お菓子を巡る暮らしの雑記帖

アラフィフ主婦が美味しいお菓子とともに過ごす毎日を思いつくまま綴るブログ。食、家事育児、国際結婚、ブログなど。。。

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東大前『一炉庵』おはぎ4種を新宿高島屋さんの銘菓百選で買うも、体調不良でいただけず。。。(涙)

昨日のブログで言及したように、いよいよ東京にも外出自粛要請が出ましたね。

これまで最低でも週に一度は、あちらこちらのデパ地下へ出かけていたのですが、ここのところ体調不良も重なり、すっかり自粛モード。。。
いつまでこんな生活が続くのか、先の見えない不安はありますが、できる範囲で美味しい生活はしていこうと思っています。







かれこれ遡ること3月中旬。
この日、新宿高島屋さんで販売されるという別のお店のお菓子をお目当てに足を運んだのですが、どうしたものか寸前で『一炉庵』さんのおはぎをお持ち帰りすることに。。。

土壇場で心変わりした理由はあるのですが、それはまた後でということで。

問題はせっかく持ち帰ったおはぎが体調不良によりいただけず、すべて家族の胃袋に落ちていったという。。。(涙)

残されていたのは写真だけ。。。

「そういえば、いつもブログ用に写真撮ってから食べてたよね?」

ということで、写真だけは撮っておいてくれたのですが、自分の口には入りませんでした。

基本的にブログでお披露目するお菓子は自分で味わい、美味しいと思ったものだけ!
ずっとそうしてきましたが、今回は例外です。
とてもなにかを食べられる状態ではなく、コメントもできないのですが、こちらのお菓子であればなにを食べても外れなしという信頼のもと、写真だけでもお披露目しておきます。

おはぎ

4種類の餡子で作られたおはぎです。一つ一つは割と小ぶり、お上品な大きさです。

粒餡



こし餡



ずんだ



しろ餡に黒胡麻


もう、見ただけで美味しそうです。。。
今でも無念でなりません。
こちらのお店には、ちょっとした思い入れもあるので余計です。。。







今から約8年前、ちょうど秋のお彼岸の前でした。
医師から病名を告げられたあと、真っ直ぐ帰るほどの冷静さも持てず、つらい気持ちのまましばらく歩き、辿り着いたのが、『一炉庵』さんでした。

数日後に手術を控えていたため、今年はきっとお彼岸のおはぎは食べられないだろうと思い、その前にせめて美味しい和菓子を食べよう。
ちょっと自分を勇気づけるために幾つかのお菓子を買ったのでした。

その時選んだお菓子がどんなものであったか、よく覚えてはいません。病気のことで頭が一杯だったのでしょう。

ただ、「ああ、美味しいな。。。」と思ったこと。そして、もっともっと長生きして、もっともっと美味しいものをたくさん食べたい!
そう思った事は覚えています。

まさに美味しいお菓子に生きる力を与えられたのです。

あれから8年、幸いなことに私はまだ生きていて、毎日美味しいお菓子を楽しむことができています。

あの時、「もうすぐお彼岸だなぁ。。。私はおはぎ食べられるのかな。。。」と思ったこと、そんな記憶と『一炉庵』さんが結びついて、今回思わずこちらのお菓子を手に取ったのだと思います。

毎日元気で美味しいものがいただけるというのは、決して当たり前のことではありません。
日々、同じことを繰り返していると、それが明日もまた繰り返されると思ってしまいますが、それが突然失われることもあるのです。

だからこそ、今日という日に感謝しなければいけません。
美味しいものを「美味しい!」と笑顔でいただける今日に感謝なのです。

『一炉庵』さんのおはぎで、ちょっと辛かった頃の事を思い出してしまいました。。。普段はほとんど過去は振り返らず生きているのですが。。。

でも、日々いただくお菓子の美味しさは、そんな気持ちを「美味しい幸せ」に塗り変えてくれます。

あれからずいぶん経ちますが、今でも年に数回は病院へ通っています。しばらくはつらかった記憶と繋がるせいか足を向けることができずにいましたが、今では平気になりました。

今回は思わぬ体調不良でしっかりと味わうことができませんでしたので、秋のお彼岸を心待ちにしたいと思います。

www.hw-frankie.com
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