お菓子を巡る暮らしの雑記帖

アラフィフ主婦が美味しいお菓子とともに過ごす毎日を思いつくまま綴るブログ。食、家事育児、国際結婚、ブログなど。。。

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マスクやトイレットペーパーを求め並ぶ専業主婦たちよ、普段から有事に備えるのも専業の役目です。

連日新型コロナウィルス報道でもちきりです。
とりわけマスクや除菌製品、トイレットペーパーなどを求めて、多くの人がドラッグストアーやコンビニに行列を作っているといいます。

ネットやテレビで一日中そんな報道がされているので、本当のところはどうなのよ?と、先日ウォーキングがてら街のドラッグストアーの前を通ってみると。。。

本当でした。行列している人がたくさんいてびっくり仰天です。

平日の朝からそんなところに並んでいるのは、ほとんどがお年を召した方、また私と同じような中年女性達です。
きっとお仕事をしてない、または週何日かパートへ行くくらいの時間的にも余裕のある、ほとんど専業主婦といっていいような方々なのでしょう。

寒い中、朝から入荷するかどうかわからないものを求めて並ぶとは。。。
このような余裕があるにも関わらず、普段から有事に対する備えをする暇はなかったのかしら?と不思議になりました。







今からちょうど9年前の3月11日。
忘れもしない東日本大震災が起きました。

あの日のことは今でもよく覚えています。当時、我が家の2人の娘は小学生で、私はちょうどPTAの会合を終え、そのまま他の保護者と共に学校内にとどまり子供達を待っているところでした。
そこにあの地震が起きました。
東京でさえもそれまで体験したことのない大きな揺れで、ものすごい恐怖を覚えたものです。

そのまま子供達二人の手を引いて、向かったのは家ではなくコンビニでした。
停電した時のために乾電池、炊事ができないかもとパン、おにぎり、チョコレート、飴など、思いつくものを買いました。

連絡のつかなかった外国人夫も仕事を中断してすぐに帰宅しました。
普段から「水だけはないと生きていけない。しっかりと備蓄を!」と2人で話していたので、当面は大丈夫であろうと思ってはいましたが、やはりいざとなると「これも用意しておけばよかった」そう思うものもたくさんありました。
しかし、帰宅した夫が再びコンビニなどへ行ったときには、ほとんどの棚は空っぽだったそうです。
その後、しばらくは流通が滞り物資が不足していたものです。

幸い止まっていた電気やガスなどはすぐに復旧し、不便なく過ごすことができましたが、それからしばらくは放射能の心配などから外出も控えていたため、食料やその他消耗品の備蓄は大変役に立ちました。

あの日のことは忘れません。
一つの学びとして、万が一の事態になったとき、生活する上でなにが必要なのか?それを身をもって経験できたことでしたから。

今回の新型コロナウィルスが発生した際も、現在品切れとなっているマスクや除菌製品など、買い足す必要がないくらいの備蓄はしてありました。
そしてすぐに食べられる乾麺やレトルトご飯、缶詰類なども、これまで通り用意してあります。いつ外出禁止令が出ても問題ありません。







私は専業主婦なので、このような備えをしておくのもお仕事の一つだと思っています。
家族が不足なく暮らせるように生活を整えるのはもちろんのこと、万が一の時に備えておくこと、そのチェックを怠らないこと、それは私の責任なのです。

今回も仕事や学校へ通勤、通学しなければいけない家族に、慌てることなく毎日マスクを渡してあげることができます。
これは特別なことではありません。ただ普段から備えていたので当然のことなのです。そのための「備え」なのですから。

マスクや除菌製品、トイレットペーパー、ティッシュなど、普段の生活で使用するものなので、当然このような状況でなければ簡単に手に入るものばかりです。

何事もない時ならなんでもないことが、ひとたび事が起こればこれほどまでに難しくなるのです。

普段当たり前に手に入るものだからこそ、なくなればすぐに手に入るという感覚なのはわかります。
私もちょっとですが、連日フルタイムでパートのお仕事をしていた時は、こうした事にまで気持ちがいかず、水などの備蓄が少なくなり、外国人夫から「もう少し用意しておいてね」などと指摘されました。それでも「今度のお休みに買っておくわ」と、面倒なことは先送り。。。なんてことも多々ありました。

しかし、専業主婦に戻った時には、また万全の備えをしておこうという余裕もできました。
なぜならば専業主婦はお家のプロフェッショナルだからです。家のことを専任でやっているのですからね。

あのドラッグストアに朝から行列を作っている専業主婦達は、少しの備蓄もしていないということなのでしょうか?
暇のある人間が普段しっかりと備蓄をしておけば、こんな時に行列へ加わる必要もないのです。
その代わりに、普段なかなか買いに行けない人、どうしても必要だという人の手に届くのです。

実際、今回のことはよく友人間でも話題になるのですが、誰一人として行列に加わっている専業主婦はいませんでした。
「普段から十分に買ってあるもの」
みんな口を揃えてそう言っています。

これぞまさに専業主婦の余裕なのです。
どんなに周りが大騒ぎしようと、普段からしっかり自分の(専業主婦としての)お仕事をしていれば慌てる必要はないのです。
暇があるのだから誰かのために何かをせよと言っているのではなく、自分のため、自分の家族のために備えをしておこうというのですから、できないことはないはずです。







人間は悪いこと、辛い経験を忘れようとする生き物だといいます。
しかし、動物は自分の身を守るために、危険な経験は決して忘れずに教訓とする本能を持っているそうです。

今回の新型コロナウィルスも、いつになるかはわかりませんがやがては終息を迎えることでしょう。
その時、また物資が不足していたことを忘れてしまっては同じことを繰り返すことになります。

いま、行列に並んでいる人は、このことを忘れずに普段から自分にとって、家族にとって必要だと思われる物はしっかり備蓄しておきましょう。

少なくとも、時間的に余裕のある専業主婦こそ、率先して万が一の備えを普段からしておくことです。
そんな人が一人でも多くなれば、今回のような物資不足や行列騒動などは起きないはずなのです。