上野、湯島方面へ出向くと必ず行くのが和菓子店の『つる瀬本店』さんです。
この界隈は美味しい和菓子屋さん密集地帯のため、他のお店で甘いお菓子を買ってしまうことも多いのですが、そんな時もついつい寄ってしまうのは、和菓子のみならず別のお目当てもあるからなのです。
むすび梅
常々、和菓子屋さんでお赤飯などを見つけると、必ず和菓子とともにお持ち帰りするのですが、こちら『つる瀬』さんには、もう一つ、大好きなおこわがあります。
それが『むすび梅』です。
『つる瀬』さんといえば、やはり豆餅や豆大福が有名で、私も大好きなのですが、それに負けず劣らず大好きなのが、この白蒸しおこわです。
封を開くと、こんな感じになっていて、この『むすび梅』誕生の背景が書かれています。
それによりますと、かつて白梅で有名な湯島天神の境内に「むすび梅」という珍しい古木があったそうです。
この木は幹が雄雌二枚に分かれ、先で結び合っているという樹齢190年というとても珍しいもので、さらにはこの木を植樹した夫婦が仲睦まじく長寿であったというお話です。
そんな縁起の良いお話にあやかり、『むすび梅』という名前になったそうです。
一つ一つは小ぶりのおにぎりサイズといったところでしょうか。
形がちょっと変わっているのですが、これは先の古木の隣にあった石碑『奇縁氷人石』の形を模してあるそうです。
ほんのりと梅の香のする甘い切り昆布の佃煮と、酸っぱい梅干は最高の組み合わせ。
ふっくらと炊かれた大豆の歯応えも良いアクセントになっています。
白蒸しおこわに小さな梅干し、中には大豆と切り昆布という、なんとも素朴で庶民的なおむすびですが、これが本当にクセになり、意外とハマってしまう人も多いといいます。
私はこちらの豆大福を食べたあとに、この『むすび梅』を食べると、この上ない満足感に満たされます。
縁起の良い由来はもとより、この美味しさはまさに『つる瀬』さんの隠れた人気商品です。
夕方近くにいくとまず売り切れています。
私もどうしても「食べたい!」と思ったときは、なるべく午前中に行くようにしています。
この日は昼過ぎだったのですが、まだたくさん並んでいました。
ただ、お花見シーズンや週末などは、いつもよりも捌けるのが早そうなので、やはりお早目にということですね。
お赤飯
毎度お馴染み『つる瀬』さんのお赤飯です。これは絶対に絶対に買って帰ります。
黒胡麻はその場で振りかけてもらうこともできます。上野公園あたりでお弁当がわりに食べたい方などは、振りかけてもらいましょう。
別添えにしてもらうと、小さな袋に入れてくれます。
やっぱり和菓子屋さんのおこわは最高です。
本格的なおこわを作るとなると、浸したり蒸し上げたりとなにかと面倒なので、私にとっては大好きな和菓子と共に手軽に買えるのはとっても嬉しいことなのです。
店舗情報
つる瀬本店
東京都文京区湯島3-35-8
03-3833-8516
03-3833-8517
営業時間 9:30~19:00
(日曜・祝日は18:00まで)
定休日 月曜日
(月曜日が祝祭日の場合は火曜に振替)
アクセス
地下鉄千代田線「湯島駅」
天神下交差点に出れば、四つ角の一角にあるのですぐわかります。とてもわかりやすい場所です。
私はいつも湯島のお店に行くのですが、一つ前の「千駄木」駅そばにも支店があります。
千駄木店
東京都文京区千駄木2-13-1
ルネ千駄木プラザ
03-5814-0488
営業時間 9:00~18:00
定休日 月曜日
(月曜日が祝祭日の場合は火曜に振替)
※ 湯島本店の方は喫茶がありますが、千駄木の方はありません。