お菓子を巡る暮らしの雑記帖

アラフィフ主婦が美味しいお菓子とともに過ごす毎日を思いつくまま綴るブログ。食、家事育児、国際結婚、ブログなど。。。

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新宿高島屋の銘菓百選で人形町『板倉屋』の人形焼を。デパ地下で買える下町老舗の味。

お菓子の予約をするために新宿高島屋さんへ行った日、いつものように全国各地からセレクトされたお菓子がズラリとならぶ「銘菓百選」をのぞいてきました。

お目当ては曜日ごとに出てくるお菓子です。

とりわけ月曜日は好きなお菓子が花盛り、「今日はどれにしようかしら?」と眺めると、人形町『板倉屋』さんの人形焼が目に留まりました。

人形焼なら幼い頃から『重盛永信堂』さんのものが大好きで馴染みがあるせいか、わざわざ人形町まで足を運んでも、なかなか『板倉屋』さんへ寄ることはありません。
たまには、他店のものをと思いながらも、結局はいつも同じお店に行ってしまいます。

そんなわけで、『板倉屋』さんの人形焼を買うのは、いつもデパ地下の銘菓コーナーになってしまいます。

この日は別のお菓子も既に買っていたので、小さな包み一つだけをお持ち帰りすることにしました。






板倉屋 人形焼

『板倉屋』さんは1907年(明治40年)創業という110年をこえる歴史を持つ、人形焼の老舗です。
人形焼の他にも、餡子の入っていない『かすてら焼き』、『煎餅』があります。

人形町では『板倉屋』さん、『重盛永信堂』さん。そしてもう一店、私にとってはあまり馴染みのないお店でしたが『亀井堂』さんというお店がありましたが、ここは数年前に閉店してしまったようです。

あの界隈では、現在人形焼がいただける有名どころといえば、この2店舗ということになるのでしょう。


6個入 ¥600(税込)消費期限は3日。

人形焼は七福神のお顔を型取ったものですが、七福神ではなく通常は六福神です。なんでも型にするのが難しいお顔をがあるとかで、私の知る限りどこのお店も6人の神様です。

このお顔を一つ一つ眺めながら食べるのが好きです。なんともありがたい気持ちになり、よいことがありそうな気がしてくるのです。


あれ?おんなじ顔?
上がダイエット前、下がダイエット後でしょうか(笑)

この日は五福神のようです。。。


七福神ってイラスト化されているとかなりユーモラスで可愛い感じですが、人形焼の顔はちょっと強面で怖い。。。(笑)


人形焼はどこのものも一見同じように見えますが、食べてみればそれぞれ個性が違うもの。

原材料こそ同じようなものですが、焼き方や生地の厚さ、餡子の味わいなど、どこといって同じところはありません。

色々なお店のものを試してみて、そんな中から自分の好みに合ったものを見つけるのも楽しいものです。

今でも手焼きにこだわって焼かれるふわふわカステラ生地をメインに、甘いサラリとした餡子の『板倉屋』さんの人形焼。

北海道十勝産の小豆を使用した餡子は水分量の多いみずみずしいこし餡。
生地の厚さは『重盛永信堂』さんのものに比べると厚めです。

一方、カステラ生地よりもたっぷりな甘さ控えめしっとり餡子をメインに楽しみたい人は『重盛永信堂』さんといったところでしょうか。


www.hw-frankie.com


ここまで個性が違えば、もうどちらが美味しいではなく、好みの問題です。
どちらも本当に美味しいですし、私の友人知人の間でも好みは分かれています。

店鋪
東京都中央区日本橋人形町2−4−2
℡ 03ー3667ー4818
Fax 03−3667ー4819

www.itakuraya.com

『板倉屋』さんの人形焼は人形町まで行かずとも、新宿高島屋(月曜日)や三越銀座(土曜日)などデパ地下の銘菓コーナーでもお取り扱いがあります。







ここでちょっと話は変わりますが。。。たまに老舗と言われるお店のお菓子を食べていると、なんとなく昔食べていた味と少し違う?と感じることがあります。

これはもう昔から感じていたことなのですが、私は20代の初めに海外へ出て、それから30代になるまでは和菓子から離れていた時期がずいぶんありました。

日本に腰を落ち着けるようになり、再びかつて楽しんでいたお菓子を食べるようになったのですが、幼い頃の曖昧な記憶のせいでそう感じるのか、実際にお菓子そのものが変わったのか、昔とは違うなと思うことがよくあります。

もしかしたら、作り手が代替わりしたのかしら?などと思ったりもしますが、記憶のままでなくても美味しいのに変わりはなく、だからこそ、今でも食べ続けているのですが。。。

『板倉屋』さんの人形焼を摘みながら、久しぶりに訪ねてきた母にそんな話をしたところ、やはり同じように思っていたといいます。

和菓子って繊細なものです。
餡子の炊き方一つにしてもその季節ごと、温度や湿度、その年の素材の出来なども影響するといいます。
ましてや何百年という長き歴史の中では作り手はもちろん素材も環境もあらゆることが変わります。むしろ変わらない味というのは不可能なのでは?とさえ思います。

昔の方がよかったとその味を求めてしまうこともありますが、いまそれが美味しいと思えればそれでいいかしらね。。。

と、そんなお話なのですが、幼い頃とはいえ、食の記憶ってわりと信用できるものなのね。。。子供舌もあなどれないなと思ったのでした(笑)


www.hw-frankie.com
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