和菓子ばかりが続くと、たまにはクリームたっぷりのケーキが食べたくなります。
それもシンプルないちごのショートケーキとか。。。
その日、たまたま銀座にいたので『West 』さん(洋菓子屋さん)へ行きたかったのですが、なんとも風の強い寒い日で、そのお店までの徒歩10分弱がつらく感じてしまいました。
そこで急遽、地下鉄直結のデパ地下へ。
グルグルとケーキを求め、決めたのがこちら。
『FOUNDRY (ファウンドリー)』さん。
こちらでは旬のフルーツをたっぷりと使ったケーキがたくさん並んでいて、いつも大盛況です。
一個が結構なお値段です。あくまでも私基準ですが。。。
そこに群がるのは貧困扱いされているらしい「専業主婦」(笑)や、「給料が上がらない」と嘆いている(かどうかはわかりませんが)OL、サラリーマン。。。
ネットでもテレビのニュースでも「お金がない!」という話題花盛りの日本において、この価格帯のケーキを見た目普通の人々がいくつも買っていく様子を見ると、日本ってどれだけ裕福なのかしら!と思うのです。
それはさておき、この『FOUNDRY』さん、よく見かけるお店なのですが、私は初めてでした。そのうち食べてみようかしらと思いつつ、いつも結構人がいるので、待つのが嫌でこれまでお買い物をしたことがなかったのです。
この日はたまたまシンプルなショートケーキを求めていたので、これはいい機会だとお試ししてみることにしました。
金柑のショートケーキ
シロップ漬の金柑が3.5個載っています。
脇のスポイトには蜂蜜。
スポンジとクリームの間にも金柑のスライスが盛り込まれています。
スポイトで蜂蜜を絞り出す。。。
かたい。。。
かたくて出てこない。。。
指先に力を入れて思い切り絞るも、タラッとようやく一滴ずつ出てくる感じ。
ケーキは冷蔵保存なので、蜂蜜もかたくなっているようです。。。軽く指で温めたりもしましたが、思うようには出てこず、結局は根負けして半分ほどしかかけられませんでした。
ケーキはいたって普通ですが、金柑が美味しかった!
苺のショートケーキ
福岡の「あまおう」、愛知・三重の「かおりの」など複数種のいちごが使用されています。
金柑のショートケーキと同じく、こちらもシンプルなスポンジ生地にクリームといちごのスライスがサンドされています。
トップにいちごが2.5個乗っていて、スポンジの間に少し。ということは、想像するに、一つのケーキに3個のいちごが使用されているといったところでしょうか。
カカオと苺のショートケーキ
カカオのスポンジ生地に生クリームといちごの、こちらもシンプルなケーキです。
間には結構しっかり大きめにスライスされたいちごがサンドされています。
こちらが一番好みにあっていたようで、美味しくいただきました。
今回お試しした3種類のケーキですが、思ったよりもオーソドックス、普通のケーキだと感じました。
もちろん美味しいのですが(美味しくないと思ったものはブログにはアップしないので)、期待が大きかったせいかもしれません。
フルーツ、クリーム、スポンジという3種類同じパターンのケーキだったせいもあるでしょう。タルトやシュークリームも買えばよかった。。。
デパ地下などで見かけると、ついついゴージャス感溢れる生ケーキに目がいってしまうのですが、シュークリームや焼菓子などもお試ししてみたい!
次回はそちらをと思いました。
それにしても、いつも思うことですが、昨今の洋菓子はお高いものが多いですね(この店に限らず一般的に)。
昭和の感覚からすると、ショートケーキなるものは、いまだに¥500くらいの感覚です。
基本、『銀座ウエスト』のケーキが基準になっているので、私としては¥500を超えれば高級な部類なのですが。。。
しかし、今時のお店は昭和ケーキに比べて大きさはアップしているとはいえ、それこそ¥800、さらには¥1,000を超えるようなものまであります。
もうニューオータニの『パティスリーSATSUKI 』のスーパーシリーズまでいくと、お目目が飛び出してしまう前に、踵を返すことしかできません(笑)
美味しいものには多少の散財は喜んで!という私でも、最近は「このケーキの原価とはいかほどなのか?」と、思わず頭の中で算盤を弾いてしまうことが増えました。
嗜好品に対してこのように考えるのは無粋であると承知していますが、昨今の洋菓子のお値段を考えると、もはや誰もが日常的に楽しめる域を超えている。。。と思うのです。
もちろん原材料、サイズ、技術的なことを考慮すれば一概には言えないのですが、あくまでも私感として洋菓子は高い!と感じてしまうのです。
逆に和菓子はといえば、洋菓子との比較とは関係なく、こんなにお安くていいのかしら?と心配になるほどです。
原材料だって高騰していますし、手間もものすごくかかっています。
それがお饅頭ひとつ¥300でも高いと言われるのですから。。。
私にとっての「甘いもの」とは、たまの贅沢としてではなく、日常的にいただきたいものなのです。
だからこそ、一口で終わるものに対して、あまりお値段が張るようなものには手を出しません。
洋菓子はお高いと申しましたが、まだまだ庶民価格で頑張ってくれている洋菓子屋さんもたくさんあります。
そんなお店はほとんどデパ地下の外にあるといえます。
あんまり無精せずに、普段はデイリーに楽しめるリーズナブルな洋菓子を楽しみ、お高いケーキはアニバーサリー用のたまの楽しみにと、その時々でフットワーク軽くお店選びをしようと思ったのでした。。。