく、とんとご無沙汰でした。







そして11月の『京都航空便』です。
あの美味しいお菓子が東京でもいたただけるなら!と、今度こそは!と意を決して「確実予約」を狙い並んできたというわけです。

予約をしたのは11月10日、そして2週間待って、ようやくお口に入りました。

それにしても、高島屋さんすごいですね。。。
個数限定とはいえ、『嘯月』さんの上生菓子を東京まで運んできてしまうですから。

京都まで行かずして頂けるのは、本当に幸せなこと。高島屋さんには感謝です。


ちなみに、『京都航空便』では、他にも色々なお菓子が月替りで飛んで参ります。

今年もあと1ヶ月と少し。いずれ京都のお菓子をまとめてアップしようと思っていたので、『嘯月』さんもでたことですし、今年中にこれまで『京都航空便』で頂いたことのあるお菓子を一気にあげていこうと思います。